7月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3636
ナイス数:227

営繕かるかや怪異譚 その参営繕かるかや怪異譚 その参感想
1,2は既読。3が出ているの知らなかったが読メで読者の方が昔の感想にナイスをくれて初めて気がついた。前作と比較してどうなのかわからないが、何か座りの悪い怪異談が多かった。特に冒頭の話と巻末の話。冒頭の話は一番怖かったが、え?これで終わり?という座りの悪さ。巻末の話はなにか中途半端。前から思っているのだが落ちのない怪談のほうが怖いんですよね。
読了日:07月01日 著者:小野 不由美


隠居おてだま隠居おてだま感想
「隠居すごろく」の続編。前作の最終段の締めがあんなだったんで続編はやりにくかろうなあと思っていましたが、うまくまとまりました。本作の案件(?)に対する徳兵衛の怒りはもっともで、対処も全く真っ当だと思います。終盤この件で盛り上がり、最終頁で今回はさらりとお話が終わりました。
読了日:07月01日 著者:西條 奈加


新装版 よろずや平四郎活人剣 (下) (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-37)新装版 よろずや平四郎活人剣 (下) (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-37)感想
(上)を当市の電子図書館で借りて再読、(下)も続けてと思ったら借りられていて、最長2週間待ちみたいなのでそんなならと普通の図書館の紙の本の各館にある在庫を取り寄せてもらった。電子ブックって一冊ずつなんですね。(よくわからんけど。)さて、本作やっぱりおもしろい。個人的には藤沢周平作品のベスト5のひとつと思う。(未読作品まだまだあると思うけど)主人公の底抜けの明るさがよく、筋立ても爽快。本文庫の解説にも今一度納得。
読了日:07月02日 著者:藤沢 周平


海の教場海の教場感想
初読みの作家さん。近所の図書館の季節展示「海」コーナーに展示されていたものを手に取った。「あおざくら」という防衛大のマンガの連載をネットで読んでいることもあり、訓練、遠泳とかをそれと比べると雑なのかなと思ったりもしたが終盤意外に盛り上がり面白く読了した。
読了日:07月06日 著者:吉川 英梨


成瀬は信じた道をいく成瀬は信じた道をいく感想
なんとも爽快な作品。主人公成瀬の行動、言動の痛快さは第1作からパワーダウンしていない。本作ではみらいちゃん、お父さん、言実さん、かれんさんと周囲の人からの視点で成瀬の行動は示され、理解されていく。最終章では島崎も登場。また次作も期待ではあるが、帯にある通りその前途は予測不能である!
読了日:07月10日 著者:宮島 未奈


図書館のお夜食 (一般書)図書館のお夜食 (一般書)感想
面白い設定だと思ったけど、この経費賄うのはアラブの大富豪かなんかじゃなきゃと思ってたらホントにそうだった^^;。ひ香さんお得意の食事ネタもタイトルの割にはあまりメインではなく終盤の着地点もなにか中途半端。なにより後味が良くない。出だしがよかっただけにちょっと残念。
読了日:07月11日 著者:原田 ひ香


spring (単行本 --)spring (単行本 --)感想
左隅にパラパラ漫画がついている珍しい本。踊りのバレエ そのものは見ないのだが、バレエ漫画は「テレプシコーラ」「フラワーフェスティバル」「ダンスダンスダンス―ル」とか読んでるのでなんとなくわかる。が、文章でとなるとちと難しい。加えてこれは中日新聞の書評で大森望さんという方がおっしゃっていたのだが「本書では物語性をすべて封印」しているので正直盛り上がりに欠ける気はした。キャラクターとしては七瀬さんが一番好きで彼女が踊りながらオーケストラを指揮している場面はみたいなと思った。
読了日:07月14日 著者:恩田 陸


Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)感想
2016年に単行本で読んでいるのだが、その時の感想にナイスをくれた方がいて、続巻が出ていることを知り文庫本で再読の後、続巻(2019年)へ、と言うわけ。(意外とこのパターンはある。ありがたいことである。)ほぼ忘れていて、連作を通した仕掛けにも気づかなかった!というより巻頭の表題作に心奪われてしまった。生食用のカキは紫外線とかで殺菌するため、調理用のものより活きが悪いと地元(いちおうカキ産地、生食用はないが)で聞いた事がある。なによりスーパーで買ってきたものをこんな風に食べる度胸は無いよなー、でもうまそう;
読了日:07月17日 著者:石持 浅海


家庭裁判所物語家庭裁判所物語感想
NHK朝ドラ「虎に翼」のネタ本のひとつになるのであろうノンフィクション。いくつかのエピソードはすでにドラマでも紹介されており「史実だったんだ」という驚きも。逆に言うとネタバレにもなりかねず、ドラマはフィクションとはいえある程度今後の展開も予想できてしまうという痛しかゆしの本である。
読了日:07月17日 著者:清永 聡

     追加コメント 

「虎に翼」が非常に好きで、その観点からだけの感想になってしまったが本書は価値ある労作だと思う。法曹界というのもまた大変な世界だと思うが戦後の混乱期から尽力された方々には本当に敬意を表したい。


チャートで読み解く美術史入門チャートで読み解く美術史入門感想
とにかく筆者のイラストが素晴らしいのだが、タイトルの「チャートで読み解く」のチャートについては労作ながらあまりピンとこなかった。後、なんでロートレックについてこんなに記述が少ないのだろう?
読了日:07月19日 著者:ナカムラクニオ

 


おしまいのデートおしまいのデート感想
短編集。最後の話「デートまでの道のり」をNHKの朗読でやっていて本作を知った。巻頭の表題作と巻末の「デート」が好きかな。同じ様なムードのお話しが5作品。
読了日:07月20日 著者:瀬尾 まいこ

 


Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラスRのつく月には気をつけよう 賢者のグラス感想
「Rのつく月には気をつけよう」の続刊。前作は2016年に読んでいたのだが、2019年に本作出たのは知らなかったので、喜々として手に取った。正直内容、設定、食材、お酒とどうしてもパワーダウンしてるなーと読み進めていると、こりゃびっくり!またまたひっかかりました。恐れ入りましたという作品になってました。
読了日:07月23日 著者:石持浅海


川のある街川のある街感想
雰囲気はあるのだけど、物語性はあまりなく読み進めにくい。野鳥は好きなのだが、カラスはハシブトもハシボソも嫌いなので、とくに2章は入り込めなかった。
読了日:07月29日 著者:江國 香織