4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1504
ナイス数:128

うたかたの娘うたかたの娘感想
横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。(そんな賞があるんですね。)てっきりミステリーかと思ったらホラーの連作集であった。(三話目が特に怖かったです。)ところが最終話まで読むとファンタジーになっており、それなりに面白かった。ルッキズム云々の評を巻末の選考経過含め目にしたがそんなもんかしらんと思った。
読了日:04月05日 著者:綿原 芹


化け者心中化け者心中感想
蝉谷めぐ実さんのデビュー作。蝉谷さん初読み。変わったお話だった。役者は芸事ではみんな鬼だという比喩的な筋立てかと思ったら結局ホントの鬼探しでファンタジーだった。語り口が芝居めいていて、ちょっと大島真寿美さんを思い出した。
読了日:04月10日 著者:蝉谷 めぐ実


アフター・ユーアフター・ユー感想
これまたファンタジー要素のあるお話でしたが、一穂さんてそういう作品ありますもんね。(あまり確信はない。)なにか韓流ドラマの様な設定でしたが、ミステリー展開も楽しめました。
読了日:04月14日 著者:一穂 ミチ

 


ブーズたち鳥たちわたしたちブーズたち鳥たちわたしたち感想
久々の江國さん。奇談というべきかメルヘンというべきか。でもこんな世界も面白いだろうなと(家の中にワサワサ鳥が入って来るのはいやだけど)思わせてくれるお話。
読了日:04月17日 著者:江國 香織

 


晴れの日の木馬たち晴れの日の木馬たち感想
マハさん、大原美術館に題材をとったのかと思ったらちょっと変化球でした。この結末だと続編もありうるのか。
読了日:04月23日 著者:原田 マハ
 

3月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2388
ナイス数:128

おまあ推理帖おまあ推理帖感想
初読みの作者さん。巻頭にミス・マープルに対する献辞(?)があり、主人公の名前も「おまあ」なのでそういう事かと読み進む。どうせならもう少し安楽椅子探偵に寄せた方がよかったんじゃないのかなーと思いつつ五話目の「銅鏡はくもって」にきて、これはいただけない。これは有名作のアレだよなと思いいたってやっとわかった。二話目は「ポケットにライ麦を」かー。なんかぎこちないと思ったら全話そういう趣向なんだ。(巻末の初出時の原題見るとわかりやすいです。)
読了日:03月02日 著者:諸田 玲子


定年物語 (単行本)定年物語 (単行本)感想
新井素子さん、文庫本が今でも数冊本棚にあるはずだ。(「グリーンレクイエム」とか吾妻ひでおさんとのエッセイ集とか。)だからほんとにひさしぶり図書館の棚で目にとまり手に取った。小説の態はとっているが、これはご本人夫婦の日常のお話だろう。(あとがきにもありました。)読書好きのお話はよくわかる。(でも図書館はつかわれないんだろうな。)時々読めない漢字にルビがなくて(「滾る」とか)スマホで検索した。私は学生の時に買わされた漢和辞典は全て処分してしまった(だって使わないので)のだがちょっと惜しい気持ちになった
読了日:03月08日 著者:新井 素子


ラブカは静かに弓を持つラブカは静かに弓を持つ感想
初読みの作者さん。いやー、面白かった。まず題材の選択に感心。チェロっていいですよね。一個だけひっかかったのは終盤で主人公、橘氏がなんで三船さんに連絡先を聞いたのか?(返事はなく振られ?ちゃうんですが)橘さんの性格上連絡先なんて尋ねないと思うんですが。(個人の感想です。)
読了日:03月11日 著者:安壇 美緒


スナック墓場スナック墓場感想
嶋津さんのデビュー作を含む初短編集。文庫化の際には「駐車場の猫」に改題している。(改題の理由はわからないでもないが、わたしとしてはどちらも捨てがたい。)透明感のある文章、ひと癖ある設定、なだらかな筋立て、と三拍子そろって読ませてくれました。巻末の著者紹介「単行本刊行前から注目を集めている。」という存在だったんですね。
読了日:03月14日 著者:嶋津 輝


雀ちょっちょ雀ちょっちょ感想
大河ドラマの「べらぼう」の時代かーと読み進めるとなんと主人公直次郎は太田南畝であった。ドラマでは桐谷健太さんが演じていたのだがあまりのイメージの違いに気づかなかった。本作では太田南畝はある理由から非常に堅実になる。帯(図書館本なので実物は見てないが)の「文化か。家族か。」というのは秀逸なあおりだと思う。初読みの作家さんだが、この方司馬遼太郎さんの弟子というか書生(?)だったとの事。びっくりである。
読了日:03月20日 著者:村木 嵐


カフェーの帰り道カフェーの帰り道感想
第174回直木賞受賞作。嶋津作品3作目の読了。なんでオール読物新人賞でデビューした人が東京創元社からの作品で直木賞を受賞するのかなにか不思議な感じ。(ちなみに「スナック墓場」も「襷がけの二人」も文芸春秋社刊です。)初期作(?)に比べ筋立ても設定も淡々としているが、それゆえにいっそう心に沁みる。受賞おめでとうございました。
読了日:03月22日 著者:嶋津 輝


思い出の記 (青空文庫POD(ポケット版))思い出の記 (青空文庫POD(ポケット版))感想
本日が朝ドラ「ばけばけ」の最終回(2026/3/27)。実際の著作(ご婦人の)どんなだったか読みたいと思い、でも図書館の予約すごいだろうなと検索したら青空文庫で電子図書だがすぐ読めるとの事。さっそく読了。掌編ではあったがなるほどなあと感心しました。
読了日:03月27日 著者:小泉節子


飛上りもん (単行本)飛上りもん (単行本)感想
初読みの作家さん。史実上の人物を取り上げた歴史小説なのだが、前半はともかく関東での治水となる後半は少々筋立てがわかりにくい。飯沼に行ったり見沼に行ったり(実際平行して手掛けていたのかもしれないが)いつのまにか飯沼の一本目は失敗してたりで、語り口がくどい(失礼!)わりに実際の工事の進行がよくわからなかった。
読了日:03月31日 著者:高田 在子
 

 

2月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3860
ナイス数:154

デモクラシーのいろはデモクラシーのいろは感想
あんまり読んだことのない森絵都さん。戦後日本を舞台とした(史実には乗っ取ってるんだろうけど)架空の、言ってみればSFの様な物語。史実上の偉人の世界を膨らませる作品もいいけれど、まさに小説ならではの世界は読みごたえがありました。
読了日:02月01日 著者:森 絵都


珈琲怪談珈琲怪談感想
多聞シリーズ第三弾なのだが、前作「不連続の世界」の最終話に引き続いている感じが強い。怪談とはいえあんまり怖くないのである。(それでも「エレベーターの赤い紐」と「枯山水の人差し指」は怖かった。)ロードノベル的な雰囲気もあり、仲間との例会で多聞の話がヒントで事件が解決に向かうといったミステリー要素が面白い。しかし本巻の最終話の締め方はやっぱりホラーである。
読了日:02月04日 著者:恩田 陸


裸足でかけてくおかしな妻さん裸足でかけてくおかしな妻さん感想
初読みの作者さん。藤巻佐有梨さんの可愛らしい装画表紙のソフトカバー本。しかしてその内容は?男の目から見てもいくらなんでもと思いつつ、これは作家とその作品を考えるテーマなのだろうか、こういう男ってホントにいるんだよな、とか馬鹿な事を考えながら主人公楓サイドで読み進め読み終えて、最後は爽快だった。
読了日:02月06日 著者:吉川 トリコ


その本はまだルリユールされていないその本はまだルリユールされていない感想
初読みの作者さん。本を手にする前にまず「ルリユール」を検索。頁を開いて次に「司書」と「司法書士」を検索。なるほど。今現在の物語だが実はファンタジーであると受け止めた。この製本、対価はどれくらいかかるのだろう、と考えるのは野暮か。
読了日:02月07日 著者:坂本 葵


空にピース空にピース感想
藤岡さんの小学校教師物。女性教師ひかりが主人公なのだが、正直危なっかしくて読んでてハラハラした。同僚の相庭のスタンスもむべなるかな。しかし終盤のサウの作文は泣けたし、タイトル回収のラストもよかった。
読了日:02月10日 著者:藤岡 陽子


蛍たちの祈り蛍たちの祈り感想
このところ続けて読んでいる町田さん。出だしから「何それ?」何とか読み続けると「えぇ?」いやーまいったまいった。正道くんが経糸になってお話を紡いでくれたのでなんとか読了できました。これで読後感は悪くないお話なんだから町田さんたいしたものです。
読了日:02月13日 著者:町田 そのこ


駝鳥 (Children & YA Books)駝鳥 (Children & YA Books)感想
筒井さんの自伝に本作についての記述があって図書館予約で。どういういきさつがあって福井さんが35年(?)後に絵本にされたのかは不明だが絵本となってまた一段と昇華した傑作だと思う。
読了日:02月20日 著者:筒井 康隆,福井 江太郎


広瀬正・小説全集・1 マイナス・ゼロ (集英社文庫)広瀬正・小説全集・1 マイナス・ゼロ (集英社文庫)感想
これまた筒井康隆さんの自伝に記載があって手に取った。前から広瀬正さんの事も本作の事も知っていたのだがなぜか読む機会がなかった作品。バチバチのタイムパラドックス物かと思っていたが(まあ、それはそうなのだが。)もう一点の主眼は昭和ノスタルジーであった。それも戦前の昭和初期というニッチな狙い。巻末の星新一さんの「直木賞の候補になったのも当然である。」という解説もうなずける。この星さんの解説も絶妙であった。この解説中で星さんが激賞している広瀬作品が「もの」なのだが、自分蔵書の「60年代SFベスト集成」(筒井康隆編)を引っ張り出してきて読みなおした。星さん激賞納得である。

読了日:02月21日 著者:広瀬 正


やりなおし世界文学やりなおし世界文学感想
図書館検索で未読の津村作品を探していて手に取った。なんとこれは津村さんの書評集であった。ご存知の通り、書評というのは自分が読んでなければなんにもならない。(なかにはこれは面白そうだと手に取る場合もあるんだろうけど)何点作品あるのか数えるのも大変なくらいの作品群なのだがいかに自分が海外文学を読んでいないか思い知らされる。どうしても既読の物(クリスティとか少年向けとか)知ってる物中心の流し読みになってしまった。
読了日:02月21日 著者:津村 記久子


ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルトザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト感想
森永卓郎さんのイメージが変わった。安倍元首相の自分の持っていたイメージも変わった。もっと早く読むべきだった著作。森永さん、存命だったら今の高市政権をどう評価されただろう。もっとご意見をお聞きしたかった。
読了日:02月22日 著者:森永 卓郎


梧桐に眠る梧桐に眠る感想
これは面白かった。ルビのないあんまり見たことない熟語、漢字を時には無視しながら、時には検索しながら、読み継いだ。(それもまた楽しみでした。)それにしても道教の日本への普及という視点は新鮮で驚きました。
読了日:02月23日 著者:澤田 瞳子


ヤモリさんとご褒美 れんげ荘物語ヤモリさんとご褒美 れんげ荘物語感想
シリーズ第十弾。いつもなんとなくハテナマークをつけながら読んでいるシリーズ。対話劇のようなそうでないような。それにしても終盤の出来事、主人公的にはよかったでしょうけどれんげ荘で大丈夫なのかな?
読了日:02月25日 著者:群 ようこ