6月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:3737
ナイス数:158

透明な夜の香り (集英社文庫)透明な夜の香り (集英社文庫)感想
続編の「赤い月の香り」を先に読んでしまって、ちょっと 印象が変わってしまったかな-。本作のエンデイングだと一香さんともっと発展してくかとも思わせられたが。(私だけか?)2作目でもちゃんと登場しますが、詳細忘れてます。(ここで読み返せないのが図書館本の辛いところ)未読の方には順番に読むことをお勧めします。私は先に読んでこの世界観に入ってしまったせいか「赤い月」の方が面白く感じました。
読了日:06月02日 著者:千早 茜


最後の証人 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C ゆ 1-3)最後の証人 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C ゆ 1-3)感想
「検事の信義」を読んで「佐方シリーズ」に当たりたいと思いまず本作から。しかし本作は単独で成立しているお話で、執筆時、シリーズにしようとは思われなかったのではないか。(個人の感想です。)それより柚月さんって「このミス」から世に出られた方なんだ。受賞作も要チェックですね。
読了日:06月06日 著者:柚月 裕子


検事の本懐検事の本懐感想
佐方検事シリーズ第二弾。今回は短編集。「検事の信義」の感想にも書いたがこのシリーズは短編にこそ真骨頂がある。と言うか「最後の証人」がイレギュラーなのだ。ヤメ検弁護士佐方の話はこのデビュー作にしかなく後はみんな検事時代(もしくはそれ以前)の話なのである。(しかもみんな短編)今後弁護士の話が出て来るのだろうか。
読了日:06月08日 著者:柚月 裕子


新装版 よろずや平四郎活人剣 (上) (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-36)新装版 よろずや平四郎活人剣 (上) (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-36)感想
電子ブックにて再読。面白い。藤沢周平さんご自身のエッセイ(?)で本作(か、もしくは用心棒日月抄)が転機になったと書かれていた様な記憶がある。ドラマ化も数回されている様で何かで見れないか探してみよう。
読了日:06月09日 著者:藤沢 周平

 


アンと幸福アンと幸福感想
坂木さんは結構読んでいるのだが、このシリーズは一作目「和菓子のアン」のみ既読らしい。実際記憶も無くそれでも問題なく読めたが最初立花さんの性別がわからなかった。タイトルはモンゴメリを意識しているのだろうか。
読了日:06月09日 著者:坂木司

 


下町下町感想
実は読んでなくてNHKラジオの朗読で。kindle青空文庫なのでいつでも読めるのだが覚えの為ここに書かせてもらおう。 NHKのアナウンサーの方が読んでいたのだが作品の言葉使いも朗読の様子も上品で心地よかった。宿屋の一夜をどう解釈するかと思い検索してこちらに来たのですがやっぱりそうですか。いつか原文にもあたろう。
読了日:06月16日 著者:林 芙美子


虎と兎虎と兎感想
初読みの作者。サムライ・ウェスタンという分野はきっとあり(「レッド・サン」とかね。)どうしても荒唐無稽になりがちなのだが、史実を織り交ぜた設定等でなんとかそれを免れてると思う。カスター将軍ってむかーしTVドラマであったと思うが(たぶん「壮絶!第七騎兵隊」)それではインディアン思いのいい人みたいに描かれていたが、こんなかよ。(ドラマは本国でも打ち切りになったみたい。)本作はソフトカバーだがきれいな紙の本だった。
読了日:06月16日 著者:吉川 永青


検事の死命 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)検事の死命 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
シリーズ最新作(?)の「検事の信義」から1,2,3と読み継いだ。その中で本作、それも「死命」二部作が一番面白かった。じわじわと堀を埋めて来る圧力。大丈夫だろうと思ってはいるがハラハラする展開だった。上層部はこの後どういう処遇を佐方に与えたのか。「検事の信義」読んだのも随分前でなのでほぼ不明。早々に読み直さなければ。図書館本だけど。
読了日:06月18日 著者:柚月 裕子


窓際の死神窓際の死神感想
初読みの作家さん。結構重たい話なのだが、二つの話とも希望的な結末であり読後感は良い。ただ構成で二つの昔ばなしに対比させたのはあまりピンとこなかった。
読了日:06月22日 著者:柴田 よしき

 


隠居すごろく隠居すごろく感想
前向きな市井の商い話で面白かった。続巻もある旨、ネットとかで見たけど最後の段落でお話締めっちゃってるよ。このラストも好きだけどね。
読了日:06月23日 著者:西條 奈加

 


検事の信義検事の信義感想
結局、シリーズ1巻から2,3そして既読の本作も読み返した。というのは3で随分上層部他にたてついたのは大丈夫だったのかと心配になったからなのだが、大過なく安心した。 やりあった井原弁護士とも共闘みたいになったし。本作の白眉は巻末の中編と思う。相変わらず検察の面子などまるでかまわず真実を追い求め敵ばかり作る佐方検事だがこのシリーズ、イレギュラーの一作目はともかく弁護士になってからの話はいらない様な気がする。
読了日:06月25日 著者:柚月裕子


日本のことばずかん あじ日本のことばずかん あじ感想
図書館の児童コーナーで目について手に取った。絵本というよりこれは図鑑。挿絵に当たる絵図(特に浮世絵)がなんともはまっている。監修されてる方他スタッフは国語辞典の編者なのだ!(「舟を編む」ですね。)いいシリーズです。講談社発行。
読了日:06月25日 著者:


放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)感想
児童書ではじめて本屋大賞(2024年) にノミネートされた作品だそう。イラスト、地図(あまり必要はないがお約束で)、主役3人の特技の差別化、読者への挑戦、と児童書の体裁のバランスの中で知念さんのサービス精神が発揮されている。ミステリーとしても齟齬はない。(あえていえば登場人物が少ないので犯人わかっちゃうよなーって事くらい?)実は2を先に読んじゃいました。息の長いシリーズになるといいですね。
読了日:06月26日 著者:知念実希人


石油のものがたり (たくさんのふしぎ傑作集)石油のものがたり (たくさんのふしぎ傑作集)感想
当市図書館の電子ブックで読了。これは素晴らしい。石油ってそういうものなんだ!という感動がある。(自分が浅学非才なだけかもだけど)また電子ブックという媒体は絵本を見るのにむいているのではないか。むろんPCでの話。スマホでは駄目。タブレットは持ってないのでわからないが。美術書とか探してみよう。
読了日:06月27日 著者:大河内 直彦