5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2501
ナイス数:146

調べてみよう名前のひみつ 雑草図鑑調べてみよう名前のひみつ 雑草図鑑感想
たまに図鑑、それも児童向けのを読むと心洗われる気がする。全編写真できれいで見やすい。牧野博士のころは想像もできなかっただろうなあ。作者は自然写真家さん。オオイヌノフグリの項の「もう少しいい名前はなかっただろうか。」とのつぶやきが数回でてくるのが面白かった。
読了日:05月01日 著者:


夜明けの花園夜明けの花園感想
理瀬シリーズは何作か読んだ事はあるのだが、あまり詳細に記憶がないし、この最新短編集がどういう位置づけにあるのかもわからない。要するに何がなんだかわからなくて正直読むのが苦痛であった。本としての大きさ、頁当たり字数、装画、装幀、等の完成度は高いのだとは思うのだが。
読了日:05月01日 著者:恩田 陸


うまいダッツうまいダッツ感想
ゆるーい部活、喫茶部のさらにゆるいおやつ部のお話。1話目「うまいダッツ」はわかりやすく好きだが、3話目「それは王朝の」のファッションの話がよくわからなかった。表紙のプレッツェルは全然ジャンクっぽくないおいしそうな写真。
読了日:05月03日 著者:坂木 司


世界のおとぼけいきもの図鑑世界のおとぼけいきもの図鑑感想
図鑑と銘打っているが、これは図鑑ではないでしょう。一流の読み物です。かといって架空の生物というわけではなし。絵は抜群にうまく特に目がいい。時々われわれ日本人が知っている名前とちょっと違ったりする。ウーパールーパーとかメンダコとか。(それとも違う生き物なのか?)あとヒメアルマジロという生き物の事は初めて知りました。
読了日:05月07日 著者:フィリップ バンティング


海神の娘 (講談社タイガ)海神の娘 (講談社タイガ)感想
「後宮の烏」と同じ世界での物語というわけなのだが、連作短編であり、列妃伝とでも言おうか。本のウラスジによると「島々の婚姻譚」なのである。私は三話目の「黄金の窟」が一番好きです。
読了日:05月09日 著者:白川 紺子

 


新装版 喜多川歌麿女絵草紙 (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-54)新装版 喜多川歌麿女絵草紙 (文春文庫) (文春文庫 ふ 1-54)感想
当地図書館の電子ブックにて、読了。藤沢周平作品で未読の物を電子図書館で拾い読みしているのだが、それまで気づかなかったがあとがきを書かれてる作品がけっこうあるのは意外だった。デビュー作が北斎と広重の『溟い海』なので絵師ものはお手の物だろう。ただ作中、写楽の作品が世間にどう受け止められたかと滝沢馬琴が南総里見八犬伝で大化けする所までは書いて欲しかったなあとは思う。
読了日:05月10日 著者:藤沢 周平


星に願いを星に願いを感想
田中さんシリーズ第4弾。お話冒頭は大家さんとお母さんの掛け合いで明るく始まるのだが、だんだん話が悲惨になってきて終盤おばあさんの日記の下りは読み飛ばし気味になってしまった。木戸先生の名前がちょっとだけ出て来たのは嬉しかった。
読了日:05月12日 著者:鈴木 るりか


赤い月の香り赤い月の香り感想
千早さんは直木賞受賞作の「しろがねの葉」以来で久しぶり。ところがこのお話は続編なのだった。あわてて図書館で 「透明な夜の香り」を予約する。にしても、相変わらず語り口が美しい雰囲気のある作品でした。
読了日:05月18日 著者:千早 茜

 


麦屋町昼下がり (文春文庫 ふ 1-26)麦屋町昼下がり (文春文庫 ふ 1-26)感想
電子ブックにて再読。一話目を読み終えるまで既読に気がつかなかったのは無念だが、本作品集は逸品である。士道物のいずれも傑作が四編。今回は特に表題作「麦屋町昼下がり」に感銘を受けた。ベタといえばベタの展開だが王道の筋立ては読後爽快であった。
読了日:05月18日 著者:藤沢 周平


秘密の花園秘密の花園感想
さすがのまかてさん。八犬伝はNHKの人形劇の印象が強い。 (「われこそはたまずさが怨霊ー!」って奴ですね。)その時期の少年むけの抄録本、同じ物を何冊か持っていた。盲腸で入院し、同級生が見舞いで持ってきてくれたのがかちあったのだ。(あの本もう手元にはないが図書館で検索すればあるかな?)滝沢馬琴の凄まじい生きざまにいつものまかてさんの花、植物への語り口が文字通り花を添える。で、改題して「秘密の花園」。これまた有名少年文学とかぶってしまうけど原題「秘密の花壇」よりやっぱりこちらで正解です。
読了日:05月28日 著者:朝井まかて