diary 手形の決済期限短縮で商習慣はどうなる!? | Love! Music& Love! Life

Love! Music& Love! Life

「音楽が好き!」そして「ありのままに感じた」気持ちを表したBlog、
“Love! Music& Love!Life”です☆

☆5月27日☆

今日は天候がイマイチでしたが、明日以降は
午後は強い雨が降ってくるとか。天候には
明日は特に気をつけていきたいですね。

さて、ニュースを確認していると、企業の
決済手段である手形、その支払いサイトが
120日から60日に短縮される方向になると
いう報道が。

-------------------------------------
手形の決済期限短縮 
資金繰り緩和の恩恵も、得失混在 
支援策の拡充を
https://www.sankei.com/article/20240525-G3ZQADKCDJJD5L5VGTEWZBTTJY/

令和6年2月、公正取引委員会は手形や
電子記録債権の決済期限を短縮する
方向で下請法の指導基準を変更する改正案
を公表した。これまで手形の振出日から
支払いまでの期間(手形サイト)は
120日が中心だったが、これを60日
以内に短縮する改正案で、約60年続く
日本の独特の商習慣である〝約束手形〟の
見直しは、中小企業の資金繰りにも影響を
与えそうだ。

支払う側にとって、長期サイトの約束
手形は、決済日までの資金計画を立て
やすいメリットがある。一方、現金化まで
4カ月以上掛かる手形を受け取る側に
とっては、早期に現金化するために割引
いたり、繋ぎで借入金を増やすなど、資金
繰りに大きな影響を与えてきた。結果、
受け取る側は金利(割引料)の負担を
強いられ、収益の圧迫要因にもなっていた。

東京商工リサーチが実施したアンケート
調査によると、手形等の支払い期限が
60日以内と定められた場合、支払う側
において「あまり影響はなさそう」が
48・0%(1857社中、893社)
で最も多いが、「どちらかというと
マイナスの影響」が28・2%(524社)、
「マイナスの影響を大いに受けそう」が
11・4%(213社)と支払う側で
マイナスの影響を受けると回答した
企業は約4割に達した。他方、回収側では
「どちらかというとプラスの影響」と
回答した企業が40・5%(2705社中、
1097社)と最も多く、「プラスの
影響を大いに受けそう」が15・5%
(420社)とプラスの影響を受けると
回答した企業は約6割を占めた。

今回の決済期限短縮の改正案は、手形を
受け取る下請け業者にとっては資金繰り
緩和のメリットがある一方で、支払う側は
早期決済で資金繰りがタイトになり、
新たな借入金が必要になるなど、支払う
側の負担が増えるといった影響が出ると
予想される。下請けとなる中小企業に
とってはプラスの影響が大きそうだが、
支払手形を振り出す中小企業も多く存在
しており、回収する側・支払う側の利害が
絡み合い、得失が混在していると言えそうだ。

今回の手形「指導基準」の見直しは企業の
明暗を分ける引き金になるかもしれず、
長期サイトの手形に頼ってきた企業には
一時的な資金繰り緩和の支援策の拡充も
必要であろう。
(佐々木博司・東京商工リサーチ埼玉支店長)

(産経新聞 )2024/5/25 13:32
-------------------------------------

資金繰りが厳しい中小企業、受け取り側は
サイトが短縮されることはメリットである
と思うが、反面、振り出し側にとっては
資金繰りが厳しくなる可能性があるので、
それこそ、実効性のある支援策が実施
されることとセットでないと、この記事
にあるようなサイト短縮の効果は出にくい
のでは……と感じた記事でした。