【転記】【オバマ大統領広島訪問】 米国が信頼に足るパートナーと確認した時 | Love! Music& Love! Life

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パソコン 【オバマ大統領広島訪問】
「晋三と一緒に、やるべきことがある」
米国が信頼に足るパートナーと確認した時

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160528_160527オバマ米大統領





















「朝一番の子供たちの笑顔、食卓でのふれあい、温かな父母の抱擁-。
71年前、そんなかけがえのない時間がここにもあった。命を失った人たちは、
私たちと同じだった」

オバマ米大統領による広島での演説をそばで聴いていて、原爆が投下された
1945年8月6日の朝に自分が広島の街にいたような錯覚にとらわれた。

原爆を使い、罪のない広島、長崎の人々を殺戮(さつりく)したのは米国だ。
オバマ氏は謝罪しなかったものの、広島の人々が奪われた穏やかな日常に
思いを寄せることで、自国の行いが胸を張れるものではないという考えを
ほのめかした。

米国では、原爆の使用によって日本本土への上陸作戦に加わるはずだった
米兵だけでなく日本人の犠牲が増えるのを防いだという「原爆投下正当化論」
を信じる人が今も半数を超えている。それでも、若い世代になるほど正当化論
を信じる割合は減っていく。

戦後70年余りを経て、第二次大戦に赴いた世代はほとんどが90代となった。

広島を一瞬で焦土に変えたB29爆撃機「エノラ・ゲイ」は20年ほど前、被害
状況と合わせた展示方法が激しい論争の的となったが、今はワシントン郊外
の博物館で静かに来館者を迎える。安倍晋三首相が昨年4月、初めて米議会
上下両院合同会議で演説し、大戦への「深い悔悟」を表明していなければ
オバマ氏による広島訪問の環境は整っていなかっただろう。

オバマ氏はアフガニスタン、イラクの「2つの戦争」終結を掲げて2009年
1月に就任して以来、外交的手段による国際問題の解決を目指してきた。

その理想とは裏腹にイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の台頭、
中国の海洋進出、北朝鮮による核開発継続といった「戦争の芽」は消えない。
オバマ氏も、世界最強の米軍最高司令官として有志連合によるイラク、シリア
での空爆や米軍部隊派遣の決断を迫られた。

それでも、米大統領選の候補から在日米軍の撤退、他国の核武装容認など
乱暴な発言が出る中でのオバマ氏の広島訪問は、日本人にとり米国が信頼に
足るパートナーであることを確認する機会となった。

「これから晋三と一緒にやるべきことがたくさんある。今日はあくまでも
スタートだ」。原爆ドームを見上げながら、オバマ氏は安倍首相に語りかけた。
(広島で ワシントン支局 加納宏幸)

カメラ 写真キャプション

平和記念公園を訪れ、原爆ドームを見つめるオバマ米大統領
=27日午後、広島市中区(代表撮影)

(産経ニュース 2016.5.28 18:27)