道祖神の御柱(塩尻市南内田 鍛冶屋・久保在家)
正月行事である道祖神の御柱、この内田地区は小正月を挟んで行われる。
鍛冶屋・久保在家地区の集落はわずか20戸で、この伝統行事を守っている。車1台がやっと通れる細い道から1段上がった場所に道祖神と相対道祖神の2基が祭られていて、その脇に毎年1月10日に御柱が建てられる。
頂部に御幣が飾られ、稲花と柳棒で構成される非常にシンプルな意匠で、14日に倒されたときに、稲花は各戸に持ち帰られ玄関先に魔除けとして1年間飾られる。
松本平の東側の山麓である、塩尻市の南槍田に7か所、松本市北内田に3か所の集落でこの行事が守られている。