諏訪上社御柱山出し2016
信州の祭りの写真を撮影し始めて45年が過ぎた。諏訪の御柱の撮影を始めて行ったのは、1974.4.6(昭和49年)だったので、数えて8回目の御柱となる。その頃は、まだまだ素朴な地元だけの祭りだったような気がする。1200年の祭りの伝統を脈々と伝える諏訪の民の心意気。ただただ、大きな柱を山から曳いてきて建てるだけという単純明快な伝統行事のために人生をかけているかのような諏訪の民のエネルギーに感動せずにはいられない。
8回目の取材であったが、毎回、警備が厳しくなってきて、一般客の締め出しが図られている。一般客は、有料の桟敷席を1時間単位で買いなさいという戦略にはめられているような気がする。
4月2日~3日の二日間、上社の山出しを撮影した。原村の一番塚の上の原山の綱置き場へ茅野の玉川地区から歩いて上り、再び宮川の子之神(ねのかみ)までの曳行で1日。この日は、途中八ヶ岳を背景に田園風景を曳行される御柱、穴山の大曲などを撮影。歩行距離17800歩(14.2㎞)。二日目は木落しから川越しを経て安国寺の御柱屋敷まで9950歩(7.95㎞)、二日間で22㎞を歩いたが6年前に比べ体力の衰えを痛感した。つくづく写真は体力が必要と思う。
今回は、前宮一の御柱を曳いた富士見・金沢(富士見町・茅野市)地区の氏子の統制のとれた、見せ方を心得ている曳行にことのほか感動をした。今週は、8日(金)から下社の御柱が始まる。櫻も開花し始めているし、忙しい季節である。
(穴山の大曲)
(木落坂の上)
(木落)
(狭い道の曳行)
(川越し)