遠くシベリアの地から3000kmを超え越冬のために日本各地に飛来する白鳥達。
安曇野へは、コハクチョウの群れが、1984年初飛来以来32シーズン連続して飛来している。白鳥たちは、長い旅の疲れを癒し、再び春に繁殖のためにシベリアへ向かう長い旅に出る。
今年も、白鳥達は越冬地になっている安曇野で、冬の柔らかな日差しの中、つかの間の時を楽しむかのように様々の表情を見せてくれる。
安曇野では、北アルプスの神々しい白峰を背景に飛翔する姿を捉えることができる。毎年、2月頃になると北帰行の準備のための飛翔訓練をするようになる。この頃になると、今年生まれたばかりの幼鳥もすっかり大人の仲間入りするように先頭に立って、飛翔する姿も見られる。
毎年、この白鳥の姿を撮影しようと犀川へ通うのを楽しみにしている。
2005年が最大で1000羽を超えた飛来数も、近年、暖冬のため、新潟や秋田方面の積雪が少ないと安曇野まで南下せずに越冬を終えてしまうためか、飛来数が減ってきたように思う。そういえば、諏訪湖の御神渡もここ2~3年発生していないと聞いている。