ぼんぼん・青山様
松本の緑町界隈では、月遅れの七夕の頃に「七夕人形」を飾る。板製のものと紙製のものがあるが板製のものは、緑町に古いものが残っており、毎年、軒先やショーウィンドーを飾っている。
毎年、松本のこの風習を楽しんでいる。
松本の夏には、もうひとつぼんぼんと青山様。素朴で郷愁をそそる昔懐かしい子供たちの祭りである。地区ごとに実施されるが、私は、8月8日に行われる松本城を出発し、四柱神社を経由して城に戻るコースをもう30年近く(最初は松本神社出発だったが)撮影している。
ぼんぼんは、ぼんぼりをともしながら小学生の女の子が次の歌を歌いながら歩く。もの悲しい不陰気を感じてしまう。
「.ぼんぼん とても きょうあすばかり あさっては およめの しおれぐさ
しおれた くさを やぐらに のせて したから おみれば ぼたんの はな
ぼたんの はなは さいても ちるが なさけの おはなは いまばかり
なさけの おはな ホイホイ」
そして青山様のほうは、男の子だけで
「青山様だい、わっしょいこらしょ」と杉の葉でできたおみこしを担いで練り歩く。
青山様とぼんぼん
松本城の薪能