ピアノの望月優芽子さんのミニコンサートが、ランチタイムにあったので、聴いてきました。

   

「サントミューゼ・マチネ 2024年度上半期」のチラシ。

 

(出 演)

 

ピアノ:望月優芽子

 

望月さんは、桐朋学園大学研究科ピアノ科卒業。その後渡仏、サンソン・フランソワ唯一の弟子ブルーノ・リグット氏に師事。コンクール入賞多数。2年前にフランスから完全帰国されたとのことです。2022年4月にピアノソロアルバム「レ・ダンス・フランセーズ」をリリース。国内外でソロ・室内楽で幅広く活躍中。

 

(曲 目)

 

ドビュッシー:ベルガマスク組曲
       第1曲 前奏曲
       第2曲 メヌエット
       第3曲 月の光
       第4曲 パスピエ
ショパン:ノクターン 第8番 変ニ長調 作品27-2
ショパン:幻想即興曲(遺作) 嬰ハ短調 作品66
サティ:ジムノペディ 第1番
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調
ラヴェル:組曲「鏡」より 第4曲「道化師の朝の歌」 ニ短調

サティ:ワルツーバレエ (アンコール曲)

 

(感 想)

 

演奏曲目が、ドビュッシーやラヴェルなので、出かけたコンサートです。平日のランチタイムにもかかわらず、320席の小ホールは、ほぼ満席でした。望月さんは、過去に上田市サントミューゼのレジデントアーティストを務め、コンサートや学校訪問などを行っているので、知名度があるようです。

 

「月の光」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」、さらには「幻想即興曲」と、名曲を目の前で聴くことが出来、それだけで出かけた甲斐がありました。演奏は堅実で、楽譜に記された音符を余さず再現しているかのようでした。

 

「道化師の朝の歌」は、ラヴェルのスペイン趣味が出ている曲ですが、リズミカルで良い演奏のように感じました。望月さんは、スペインの名ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャのレッスンに通っていたそうです。

 

(プロフィール)

   

【上田市サントミューゼ】

ホームページ:サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター・上田市立美術館) (santomyuze.com)

 

(あらかじめと帰宅してから、聴いたCD)

    

ドビュッシー・ピアノ名曲集。サンソン・フランソワ(p)。本日のコンサートで演奏された、ベルガマスク組曲の「月の光」と「パスキエ」が収録されています。

   

ラヴェル:ピアノ全曲集Vol.1 。  フランソワ・ジョエル・ティオリエ(p)。本日のコンサートで演奏された「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「道化師の朝の歌」が収録されています。

   

ラヴェル:ピアノ全曲集Vol.2。フランソワ・ジョエル・ティオリエ(p)。続いて第2集も聴いてみました。

 

なお、ティオリエは、それほど有名ではありませんが、1990年代にNAXOSレーベルに起用されて、フランスの作曲家の作品を中心とした録音を多数残しています。略歴は次のとおりです。

 

フランソワ・ジョエル・ティオリエ(1943年生まれ)
パリ生まれで、パリ音楽院でロベール・カサドシュに師事し、ニューヨークのジュリアード音楽院でサッシャ・ゴロドニツキに師事。1964年のブゾーニ国際コンクール第2位、66年のチャイコフスキー国際コンクールで第6位に入賞。ナクソスレーベルなどにドビュッシー、ラヴェル、ラフマニノフのピアノ曲全集などを録音。