長野県上田市《サントミューゼ》で開催されている、高橋多佳子ショパン・ザ・シリーズも3年目を迎えています。本年度の3回の公演のうち、1月26日に開催された「シューマンとショパン」を聴いてきました。

 

   

チラシ表

 

(出 演)

ピアノ:高橋多佳子
お話・ピアノ:下田幸二(ピアニスト、音楽評論家)

高橋さんは、第12回ショパン国際ピアノ・コンクール第5位。桐朋学園大学卒業、国立ワルシャワ・ショパン音楽院研究科を最優秀で修了。国立ワルシャワフィルをはじめ、国内の主要オーケストラと共演を重ねる。既にCDを20タイトル以上リリース。ソロ活動のほかピアノ・デュオ「デュオ・グレイス」、「椿三重奏団」としても活動している。

 

(曲 目)

ショパン・ザ・シリーズSeason3のVol.3は、ショパンとシューマン ~音楽と文学、そして愛~ と題して、お話しと演奏が行われ、シューマンとショパンの曲が取り上げられました。

 

シューマン / 謝肉祭 作品9より 変イ長調「ショパン」
ショパン / エチュード 変イ長調 作品25-1「エオリアン・ハープ」
シューマン / クライスレリアーナ 作品16より 変ロ長調 第6曲
ショパン / バラード 第2番 ヘ長調 作品38
シューマン / ピアノ協奏曲 イ短調 作品54より 第1楽章 (2台ピアノ版)

 

(感 想)

高橋多佳子さんの「ショパン・ザ・シリーズ」ですが、2023年度は、「ショパンと楽聖たち」と題し開催され、その第3回目は、シューマンとショパンです。ゲストとして旦那さんでもある下田幸二さんが出演し、お話しとともにピアノも弾いてくれました。

 

「エオリアンハープ」は、ショパンがシューマンの前で弾いた曲、「クライスレリアーナ」は、シューマンがショパンに献呈し、ショパンの「バラード第2番」は、ショパンがシューマンに献呈した曲だそうです。このへんのことについて、解説をしてくれたので、これらの曲に一層親しみが湧きました。

 

実は、本日のお目当ては、2台ピアノ版のシューマン「ピアノ協奏曲(第1楽章)」です。高橋さんと下田さんの演奏で、シューマンの書いた美しいメロディが再現されて、聴き入りました。ピアノ2台でやっても名曲ですが、この曲を聴きに、オーケストラの演奏会に出かけたくなりました。

 

【高橋多佳子さんの facebook】

高橋多佳子 Takako Takahashi Pianist | Facebook

 

(高橋多佳子さんの略歴)

(下田幸二さんの略歴)

【帰宅して聴いたCD】

今回のレクチャーコンサートで、ショパンとともに、シューマンの音楽が印象に残ったので、帰宅後、下記2枚のCDを聴きました。

   

クララ&ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲。 ベアトリーチェ・ラナ(p)、ネゼ=セガン指揮ヨーロッパ室内管弦楽団。(2023年録音)

   

シューマン「謝肉祭」。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(p)。(1975年録音)