フジテレビの問題番組でBPO申立てをしていますが、
その直後、ネット上でいくつか議論がありました。
それを受けて、あいの会公式ブログにおいて、
見解を出したほうがよいと思われる内容については、
下記の通り、Q&Aを出させていただきました。
フジテレビに対するBPO申立ての報告
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/45439990.html
被害者遺族全体の尊厳を守るための申立てですが、
ただどこまでも私個人の被害が発端ではありますので、
私自身のブログでも、Q&Aの内容を書いておきます。
なおBPO申立ての関する概要は下記に記しています。
http://ameblo.jp/azumin827/entry-12047121000.html
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【Q1】
申請者の被害事件状況がわからないので知りたい。
【A1】
事件の形態は極めてシンプルです。
申請者の母である被害者は青になったので横断歩道を渡ろうとした。
そこに信号を見ていなかった加害者が横の車道から突っ込んできた。
被害者はなぎ倒されて、道路に頭を強打して入院。
その夜に意識不明に陥り、5日後に亡くなったというものです。
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【Q2】
当たり屋の実態を知るには必要な演出ではないか。
【A2】
であれば「わが子が当たり屋詐欺に遭ったら」という題名にすべき。
そんな番組に被害者遺族のインタビュー映像は必要ないですし、
そもそもそのような番組に使ってはいけないことなどは当然の話です。
また「実際に体験した人々に取材し事実のみで構成されたドラマ」
「実話の物語をドラマ化した『最大公約数ストーリー』」
という番組の謳い文句となる看板も削除しなければなりません。
今回問題となった番組は「情報」バラエティ番組です。
バラエティ番組であれば、最初から意図して虚構の話を作り、
それが虚構だとわかっている視聴者と笑い飛ばすことが許されます。
しかし情報バラエティ番組である以上、虚偽放送は許されていません。
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【Q3】
視聴者が自転車事故の被害者の多くが当たり屋とは思わないと思う。
【A3】
今回問題となった番組は、フジテレビ公式サイト上で、
「実際に体験した人々に取材し事実のみで構成されたドラマ」
「実話の物語をドラマ化した『最大公約数ストーリー』」
とあり、番組でも繰り返しこのナレーションとテロップが流されました。
もちろん虚偽だと気づいて、あきれて終わる視聴者もいるでしょう。
しかし「自転車の当たり屋が多いのか」と真に受けてしまう視聴者や、
自転車被害に遭った人に対して「当たり屋をしたのでは」
といらぬ疑念を抱いたり言う視聴者が出る可能性がぬぐえない以上、
(そうなるとこの番組は余計な二次被害も助長することになります)
フジテレビにはきちんと訂正していただく必要があります。
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【Q4】
こんなことで謝罪と賠償を求めるのは行きすぎではないのか。
【A4】
私たちは、損害賠償は求めていません。
私たちの目的は、あくまで謝罪訂正の報道です。
またテレビ局に遺族を愚弄する虚偽の番組を流され、
それに騙して撮影した遺族のインタビュー映像を使われた以上、
そのテレビ局に謝罪を求めるのは当然のことではないでしょうか。
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【Q5】
訴訟を起こさないのか。BPO申立ては賠償金目当てではないのか。
【A5】
私たちは、最初から訴訟は考えていません。
私たちが求めることは賠償金ではなく、
謝罪訂正報道をしていただくことです。
そのことで本人と被害者遺族の名誉を回復させることだからです。
また訴訟をしても、得られるのは賠償金の支払い命令だけです。
判決では「こういう番組を作りなさい」と細かい指示は出ません。
さらにこの種の訴訟の賠償額は、判例上、せいぜい十数万円です。
仮に訴訟をすれば、ここまで事実が明確で、証拠も明らかな以上、
私たちの勝訴判決が出ることには揺るぎがないと考えます。
しかしそのようなことにエネルギーを費やすつもりはありません。
そもそもの話として、BPO申立てをする条件があり、
そのなかに損害賠償請求をしていないことも含まれます。
「訴訟を有利に進めるためのBPO活用」自体が成り立たないのです。
なお仮にフジテレビから慰謝料の提示があっても、
私たちがこれを受けるつもりは、今後も一切ありません。
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【Q6】
BPOが本来の機能をしているのか疑問がある。
単なる利権と偏向報道を正当化するための組織にしか見えない。
【A6】
実際は決してそうではないようです。
BPOは放送業界内の第三者機関ではあります。
業界内で身内だから甘やかすといった傾向はみられず、
その審議は極めて公正かつ厳正に行われていると思われます。
また放送業界にとっては、訴訟よりも、BPO審議のほうが、
重大に受け止めざるをえないという事情もあるようです。
よって今回、BPOの審議にゆだねることとしました。
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【Q7】
制作側が当たり屋と被害者の明確な区別もできなかったなんて。
ましてチェック機能も働かなかったなんて。情けない限りだ。
【A7】
私たちもあきれています。
フジテレビのチーフプロデューサーが番組放送前に、
最終チェックをしたそうですが、何の疑問も感じなかったそうです。
普通の人が普通に考えれば、おかしいとすぐにわかるはずですが、
それもわからない人物が番組を作っていることを憂慮しています。
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【Q8】
「当たり屋の遺族」が顔を隠さずテレビに出てくることに対して
はらわたが煮えくりかえる思いだった。
が、違ったのですね!勘違いしていました。申し訳ございません。
被害者遺族の方をこのように勘違させるような演出はだめです。
それにしても、酷い放送局(ほぼ原文のまま採録)
【A8】
貴重なご意見をありがたく思っています。
もしかしてと思っていましたが、そう感じた視聴者がいたことに、
私たちも、憤りを新たにせざるをえないと考えています。
これには意図的な演出も一役買っていると考えています。
インタビューは逆光で撮られ、暗くくすんだ顔で映っていました。
「悪いことをした容疑者みたいに撮られている」
あいの会メンバーも、そういう指摘を何人かから受けていました。
最初は、雑に撮られただけだったかもしれないと考えていましたが、
撮影に慣れた制作者がそのような初歩的なミスをするはずもなく、
今では悪意ある演出を狙った可能性が高いと考えております。
あらためてフジテレビの悪質性に強く抗議したいと考えています。
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【Q9】
「番組で本当のことバラされたら商売あがったりや!
あれっぽっちの出演料じゃ納得でけへんで!」((原文のまま採録)
【A9】
誹謗中傷の箇所はいちいち相手にせず流しますが、
最初から出演料などもらっていません。
申し出があっても辞退します。
私たちは、マスコミ取材は無料でお受けしています。
逆に、インタビューや取材受けにおいて、
金銭を受け取る遺族など、聞いたことがありません。
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【Q10】
「全て実話」と画面左上に書いてあるが 実話なのか。
【A10】
実話ではなく、虚構です。
これはフジテレビもはっきり認めています。
(後で弁護士名で翻してきましたが)
つまりテロップには偽りがあったということです。
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【Q11】
警察を悪者扱いにする意味とは何でしょうか?
訴えられる人のほとんどは被害者のような扱いにしたいのか?
【A11】
単に面白おかしく制作したかったというだけでしょう。
この番組は、本人や被害者遺族だけでなく、
真摯な捜査を行う警察官まで愚弄としていると考えています。