昨日に引き続き池袋高齢者暴走事故のこと。
間接的にちらほら伝え聞いていることで、
あいの会ブログで書いたら支障が出るかな・・・
ということをここで吐き出してしまいます。
ここで書くことは、あいの会とは何の関係もなく、
私個人の偏った見識だとお断りしておきます。
結論から言えば、執行猶予判決が出ることより、
実刑確定後に検察が執行停止するんじゃないか。
それが一番怖いし、警戒すべきだと考えています。
2人の命を奪い、9人に重軽傷を負わせた。
それだけで大変なことだけど、数字の話じゃない。
「2人の命が奪われた」なんて言い方も軽すぎる。
真菜さんと莉子ちゃんを奪われた松永さんの心は、
悲しみなんて言葉には収まりきらないものです。
担当裁判官も(よほどトンデモ裁判官でない限り)、
きっとそれは理解して実刑判決を出すと思います。
ただそうなると被告人側は必ず控訴するはずです。
執行猶予前提で動くことの多い交通犯罪公判では、
執行猶予がつけばそこで終わり、
(大半の検事は控訴希望の遺族の声に耳を傾けず、
控訴期間は遺族から逃げ回って判決確定を狙う)
実刑になれば被告人側控訴で第2R開始・・・が、
我が日本の司法文化の麗しき様式美だからです。
しかし高裁でも、ヘンテコな裁判官に当たらない限り、
今回の事件はさすがに実刑判決になると思います。
(最近の高裁判決での裁判員民意無視の傾向から、
一抹の不安がないわけではありませんが・・・)
問題は確定した実刑がきちんと履行されるかです。
その頃には被告人は90歳になっている可能性もある。
80代90代の受刑者は、各地の刑務所に大勢いるし、
90歳だから刑務所に入らずにすむ道理はありません。
しかし検察がヘンな「忖度」をして、
遺族感情とは無縁なところから、検察権限で勝手に、
刑務所収監を「執行停止」する可能性があります。
遺族からすれば、味方だと思っていた検察に、
寝首を掻かれるようなことが起こりえるのです。
それも警戒しておく必要があると考えます。
公判では被告人側に対峙し、裁判官の理解を得、
「まっとうな」判決が出るように集中すべきですが、
同時に横で一緒に闘ってくれているはずの検察から、
最後に寝首を掻かれるようなことがないように、
「そんなことは絶対に許しませんからね!」
「まさかそんな愚かなことはしないですよね・・・」
という牽制はしておく必要はあると考えています。