池袋高齢者暴走事故公判で執行猶予より怖いこと | 自転車に家族を殺されるということ

自転車に家族を殺されるということ

交通犯罪犠牲者の命が紙クズ扱いされる司法を変えていきます。フェイスブック・Twitterも発信中。
http://www.facebook.com/azumin827
https://twitter.com/azumin827
2014年1月28日に判決が出て裁判は終わりましたが、私の交通犯罪遺族活動は続いています。

昨日に引き続き池袋高齢者暴走事故のこと。

 

 

間接的にちらほら伝え聞いていることで、

あいの会ブログで書いたら支障が出るかな・・・

ということをここで吐き出してしまいます。

 

ここで書くことは、あいの会とは何の関係もなく、

私個人の偏った見識だとお断りしておきます。

 

結論から言えば、執行猶予判決が出ることより、

実刑確定後に検察が執行停止するんじゃないか。

それが一番怖いし、警戒すべきだと考えています。

 

2人の命を奪い、9人に重軽傷を負わせた。

 

それだけで大変なことだけど、数字の話じゃない。

「2人の命が奪われた」なんて言い方も軽すぎる。

真菜さんと莉子ちゃんを奪われた松永さんの心は、

悲しみなんて言葉には収まりきらないものです。

 

担当裁判官も(よほどトンデモ裁判官でない限り)、

きっとそれは理解して実刑判決を出すと思います。

 

ただそうなると被告人側は必ず控訴するはずです。

 

執行猶予前提で動くことの多い交通犯罪公判では、

執行猶予がつけばそこで終わり、

(大半の検事は控訴希望の遺族の声に耳を傾けず、

 控訴期間は遺族から逃げ回って判決確定を狙う)

実刑になれば被告人側控訴で第2R開始・・・が、

我が日本の司法文化の麗しき様式美だからです。

 

しかし高裁でも、ヘンテコな裁判官に当たらない限り、

今回の事件はさすがに実刑判決になると思います。

(最近の高裁判決での裁判員民意無視の傾向から、

 一抹の不安がないわけではありませんが・・・)

 

問題は確定した実刑がきちんと履行されるかです。

 

その頃には被告人は90歳になっている可能性もある。

80代90代の受刑者は、各地の刑務所に大勢いるし、

90歳だから刑務所に入らずにすむ道理はありません。

 

しかし検察がヘンな「忖度」をして、

遺族感情とは無縁なところから、検察権限で勝手に、

刑務所収監を「執行停止」する可能性があります。

 

遺族からすれば、味方だと思っていた検察に、

寝首を掻かれるようなことが起こりえるのです。

 

それも警戒しておく必要があると考えます。

 

公判では被告人側に対峙し、裁判官の理解を得、

「まっとうな」判決が出るように集中すべきですが、

同時に横で一緒に闘ってくれているはずの検察から、

最後に寝首を掻かれるようなことがないように、

「そんなことは絶対に許しませんからね!」

「まさかそんな愚かなことはしないですよね・・・」

という牽制はしておく必要はあると考えています。