埼玉県草加市のながらスマホトラックの事件 | 自転車に家族を殺されるということ

自転車に家族を殺されるということ

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2014年1月28日に判決が出て裁判は終わりましたが、私の交通犯罪遺族活動は続いています。

いまニュースで取り上げられている草加市の事件、

非道だし、悲劇だし、それ以上に言えることなんて、

何もないけれどもどうしても気になることがあります。

 

マスコミが無意識に犯していて、

公判に重大な影響を与える二次被害の可能性です。

 

旦那様は、テレビの前で気丈に振る舞い、

一見したところ、とても理性的に対応されています。

 

しかし奥様を無惨に奪われて数日しか経たない中、

まともな心身状態でないことは当然のはずです。

 

そんな中で、すごく気になったのは、旦那様が、

「加害者の謝罪は受け入れる」

と話してしまい、それが全国に放映されたことです。

 

間違いなく言えることは、公判が始まった際、

加害者弁護士は、最大限の謝罪演出の上で、

確実にこの発言を取り上げ、

執行猶予獲得を狙ってくるだろうということです。

 

そして、とても悔しいことですが、

その加害者弁護士の作戦は効果があると思います。

 

なぜマスコミは心神喪失状態の遺族に対して、

こんなバカな質問をしてしまったのか。

 

そして遺族を後々苦しめるだろうこの発言を、

どうして何の考えもなしに流してしまったのか。

 

加害者弁護士がその発言を執行猶予獲得のため、

最大限利用してくることに思い至らなかったのか。

 

愚かとしか言いようがない。

 

明らかな危険運転なのに、ほとんど思考停止のまま、

警察が過失運転致死傷の罪名で取り扱っていること。

トラック運転手がアルバイト扱いになっていること。

この会社の管理体制はどうなっているのか。

など引っかかることは他にもたくさんありますが、

まずは加害者を利するマスコミ姿勢に腹が立ちました。

 

1ヶ月後にはどこのマスコミも何も取り上げなくなり、

多くの人もすっかり忘れ去るだろう現実を考えた場合、

こうして瞬間的に遺族を「消費」して、何の配慮もなく、

ただ使い捨てる姿勢はもうやめてほしいと思いました。