横浜市会議員の東みちよです。

鶴見に暮らす私たちたちにとって
バスは欠かせない足。
しかし横浜市営バスでは
2024年4月のダイヤ改正にて
市内で300本近い減便を予定しています。
この件について、私は予算特別委員会で
交通局長、副市長に問いました。

減便の大きな要因は、
コロナ禍以降、利用者の減少により
赤字経営が続いていること。
もう一つはバスを運転する乗務員不足です。
24年4月改正の長時間労働を防ぐ改善基準告示、
いわゆる2024年問題により
人材不足に拍車がかかっています。
誰のための働き方改善なのか?
現場からも疑問の声が上がっています。
 
乗務員の方々に話を聞いたところ、
賃金に対する課題のほか、
乗客からの苦情、
いわゆるカスハラもあるようで
渋滞や遅延などやむを得ない状況下でも
毎日のように苦情を受けて
若手が耐えられずに
辞めてしまうという実態も。

まずは働きがい、モチベーションとなる
賃金アップを要望しましたが
横浜市営バスでは
「人財確保大作戦」と称し
若手人材に手厚い賃金体系の
見直しが実施されました。
とくに若手初任給については
月額16,000円以上の引上げとなり
全体では平均6.5%のベースアップです。
また働く環境整備として
休憩室のリニューアルなども。
 
副市長からは
「採用方法の工夫や待遇改善に知恵を絞り
バスネットワークをしっかり守る」
との答弁がありましたが、
一方で赤字経営では限りがあります。
 
日々頑張るバス乗務員を
乗客の私たちも温かく見守り、
カスタマーハラスメントが
減るようにと願っています。
そうした配慮が人材不足対策の
小さな一歩にもつながります。

なお鶴見区を沿線とする
路線で減便となるのは11路線、
計37本ですが、
181系統「生麦―横浜さとうのふるさと」は
3200万円の赤字で6本減便、
155系統「鶴見駅―東部病院―鶴見駅」は
350万円の赤字で3本減便、
目立った減便はこの2路線で、
29系統「横浜駅前―鶴見駅前」は
赤字ですが減便なし、
38系統「鶴見駅西口―横浜駅西口」も
赤字ながら1本減便のみ。

また生活交通バス路線といわれる
18系統「生麦-矢向駅前」などは
補助金により維持されています。
鶴見区は特にバス利用者が多く、
他に交通の便がないエリアなど
キメ細かなデータ分析により
空白地帯を作らぬよう配慮を要望しました。
私たちの生活に欠かせない
バス便を守るため、
今後も地域の声、
そして現場の声を聴きながら
取り組んでまいります。