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ネットのニュースで、

「雄猫は左利き、雌猫は右利きの割合が多い」

という記事を読んだとパインが言うので

 

試しに、ぼちゅの鼻先に足の指を差し出してみましたら

(ぼちゅは私の足を、飛びついて遊んでいい部位だと思っている)

 

本当に左前足でパンチを繰り出しました!

 

 

へえ!ぼちゅ、アンタ左利きだったのね!

 

猫を飼っている方、どうぞお確かめ下さい。

 

 

 

 

 

 

 

さて。

先日嬉しいことがありました。

 

なんと10年ぶりに、パインが指輪を買ってくれたのです!!

 

 

 

私はもともと、

重みのある大ぶりのアクセサリーや着圧のタイツ、

スキニーデニムやガードルや補正下着など

身体を締め付ける、身体にぴったりとまとわりつくものが苦手でした。

 

調子を崩してからは、タートルネックの服やベルト、マフラーやパンストやタイツもダメで

アクセサリーは軽いものでも全くつけられなくなりました。

 

 

 

それに、私は小さい細かいものの管理が苦手で

パインが買ってくれたアクセサリーもしょっちゅうなくしていたし

 

いつぞやは、パンツの後ろポケットに指輪を入れたまま椅子に座り

立体のモチーフがぺしゃんこになったこともありました。

 

 

 

 

それ以来、当然といえば当然ですが

パインは私に光モノを買い与えなくなりました。

 

最初は寂しかったですが、ここ数年はそれどころではなかったので

アクセサリーを買う・買ってもらうという行動は、私の頭の中からすっかり消え去っていました。

 

 

 

 

が。

 

 


 

私が常に、あまりに地味でパッとしない格好をしていることに

しびれを切らしたパインの後押しにより、

去年ピアスを開けましたら

 

もう少し、アクセサリーをつけたくなりました。

 

 

 

普段につけられる指輪が欲しいなあと

何の気なしにぼんやり考えていましたら

 

 

突然のパインの提案「指輪買うたろ」。

 

 

 

びっくりして、「なんで?」と尋ねると

「お年玉や」

 

お年玉。

 

 

 

 

 

さて、嬉しくなった私がどんなのを選ぼうかと吟味しようとすると

「明日買いに行こう」

 

ちなみに、夜、寝る前に聞いた話です。

今日の明日だとー???

 

 

 

 

ちょうど翌日はパインが休みの日でした。

彼は私と違い、お買い物が大好きだし、

買い物に関しては、思い立ったらすぐ行動!で

この熱くなっている時を逃すと、素早く冷めるタイプ。

 

そして、私が悩んでいるうちに、他にしょうもないものをパーっと買ってしまい

私がそれを見て、買い物を控えるという無念のループ。

 

 

 

 

なので、とりあえず行くか!と早寝し、

翌日は頓服を飲んでとりあえず出かけました。

 

地下鉄に乗りながら、行き先と予算と店とを忙しく脳内検索にかけ

それ以外の考え無しに、デパートのジュエリー売り場に乗り込みました。

 

 

 

とにかく、指輪を買うという選択肢が頭になかったので

どこのお店のどんなデザインのものがいいか、予備知識ゼロなのです。

そして、私は買い物が苦手。

あれこれ試して断るのも苦手だし、たくさん見ても結局迷いすぎて疲れて選べないし、

こんな高いの買ったらパインがこの先しばらく泣くかなとか

考え出すと、買わないほうがラクなんですよね・・・

 

 

 

 

でもこの日の私は、普段と違う行動に出た!

 

 

 

 

まず初めに、パイン曰く「最近全然人気無くて厳しいらしいわ」

(どこでそんな知識仕入れたんや)

というお店を怖いもの見たさで覗き

(一体何をしているんだ)

やっぱりパッとしないね、と言いながらウロウロしていましたら

(失礼すぎる)

 

 

以前、一度買い物してみたいなと思っていたお店を偶然見つけたので

勇気を出してそこへ近寄り、いろいろと見せてもらいました。

 

 

 

店員さんが出してくれたものはなかなか可愛くて

面白いデザインだったし

あるものはパインも気に入ったのですが

いまひとつ私のハートを掴まれた気がしない。

 

 

 

これまでの私なら、その場の雰囲気に流されて

その指輪を買ってもらっていたと思うのですが

 

せっかくのチャンスなので、イマイチものを買ってもらいたくないと思った私は

ぐっと勇気を出して、他にないか聞いてみることにしました。

 

 

 

 

そうしたら、デザインが面白くて私好みのものが出てきたではありませんか!

はめてみると感じもいいし。

 

ただ、もう少しパンチが欲しいなあと思っていたら

それを見透かすプロの店員さん。

もう一つ出してきてくれて、

「これも同じデザイナーのもので、重ね付けしても可愛いですよ〜」

 

 

 

ええ、おっしゃる通り、可愛いよ!!

 

 

 

 

私は今までにしなかったこと、

つまり、遠慮という言葉を忘れて

両方買ってもらいました。

 

 


 

 

包装はしてもらわず、収納用の小箱だけ袋に入れてもらい

指輪はつけたまま店を出ました。

私は小躍りしながら、10秒ごとに自分の手を眺めるというお調子者ぶりを発揮し

いつもは苦手な大阪駅の雑踏も目に入りませんでした。

 

本当に嬉しかったです。

 

 

 

 

 

そのあと、某ジュンク堂丸善の通路の椅子に

小箱を入れてもらった紙袋を早速置き忘れ、取りに戻るというハプニングはありましたが

(パインは眉ひとつ動かさずに「やっぱりやると思った」と言いました)

 

 

その日以来、外出にはいつもこの指輪をつけています。

 

 

 

 

 

この一連の出来事でひしひしと思ったこと。

 

 

 

いますぐ手に入りそうにないと感じられるものでも、

日頃からリサーチしておくと

チャンスをぐいっと活かすことができる。

 

 

 

災害など、いざという時のトラブルに対する備えをすることも大切ですが

 

自分が嬉しいこと、楽しいこと、自分を喜ばせること、

自分の人生を豊かにしてくれることに対しても

抜かりなく備えておくって

さらに大切じゃないか?

 

私には、それが盲点でした。

 

 

 

 

欲しいものは欲しいと言わなあかん、

たとえそれがすぐ手に入らなくても。

 

 

 

 

 

パインが私に言ってくれた言葉を

思い出しては嚙みしめる冬の1日です。

 

みなさん、欲しいものはありますか。