この、
着物を仕分ける作業の時、
着物の間から
なぜかひょっこりと
写真立てが出てきたのです
その写真立ては
私と夫の結婚式の
引き出物でした。
写真立ての写真は
長男を産む為に
私が母のマンションに
里帰りしていた時、
私と長男を母が撮影してくれた
写真のようです。
里帰り出産から１ヶ月たって
私と長男が関西に
帰る時のようで、
長男は母が贈ってくれた
よそゆきの白い
おくるみを着ています。
（ちなみにお孫ちゃんは
赤ちゃんの時の長男に
そっくりです。）
私は自分で縫った
ツイードのスーツを
着ています。
里帰り出産中
手持ち無沙汰だった私は
布オムツや産着や
よだれかけなどの赤ちゃんのものを
自分で縫い終わった後、
母に頼んで洋裁の手ほどきを
受けたのでした。
母は日中は働いていたので
母が休みの日に
一緒に布を買いに行き、
母と型紙を選んで
確か、スカート
↓
ブラウス
↓
パジャマ
↓
スーツの順番で
私は自分の服を
縫っていきました。
卒業作品とも言うべき
最後に仕立てたスーツは
スカート丈が短くて
今は着ていないのですが
私の大のお気に入りになり、
友人の結婚式や
妹の結納の時にも
着ていきました。
母はいつもリビングの壁に
家族の写真をたくさん
飾っていたのですが、
この写真立ては
いつの間にか
行方がわからなくなっていました。
写真立てのガラスは
ヒビが入っていました。
おそらく母は
ログハウスで１人で
引っ越し作業をしていた時に
写真立てを落としてしまい、
ガラスが割れないように
とっさに着物の間に
挟んだのだと思います。
写真立てはリビングではなく
ログハウスの和室に
置いてありました。
私は初めての出産で
初めての里帰りで、
母にとって長男は
初孫です。
関西に帰る時は
母が付き添ってくれて
長男と３人で新幹線に
乗って帰りました。
長男のお孫ちゃんを
愛しく思う
今の私には、
遠く離れた関西へ
帰って行く娘と
初孫を写真に撮る
母のその時の気持ちが、
痛いほどわかりました。
ママ、
ごめんなさい。
私、
やっと今になって
ものすごく
愛されていたことが、
とっても愛しいと
思われていた事が、
わかったよ。
こんなに鈍い私だけど
許してくれる❔
本当にごめんね。
この写真立て、
まるでママからの
愛のタイムカプセルみたい。
これからも
大切にするね。
たくさんの愛を
ありがとう。