私と妹は
リビングに並んでいる
背の低い桐の箪笥たちに
しまわれていた
母の普段着を整理した後、

もう一度6畳間の
納戸兼物置に戻って、

床と押し入れに積まれていた
大量の押し入れ収納ケースの中を
あらためることにしました。


ここまで、私と妹は
母の部屋の片付けを
下のような順番で
行ってきました。下矢印


①6畳間の床の上の
段ボールにしまわれていた、
大量の雑多なものたち

②6畳間の押し入れの
段ボールにしまわれていた、
大量の布と洋裁道具

③リビングの
背の低い桐の箪笥たちに
しまわれていた、
母の普段着

④リビングの棚と本棚に
しまわれていた、
母の文房具や本など

⑤6畳間の床と押し入れの
押し入れ収納ケースに
しまわれていた、
大量の着物と着物の反物
(今ココ❗)


まず、①と②で
大量の段ボール箱を
片付けて、

やっと、
6畳間の中に分け入る為の
道というか、
スペースが出来ました笑い泣き


6畳間にある
押し入れ収納ケースは
数が多い上に
奥の方にあった為、

①と②で
段ボールを運び続ける
まるで引越屋さんのような
連日の作業に疲れて
腰が痛くなっていた
私達は、

6畳間での作業を
いったんやめようと
話し合いしました。


そして、
あったかいリビングで
お茶なぞ飲みながら
リビングの椅子に座って、

テーブルの横に並んだ
箪笥の引き出しを
1つ1つ妹と一緒に
開けていっては、

楽しい思い出話をしたり
しんみりしたりしながら
③と④の作業をゆっくりと
行ったのでした。


そして、
腰の調子も落ち着いたところで
⑤の押し入れ収納ケースに
ようやく手をつけ始めて、

「えっ、
まだこんなに
反物と着物があるの…ガーンガーン」と
2人でびっくりしました。


ログハウスを引き払う時は
バイセルさんには訪問着しか
引き取ってもらえなかった為、

母がいらない着物を
ものすごく大量に
ゴミに出したのを、
私は見ていました。


それなのに、
まだこんなにあったなんて…と
びっくりした訳ですガーンガーン


ログハウスを引き払う時
私は母に
「おじいちゃんの箪笥、
持っていかなくて
本当にいいの❔キョロキョロ」と
尋ねたのですが、

母は
「うん。
これ、あんまり上等な
やつじゃないから。」と
言って、

私達が
おじいちゃんの袈裟箪笥と呼んでいた
祖父の箪笥だけ、
置いて行ってしまいました。


それなのに、
後になってから
「やっぱり、あの箪笥も
持って来たら良かったショボーン」と
母は話していました。


最上級ではなかったけれど
祖父の袈裟箪笥は
普通の桐の箪笥でした。


置くスペースがあったのに
母がなぜ置いていったのかは、
よくわかりません。


その置いていった
祖父の箪笥に入っていたのが
どうも、
母の二軍の着物だったようです。


母が捨てかねて持って来た
二軍の着物と、
母がいつか何かの時に
仕立てようととっておいた
大量の反物が、
押し入れ収納ケースから
出て来たのでした。


私はあちこちの
着物買い取り業者さんに
電話で問い合わせましたが、

値のつかない着物や
縫っていない反物を
無料で引き取ってくれるのは、
ザ・ゴールドさんだけでした。


ザ・ゴールドさんと私は
着物を仕分けしながら
着物談義でかなり
盛り上がりました爆笑笑い


私の値付けの予想と
ザ・ゴールドさんの値付けは
同じでしたチョキニヤリ


私は着物の目利きが
出来るんだな〜、

着物って大好きだし
やっぱり楽しいな〜と
しみじみ思ったし、

次はこういう仕事もいいなぁ〜と
思ったりしましたチュー


私がそう申し上げると、

ザ・ゴールドさんは
「〇〇さんは着物の相場が
ちゃんとわかっていらっしゃるから
こちらもやりやすくて
有り難いのですが、

実は、
着物に詳しくない方ほど
期待値が高くて、

『中村勇二郎さんなのに
こんなに安い
(値がつかない)の!?』と
落胆されたり
お怒りになられるんです…」と
おっしゃいました。


「そうなんですね…びっくりアセアセ

中村勇二郎さんは
確かに人間国宝ですけれど、
色無地なので
数がものすごく
出ちゃってますから
難しいですね…。」


「そうなんですよ。


千總さんとか志ま亀さんとか
ぎをん齋藤さんとかなら
こちらも出せるんですけれどね…。


千總さんと志ま亀さんは
見たらすぐわかるんで
なくてもいいんですが、

ぎをん齋藤さんは
畳紙が揃っていないと
かなり値が下がります。」と
ザ・ゴールドさんが
おっしゃったので、

私は
「へぇ〜、
そうなんですか〜❗びっくり


ぎをん齋藤さんも
見たらわかりますけれどね〜。」と
私が申し上げると、

「ぎをん齋藤さんは
畳紙にも値打ちが
あるんですよ…。

帯なんか
畳紙は外す事が多いので
残念な事が多いですね。」と
ザ・ゴールドさんは
おっしゃいました。


「まぁ、
最初から売ろうと思って
お買いになる方なんて
いらっしゃいませんからね…。」と
私が申し上げると、

「いや、
洋服みたいに
どんどん買って
どんどん売る方も、
いらっしゃるんですよ。

すごい着物ばかり
何度もご用命下さる方も
いらっしゃいます。」と
ザ・ゴールドさんが
おっしゃったので、

「えぇっ!?
着物は何代も着られるのに、
そんな方も
いらっしゃるんですか…ガーン」と
私はびっくりしました。


そうは言っても
母も祖父母の着物を捨てたり
売ったりしたし、

私も祖母や母の着物を
全部は引き継がずに
今まさに
売りに出してるしな…と
私はここまで話していて
ハッと気づきました。


他にもザ・ゴールドさんからは
色んな面白いお話を
聞かせていただきましたが、

ディープ過ぎて書いても
皆さんには何のこっちゃな
話でしかないので、
割愛します。


この反物と着物の仕分けでは
喪服と色留袖の反物が
たくさん出て来た話を
前にブログに書きましたが、

その時書けなかった話が
もう一つあるので、
次に書きますね。


続きます。