上のブログは
3年前の思い出です。


読み返して
すごくほっこりして
でもちょっと
悲しくなって、
少し泣いちゃいました。


すっかり忘れていた
母とのなんでもない
日々の記録が、

こんなに懐かしくて
愛しくなるなんて、
思いませんでした。


キラキラ宝物のように輝く
2度と体験出来ない
珠玉の思い出を
たくさんブログに集めて
書き留めておいて、
本当に良かったです❗泣き笑い



さて。


時を遡って
今年の2月、

私と妹はほぼ連日
母の家の片付けに
通っていました。


玄関を入ってすぐ右の
6畳の納戸兼物置の
床の段ボールと
押し入れの段ボールを
片付け終えると、

妹の会社が
今まで借りていた
物置がわりの部屋を
引き払って、

大量の帳簿類を
母の部屋にしまえる目処が
やっと立ってきました🎵ニコニコ


6畳にはまだ
母がよそ行きをしまっていた
岩谷堂の欅の箪笥と、

母が着物をしまっていた
桐の箪笥と、

アルバムの棚が
並んでいました。


でも、
私と妹はそれらは
当面何も手をつけず、

そのまま置いておこうと
あらかじめ話し合っていました。


そこで、次に私達は
リビングに置いてある
小さな箪笥たちと、

リビングの隣にある
母が寝ていた和室の
押し入れの収納ケースに、

手をつける事にしました。


リビングに置いてある箪笥は
あまり大きくないけれど
数がやたらと多く、

胸の高さの箪笥が2棹と
腰の高さの箪笥が2棹と
合計4棹も
ありましたガーン


なぜ母の部屋に
そんなにも箪笥が
たくさんあるのかと言うと、

祖母を母が引き取る時
祖母が持ちこんだ
祖父母の箪笥が
岩谷堂だったり
桐の柾目の箪笥だったりして
すこぶる上等だった為、

祖母が亡くなった後
母がそのまま
引き継いだからです。


ログハウスを引き払う時に
母がいらないと言って
置いていった
祖父の袈裟箪笥も、

後になってから
「やっぱり、
持ってくれば良かった」と
母は話していました。


けれど、
取りに戻る機会は
結局ありませんでした。


リビングの箪笥を開けると
母の普段着が
ぎっしり入っていました。


それらはすべて
緩和ケア病棟に入院する直前まで
母が着ていたもので、

がんセンターや病院に
行った時のものや
お友達がお見舞いに来て下さった時
着ていたものや、

名栗温泉に
みんなで行った時のものや
伊勢に女4人で
旅行に行った時のものなど
すべてよく見覚えがあり、

手にすると在りし日の
母の姿や声などが
まざまざと蘇ってくる
服ばかりでした。


私と妹は
1枚1枚の服を
2人で一緒に見ては、

ひとしきり思い出話をしてから
ゴミ袋に入れていきました。


ママ、
今までありがとうねと
着ていた洋服にも
感謝しながら。


しんみりしないように
お互い楽しい話を
なるべくするように
していたけれど、

時々は話しながら
ちょっと声が
詰まってしまったり、
涙が出てしまったりしました。


片付けした結果、
晩年の母は
もっぱら◯ニクロを
買って着ていた事が
わかりました。


お金がなくなって
ブランド品が買えなくなっても
お洒落と買い物が大好きな母は
大量の洋服を買っていて、

仕分けはいくらやっても
なかなか終わりませんでした笑い泣き


車椅子生活になってから
母はポータブルトイレに
自分で座りやすいよう、
丈の長いTシャツ型の寝巻きを
良く着ていました。


それらの寝巻きは
捨てるのにしのびなくて、

使う事はないけれど
しばらくの間
とっておく事にしました悲しい


作業の間、私達は
もしも自分が
着たいと思うような
デザインや色のものがあったら、

「欲しい」と手上げして
捨てずにもらうことにしました。


シャツやセーターやコートは
もらえるものもあったけれど、

母は晩年は私達より
ふっくらしていたので
ズボンやスカートは
残念ながら、
母が若い頃のものしか
着られませんでした。


靴下も2人で分けて
もらいましたが、
下着は捨てました。


箪笥4棹分なので
ゴミ袋が何十袋にもなり、
最後にせっせと2人で
捨てに行きました。


背の低い箪笥は
妹がシーズンオフの家族の服を
しまうということでした。


母の身の回りのものを
目にしたり
捨てるのは、
正直悲しかったです。


でも、服の整理を通じて
妹と話しながら
母の思い出話が出来るのは
とても嬉しかったし、
楽しかったです。


服たちをゴミ捨て場に
捨てる時は、

まるでものたちを
お墓に葬るように、

厳粛な気持ちと
感謝の気持ちが両方
湧いて来ました。


悲しくても
1つ1つ納得しながら
感謝してお別れする事で、

母が亡くなった事に対して
心の整理がついたので
やっぱりやって良かったと
思っています。


続きます。