火葬式の帰り、
私の家族と下の妹家族は
一緒に母の部屋に立ち寄り、
白木のお位牌と
骨壺と遺影と花を
後飾りの祭壇に飾って、
母を囲んでお茶を飲み
みんなで談笑しました。
そうして、
少し和やかな気持ちを
取り戻してから、
それぞれの家へと
帰りました。
この日は朝早くから
夕方まで
本当にあちこちに行って
本当に色んな事が
あったので、
私達はみんな
とてもくたびれていました。
長男を最寄り駅でおろした後
夫と次男と3人で
車で家に帰る途中、
次男が私に
「人の話に横から
口を挟んだAが悪いのは
もちろんだけど、
やっぱり、
一番悪いのは
◯子ちゃんだったと思う。
おばあちゃんのお見舞いに
全然来なかったのに
勝手な文句を言ってきた
●子ちゃんに対して
ママと◯子ちゃんが怒るのは
もっともだけど、
受け流すのが
正解だったと思う。
食事の前、
□(下の妹の長女)が
『Aに声かけたのに
無視された…』って
◯子ちゃんにコソッと言ったら、
◯子ちゃんが
『えーっ![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/094.png)
![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/094.png)
あり得ない…』って
大きな声で言ったんだよ。
それでそれからも、
2人でコソコソ
ずっと話してた。
全部聞こえてたし
それでAもEも
急に黙っちゃって、
こっち(のテーブル)の雰囲気が
マジで最悪になったから、
俺と◯ーくんと
◎(甥っ子)達と男4人で
必死で盛り上げようとして、
すごい疲れた。
勘弁してほしい。」と
言ったのです。
私は料理屋さんに着くと
飲み物の注文を取って
店員さんに頼みに行ったり、
写真を撮ったりしていて
最初の頃はほとんど
席に座っていなかったので、
下の妹と姪っ子の
食事前のやり取りは
全然知りませんでした。
「そうだったんだ…。
◯子は声が大きいけど
確かにそれは
良くなかったね…。
ただ、
◯子と●子は
家が近かったし
◎とAも
ずっと同じ学校で
同級生だったから、
ママにもわからない事が
長年のつきあいで
ものすご〜く
色々あったのよ。
■(次男)達には今後も
言うつもりはないけど、
●子に対しては
◯子ほどじゃないけど、
ママにもそういう事は
たくさんある。
おばあちゃんの事でも
●子には本当は
言いたい事が
たくさんあるけど、
言っても仕方ないから
言わないだけ。
おばあちゃんと
ずっと離れて暮らしていた
ママでさえそうだから、
おばあちゃんと
ずっと一緒に暮らして来て
おばあちゃんの気持ちが
一番わかっている◯子には
もっと色んな思いがあるから、
だから、
どうしても我慢出来なくて
つい言っちゃったんだと
思うんだよね…」と
私は次男に言いました。
「その気持ちは
よくわかるけど、
ママ達が諍うと、
俺達いとこ同士の関係にも
影響が出るんだよ。
やっぱり、
自分の親のことは
一番好きなんだから。」と
次男はなおも言いました。
「そうだよね…。
迷惑かけて
本当にごめん。
でもね、
◯子も私も本当に
我慢して来たんだよ。
おばあちゃんが
生きている間は
おばあちゃんを悲しませないように
これまでずっと
おばあちゃんの願いを聞いて
つきあって来たけれど、
もう本当に
我慢の限界なの。
自分にとって必要で
大切な存在なら、
あなた達みんな
いとこ同士も友達も
どんなに離れても
また必ず繋がるから、
ママ達の今回の事は
どうか、
許してほしい。」と
私は次男に言って、
それから車の中はしばらく
静かになりましたが、
次男が全然別の話題を
話し始めて、
私達はその後は
賑やかにおしゃべりして
家に帰りました。