昨年我が家は

屋根と外壁を

塗り替えする予定でしたが、

母のがん発覚で

のびのびになっていました🏡



1月に母が亡くなり

2月に母の家の片付けをして

四十九日が過ぎた後、


あらためて見積から

やり直しました。



作業は4月に始まる予定でしたが

今年は雨が多いせいで

前の現場が終わらず、


結局、

ゴールデンウィーク明けに

延期になりました。



私は大掃除と庭の草むしりと

物置の片付けを頑張って、

16日の土用入りの前に

なんとか終わりましたニコニコアセアセ




さて、


我が家の小さな物置には

半分は替えのタイヤ、


半分は茶道で

炉の季節(11月〜4月)に使う

炉壇と炉縁、

五徳と炉用の灰が

長年入っていましたキョロキョロ



炉の茶道具は

全部まっさらの新品です。



 足場を組む為に

物置を解体しないと

いけなくなった為

物置の中身を

今回全部出していて、


もう炉の道具は

手放してしまおうと

私は決めました。



この炉の道具は

茶の師匠が

知り合いから譲られた一式を

「炉を切ったら

使いなさい」と仰って、


我が家を建てた時に

送って下さったものです。



家に炉を切る予定は

全くなかったけれど

師匠と弟子の間柄で、


ましてや

後継者と指定されていて

私が否やを唱える事は

出来ませんでした。



突然送られて来たそれらを

私は有り難く頂戴したものの、

物置に20年以上

しまいっ放しにしていました。



20年以上修業した

茶道の社中を

飛び出してから、

まる7年たちました。



「お茶の話」のテーマで

いきさつは書いております。



昨年の7月

師匠が亡くなりました。



また同じ事の繰り返しに

なることは

火を見るより明らかなので、


師匠の葬儀後

養女さんからは何度も

連絡がありましたが、


私は申し出を

固辞し続けました。



出張買い取りして下さるという

茶道具屋さんに

連絡したところ、


茶道具も一緒に売らなければ

炉の引き取りは

無料でも行わないと

言われましたびっくり



もしも一式新品で買ったら

30万超える

高価なものですけれど、


師匠の知り合い→師匠→私と

元々たらい回しで

やって来たものですし

仕方なく、

区の粗大ごみセンターに連絡して

引き取りを予約しました。



料金は

400円でした。



 


 


師匠が亡くなるまでは

他の社中には行かないと

決めていましたが、


茶道自体は好きだけれど

それにまつわる

独特のアレコレは

もう私は

いいかなぁ…という気持ちは、


まる7年たっても

変わっていません。



師匠は私の気持ちは

全部よ〜くわかって

くれていましたし、


養女さんを諌められない

師匠のお気持ちも

私は子を持つ身として

共感は出来ないけれど

わからなくもないので、


私が社中を離れたのは

お互い気持ちがわかった上での

選択でした。



つまり、

他にどうしようも

なかったということです。



そこにはお互い

恨みは毫もなく、


ただ感謝と

そして得難い人を

永遠に失った孤独とが、


師匠と私の間には

ずっと横たわっていました。



師匠が亡くなった今、

物置を塞いでいて

重荷だったこれらを

私はようやくスッキリと

手放す事が出来ます。



22日に粗大ごみセンターの方が

炉道具一式を

取りに来て下さいます。



師匠との数々の

楽しかった思い出と

その尊い教えに

感謝しながら

お別れしたいと思います。



他の茶道具は

コロナ前に楽しんでいたように

いつか気が向いて

友達とお茶事を

したくなった時の為に、


これまで通り大切に

取っておきます。



私の心と体には

師匠から受け継いだ

お茶の心がしっかりと

沁み込んでいるから、


私が生きている間は

師匠は私の中に

生きています。