海辺の町に

旅行に来ています。



岩場の崖だらけの

海岸沿いの道を歩くと

ところどころ

白砂の海岸が

急に広けます。



海と山がある町は

日本中どこでも

とても美しい町。



朝浜辺に出たら

犬を連れていたり

1人や2人だったりと

人々が思い思いに

散歩しています。



きっと夏は海水浴客で

賑わうのでしょう。



東日本大震災以来

大好きなのに、

私は本当は少し

海が怖いのです。



私が泊まった場所は

広い砂浜があるだけに、

近くに高い山も岩場も

何もないのです。



もしも地震が起こったら

高い建物は近くに

どこにもありません。



四方を海に囲まれているから

日本はどの国にも

侵略されていません。



豊かな恵みをもたらし

私達を守ってくれる、

掛け替えのない

有り難い海。



けれど、

時にはすべてを呑み込み

奪い去る、

恐ろしい海。



東日本大震災から

妹の家族の運命は

大きく変わってしまいました。



それでも変わらないものや

1から紡いだもので

今は新しい暮らしを

送っています。



東日本大震災で亡くなった方は

十三回忌ですね…。



忘れないこと、

繰り返さないことが

一番の供養だから、


ずっと祈り続けて

生きて来ました。



1月11日に

母が亡くなってから、

ちょうど2か月たちました。



最近やっと母の事を

思い出しても

泣かなくなって来ました。



父を亡くした

ずっと昔から、


失った大切な人達に

手紙を書くつもりで、

毎日生きています。



スピリチュアルとか

宗教とは

また違うものです。



この気持ちに

もし名前をつけるなら

多分愛、

または命、

または祈り。



私がいるだけで

それは愛で

それは命で

大切な人への祈り。



愛する人から与えられた

たった1つの

大切な命だから、


その人にとって私が

一番の宝物だから、


愛してくれた人が

たとえいなくなっても、


その愛を胸に抱いて

命が終わる瞬間までは

精一杯生きる。



私が笑っていないと

私を愛してくれた人が

悲しむから、


後悔しないように

周りの人すべてに優しく、


身の回りのもの

すべてを愛して、

毎日を丁寧に生きる。



きっとみんな

私の事を

今も見ていてくれるから、


いつか会ったら

話したい武勇伝をたくさん

貯めておこう。



生きている人も

亡くなった人も

いつもずっと一緒。



だから私は

大丈夫。



パパ、ママ、

おーい❗

見てるかな❔



私は今日は

海岸にいるよ。



今日も祈ります。