ゴロは、
私が生まれる前から
父と母が飼っていた
オス犬です。![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
黒いアイヌ犬で、
本当の名前は
熊五郎でした。
子犬の時は
ムクムクしていて真っ黒で
まるで小熊みたいだったから
熊五郎と名付けたそうです。![くま](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/166.png)
![くま](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/166.png)
クマゴロー、
クマゴローと呼んでいるうち
いつの間にか、
呼び名がゴロに
なりました。![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
父と母が札幌に住んでいた時
道に捨てられていたゴロを
母が拾ったそうです。
真っ白な雪に
真っ黒な子犬は
とても目立っていて、
このままでは凍死してしまうと
母はほっておけなかったそうです。
なかなか子供を授かれなかった
父と母は
まるで我が子のように
ゴロを可愛がりました。![うさぎのぬいぐるみ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/667.png)
![うさぎのぬいぐるみ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/667.png)
寒い戸外には置かずに
当時には珍しく
家の中で育て、
夜は布団の中で一緒に寝て
旅行にも連れて行きました。
私が生まれてからは
色んな人に意見されて、
ゴロはかわいそうに
外で飼われる事に
なりました。![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
ゴロはとても賢くて
全く吠えませんでした。
そして赤ちゃんの私が
どんなにゴロを噛んだり
叩いたりしても、
いつも微動だにせず
耐えていたそうです。
ものごころついてから
母からそれらの事を
聞かされる度、
本当にごめんなさいと
私はいつもゴロに
心の中で
謝っていました。![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
ゴロは人の言葉を
かなり理解している
すごい犬でした。
根津に住んでいた時は
カゴに買い物メモと
お財布を入れて
「◯◯さんで●●を買ってきて」と
母がゴロに言うと、
本当にそのお店へ
カゴをくわえて
トコトコ歩いて行って
ちゃんと買い物してくるのです❗![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
それから、
ゴロは私達が歌うと
一緒に「オォ〜ウゥ〜」と
節をつけて歌うのです❤![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
当時ゴロは
私と同じくらい
頭がいいと言われていて、
私も本当にそうだな〜と
心底感心していました。![泣き笑い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/592.png)
![泣き笑い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/592.png)
その後、
ふるさとに家を建てて
引っ越しするにあたり、
ゴロは母の実家のお寺に
いったん預けられました。
東京から田舎に
引っ越したゴロは
オオカミの血を引く
アイヌ犬の野生の血が
呼び覚まされたのか
突然毎晩遠吠えを
するようになって、
私達を驚かせました。![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
残念ながら
新居が出来上がって
ほどなくして、
ゴロは亡くなりました。![悲しい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/596.png)
![悲しい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/596.png)
最期の頃のゴロは
手足の先と口の周りが
白髪になっていて、
私達家族は
「のらくろみたい」と
話したものです。![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/590.png)
とってもお利口さんで
とっても私達に忠実で、
ムクムクして
とっても可愛かったゴロ。
ゴロは私達のペットというより
私達の兄弟で、
父と母の子供のようでした。
ゴロは白くなくて
真っ黒だったけれど、
もしも母のそばに
寄り添う犬がいるとしたら
ゴロ以外は考えられないと
私と妹の意見は
一致しました。![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
もしも自分が亡くなった時に
自分が可愛がっていた
犬や猫やペットが
迎えに来てくれたら、
なんて幸せなんでしょう❗![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
ゴロは私達が生まれてから
ずっと外に
繋がれていたけれど、
本当は家の中で
私達と一緒に
父や母のそばに
いたかったと思うのです。![悲しい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/596.png)
![悲しい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/596.png)
ゴロはきっと
ずっと母の事を
待っていてくれて、
母がやって来ると
わかった途端
シッポを切れそうなくらい
ブンブン振って、
普段はけして
鳴かなかったのに
ここぞとばかりに
「ママ❗
僕、ここだよ❗」と
ワンワン吠えて、
一目散に
母めがけてまっしぐらに
走って行って、
そして母に会えたら
もう金輪際
絶対に片時も
ママと離れないぞとばかりに
騎士がレディを守るみたいに、
ぴったり母の横に
くっついていたのでしょうね。![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
私達家族にとって
こんなに嬉しい話は
ありませんでした。![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
ゴロ、
私達が行くまで
どうかママのそばに
いてあげてね。
ゴロ、
ありがとう。