ゴロは、
私が生まれる前から
父と母が飼っていた
オス犬です。ニコニコ


黒いアイヌ犬で、
本当の名前は
熊五郎でした。


子犬の時は
ムクムクしていて真っ黒で
まるで小熊みたいだったから
熊五郎と名付けたそうです。くま


クマゴロー、
クマゴローと呼んでいるうち
いつの間にか、
呼び名がゴロに
なりました。爆笑


父と母が札幌に住んでいた時
道に捨てられていたゴロを
母が拾ったそうです。


真っ白な雪に
真っ黒な子犬は
とても目立っていて、
このままでは凍死してしまうと
母はほっておけなかったそうです。


なかなか子供を授かれなかった
父と母は
まるで我が子のように
ゴロを可愛がりました。うさぎのぬいぐるみ


寒い戸外には置かずに
当時には珍しく
家の中で育て、
夜は布団の中で一緒に寝て
旅行にも連れて行きました。


私が生まれてからは
色んな人に意見されて、
ゴロはかわいそうに
外で飼われる事に
なりました。ショボーン


ゴロはとても賢くて
全く吠えませんでした。


そして赤ちゃんの私が
どんなにゴロを噛んだり
叩いたりしても、
いつも微動だにせず
耐えていたそうです。


ものごころついてから
母からそれらの事を
聞かされる度、

本当にごめんなさいと
私はいつもゴロに
心の中で
謝っていました。えーん


ゴロは人の言葉を
かなり理解している
すごい犬でした。


根津に住んでいた時は
カゴに買い物メモと
お財布を入れて
「◯◯さんで●●を買ってきて」と
母がゴロに言うと、

本当にそのお店へ
カゴをくわえて
トコトコ歩いて行って
ちゃんと買い物してくるのです❗びっくり


それから、
ゴロは私達が歌うと
一緒に「オォ〜ウゥ〜」と
節をつけて歌うのです❤ラブ


当時ゴロは
私と同じくらい
頭がいいと言われていて、

私も本当にそうだな〜と
心底感心していました。泣き笑い


その後、
ふるさとに家を建てて
引っ越しするにあたり、

ゴロは母の実家のお寺に
いったん預けられました。


東京から田舎に
引っ越したゴロは
オオカミの血を引く
アイヌ犬の野生の血が
呼び覚まされたのか
突然毎晩遠吠えを
するようになって、
私達を驚かせました。びっくり


残念ながら
新居が出来上がって
ほどなくして、
ゴロは亡くなりました。悲しい


最期の頃のゴロは
手足の先と口の周りが
白髪になっていて、

私達家族は
「のらくろみたい」と
話したものです。ニコニコ


とってもお利口さんで
とっても私達に忠実で、
ムクムクして
とっても可愛かったゴロ。


ゴロは私達のペットというより
私達の兄弟で、
父と母の子供のようでした。


ゴロは白くなくて
真っ黒だったけれど、

もしも母のそばに
寄り添う犬がいるとしたら
ゴロ以外は考えられないと
私と妹の意見は
一致しました。おねがい


もしも自分が亡くなった時に
自分が可愛がっていた
犬や猫やペットが
迎えに来てくれたら、
なんて幸せなんでしょう❗ラブ


ゴロは私達が生まれてから
ずっと外に
繋がれていたけれど、

本当は家の中で
私達と一緒に
父や母のそばに
いたかったと思うのです。悲しい


ゴロはきっと
ずっと母の事を
待っていてくれて、

母がやって来ると
わかった途端
シッポを切れそうなくらい
ブンブン振って、

普段はけして
鳴かなかったのに
ここぞとばかりに
「ママ❗
僕、ここだよ❗」と
ワンワン吠えて、

一目散に
母めがけてまっしぐらに
走って行って、

そして母に会えたら
もう金輪際
絶対に片時も
ママと離れないぞとばかりに
騎士がレディを守るみたいに、

ぴったり母の横に
くっついていたのでしょうね。おねがい


私達家族にとって
こんなに嬉しい話は
ありませんでした。えーん


ゴロ、
私達が行くまで
どうかママのそばに
いてあげてね。


ゴロ、
ありがとう。