ステーキハウスでの
楽しいランチを終えて、
私達は母の実家のお寺に
向かいました。
上の妹は来なかったけれど
上の妹の夫だけは
来てくれました。
いとこと葬儀屋さんとの
打ち合わせの結果、
当日は雨予報の為
弔問の方は本堂ではなく、
客殿へご案内する事に
話が決まりました。
まず、
客殿の１階にある部屋は
親族用の控室として
使用する事にしました。
葬儀の受付は
客殿の玄関を入って
すぐの所に設ける事に
なりました。
客殿の玄関を入ると
ホテルのロビーのような空間に
ソファーセットがあります。
お客様同士の待ち合わせにも
使っていただけそうでした。
伯父から贈られた巨大な花を
そこに飾った所、
元々風格がある客殿が
さらに素晴らしい雰囲気に
なりました🎵
次に、
２階の大広間を
パーテーションで２つに分け、
奥の大きい方の部屋を
精進落としの席に、
手前の部屋は
参列される方の控え室として
使用することにしました。
本堂と客殿とは
２階で繋がっているので、
当日は受付を済ませた方を
２階に誘導して
お菓子とお茶をお出しした後、
葬儀の時刻になったら
本堂へとご案内し
終わったらまた客殿へ
ご案内すれば、
どなたも最初から最後まで
雨に濡れることなく
移動出来るというわけです。
段取りが決まったので
それっ❗とばかりに
私達はセッティングを
開始しました。
男性陣は本堂と
客殿の３つの部屋に
椅子を並べたり、
テーブルを運んだりしました。
たくさんお席がありますから
なかなか大変でした。
女性陣は
湯茶のセッティングと、
１階から２階へと続く
階段と廊下のアプローチに
母の子供の頃から今までの
思い出の写真や、
手作りの洋服やニット、
バッグやお箸袋などの
母手作りの作品を
展示しました。
写真では、ハワイでの
スカイダイビングの他
スイスやイタリアへの旅行写真、
私達娘や孫達との写真など
幸せそうに笑っている写真を
たくさん展示しました。
母は洋裁学校卒業で
私達が幼い頃、
服やセーターは大体
母の手作りでした。
また母は
色んな小物を作っては
人にプレゼントしたり、
着物をリフォームして
素敵な洋服を仕立てて
同窓会に着ていくのを、
楽しみとしていました。
がんで骨折して
台所に立てなくなるまでは
料理が得意だったし、
脳転移が進んで
針が持てなくなるまでは
自分と周りの人の為に
洋裁と手芸とで
いつも何かしら
手を動かしていたのです。
私はここぞとばかりに
母自作の母の服や、
私がこれまで
母に作ってもらった
たくさんのセーターや
洋服やバッグ、
コロナが始まって
マスクが買えなかった時期
私にたくさん送ってくれた
手作りの可愛いマスクを
展示しました。
参列の方の控室には
母が百貨店に務めていた頃
呉服課課長として
数々の広告の
作成・企画に参加していたうち
一枚だけ、
母が宝物として
最期まで大切にしまっていた
母が着物モデルとして
出演しているポスターと、
そのポスターの中で
母が実際に着ている
着物の現物を
一緒に展示しました。
さぁ、
これで後は
母の葬儀にお越しになる
生前母と親しかった方々を
当日お待ちするだけです❗
❤
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