最初は家族と友人とで

30名程度を予定していた

母の葬儀ですが、


参列者が倍増するようだと

わかった段階で、


私はいとこの住職の

進言に従って

町で一軒しかない

花屋さん兼料理屋さん兼

葬儀屋さんから

お手伝いを出していただく事を

決めました。



さて、


人に頼むのなら

これだけは絶対に

必要だということで、


赤ちゃんのように

お布団ですやすやと

眠っているような母を

横目に見ながら、


私は席次表と

参列者名簿を

すぐに作成しました。



席次表と名簿には

誰が見ても間違いなく

お席に案内出来るように

役職があれば役職、


役職がなければ

故人との関係を書き、


「告別式のみ参列」や

「座敷椅子使用」などの情報も

備考に書き添えました。


(告別式はもちろん

全員椅子使用です)



それから、

ページを外せる芳名帳を

購入して、


お香典をいただいたら

ご住所とご芳名を

必ず書いていただくように、


こういう場合は

こう対処するようになど、


葬儀屋さんと

細かい約束事の

申し合わせをしました。



私は下の芳名帳を

購入しました。下矢印



ページが取り外せると

受付を何列にも出来るから

行列が出来ないので、

お客様をお待たせせずに

済むのです。ウインク



夫が

「こういうのは

誰かが書いていないと

なかなか一行目は

書きにくいものだから」と言って、


夫の両親の住所と名前を

最初に書いてくれました。おねがい



夫はものすごい達筆なので

「逆にハードル上がった〜」と

私は内心思いましたが、


有り難いことなので

何も言いませんでした。泣き笑い



筆ペンと黒サインペンも

複数用意しました。



芳名帳を後で見たら

薄墨の筆ペンを

ご自身で持参されて

書いている方が

いらっしゃったので、


ご配慮に驚いて

よくよく見ると、


それはいとこの住職でした。



流石〜❤チュー


 

 


私がとある一部上場企業の

役員秘書だった頃、


会議でも祝賀会でも

まずは受付で芳名帳を

書いていただいてから、


お席に案内する事が

徹底されていました。



芳名帳を書いていただけば

あなたはどなたですかと

お名前を尋ねずに

済みますし、


お客様を正しいお席に

スムーズに案内出来ます。



特に葬儀の場合は

お焼香だけでもと

飛び入りで参列される方や、


お香典だけ預かっていて

すぐに帰ってしまう方が

いらっしゃるのです。



最低限

ご住所とお名前だけは

教えていただかないと

後で御礼状をお出しする事も

出来なくなってしまうので、


私達秘書はみな緊張して

ことに臨んでいました。



上記のような

方々だけでなく、


「お返しはいりません」と

固辞された方や

「お供え下さい」と

お香典とは別に

お品を持参された方や

「連名だからお返しは

◯個預かります」と

仰った場合も、


名簿の備考欄にその旨

書いていただくよう

私は葬儀屋さんに

お伝えいたしました。



精進落としで

お席を回る時や、


後で御礼状を書いたり

お電話を差し上げる時に

それぞれの方に

ふさわしいお言葉を

おかけしたり、

別のお返しの方法を

考えたりする為です。



それから私は

席札を作成して

席次表の通りに

精進落としのお席に

置いて回りました。



上座下座や

役職の上下はもちろん

この方とこの方は

親密だから隣同士に、


この方とこの方は

アレだから離すなど、


飲食するお席は

会話が避けられませんから

テーブルによって

配慮がいるのです。



亡くなった母に聞くことは

もう叶わないので、

生前これらの事を

詳しく聞いておいて

良かった〜と

この時は自分グッジョブ❗と

思いました。泣き笑い



(女性であれば

本人に聞かなくても

顔色や気配などで

人同士の好悪の感情は

あらかじめわかっている事が

多いと思いますけどね)



トイレやスピーチなどで

席を外した後、

自分のお席がわからなくなる方は

秘書時代、実は結構

いらっしゃいました。



どなたかの席に

他の人が間違えて

座り込んでしまっている時も、


席札が席に置いてあれば

お互いに穏便に

取り図れるので、

とても良いのです🎵



今回は

役職をお持ちの方が

複数いらっしゃったので、

緊張しました〜。爆笑アセアセ



役職つきの

この席札があれば

私が面識がない方の

お席を回る時も

うっかりお名前や

回る順番を間違えずに

済みますから、


私にとっても

本当に役に立ちました🎵ウインク



秘書だった時の経験や

茶道をしていた時

お茶事を開いていた経験や

施主の妻として

数々の法事を執り行った

経験が、


母の葬儀では

その集大成として

私を助けてくれたな〜と

実感しました。



寄り道回り道だと

その時思ったとしても、


無駄な経験って

この世にはひとつも

ありませんね❤