母が入院した
緩和ケア病棟では、
院内感染防止の観点から
面会は1回15分まで
1回に3人まで、
続柄は3親等までで
中学生以下の面会は
原則禁止でした。
もし友人などが
面会したい場合は、
家族1人が同行すれば
2人まで大丈夫だと
いうことでした。
本当は、
12月3日(日曜)には
母の一番の仲良しの
HさんとMさんが
再度お見舞いに
母の家に来る事に
なっていました。
元々当日は私が
最寄り駅への送迎をして
皆さんとご一緒する事に
なっていたので、
予定通り私達は
お2人と私で面会しようと
考えたのですけれど、
肝心の母本人が
面会を固辞した為、
お友達のお見舞いは
残念ながら
なしになりました。
最初、私は
母は自分がやつれた姿を
お友達に見せたくないのかと
思ったのですが、
母の気持ちは
実はそうではなくて、
たった15分しか
面会出来ないならば
貴重な時間は
家族と過ごす為だけに使いたいと
いうことでした。
母の仲良しのお2人は
母に会って話す事を
切望していたのですが、
私が母の気持ちをお伝えすると
お2人とも、
ものすごくよく
理解して下さいました。
そして、
Mさんは母の為に
とても美味しいのだと仰って
吸って飲むタイプのみかんジュレを
送って下さいました。
HさんとMさんは
私にそれからも
何度も折に触れて
ご連絡を下さって
母の近況を尋ねて下さいます。
そして御自分達も
親を看取った経験があると仰り、
私と妹の事を
ねぎらって下さいます。
私も母に会うと
お2人から連絡が来た事を
必ず伝えます。
母の事をいつまでも
気にかけて下さる友達が
いてくれて良かった…と
私はいつもしみじみと
感じます。
いつもお2人には直接
お礼を申し上げていますけれど
この場を借りてあらためて
母のお友達への感謝を
書き留めて置きます。
H先生は
母は安定はしているものの
いつ何があってもおかしくないと
私達におっしゃいました。
母は見当識が怪しくなり
時々おかしな事も
言うけれど、
まだ意識はしっかりしていて
会話が十分出来るので、
今のうちに
母と家族とを
会わせておきたいと
私達は考え、
あちこちに連絡しました。
続きます。