私はいとこと、
母の実家のお寺で行う
葬儀の段取りについても
相談しました。


少し話がそれますが、
私達が子供の頃
お寺の境内には
池が2つありました。


大きい方の池の上には
住まいと本堂とを結ぶ
渡殿と言えばよいのか
回廊と言えばよいのか、
長い渡り廊下が
ありました。


欄干の途中の両脇には
腰掛けがあって、
涼しい風に吹かれながら
外を眺める事が出来ました。


伯父がブランコを
設置してくれたので
私達は帰省すると
いとこと一緒に
夏はそこで
ブランコをしたり、

寝転がって
節穴から池の鯉に向かって
葉っぱを落として
遊んだり、

腰掛けに座って
本を読んだりと、
楽しい懐かしい思い出が
たくさんあります。


池に張った氷を
取ろうとして
私が真冬に池に落ちたのも、
大きい方の池でした。爆笑


その後、
大きい方の池は埋められて
渡殿もなくなり、
跡地には客殿が
建てられました。


話を戻します。


宿泊施設がないので
お通夜の寝ずの番が
客殿では出来ません。

(寝ずの番といえども
通常は交替で
寝ますからね)


つまりお通夜には
客殿は使えません。


トイレや台所や
テーブルや座布団はあるので
客殿の大広間で
葬儀や法事の後
参列した方に精進落としを
振る舞う事なら出来ます。


母の葬儀の後の
精進落としは、
客殿でしようと
私は考えました。


そうすれば
本堂で葬儀に参列した方が
車で移動せずに済みます。


また、
母の実家のお寺の
寺宝である
室町時代の
毘沙門天様の像は
安全上の問題から
客殿に安置されていて、

客殿を利用する人しか
拝観出来ません。


祖母の葬儀以来
私は客殿に入った事はなく
おそらく今後も
私が客殿に入る事は
もうないと思うので、

この機会に客殿で
毘沙門天様に
お目にかかりたいと
思いました。おねがい


最後に私がいとこに
精進落としの為の
仕出し屋さんを尋ねると、

ふるさとには今は
仕出し屋さんは一軒しか
ないのだと言われました。びっくり


家やお寺ではなく
葬儀場で行う葬儀が増えて、
今は客殿の出番は
ほとんどないそうです。


妹の家とお寺は遠いので
妹の地元で火葬にするなら
葬儀はすぐに行わなくても
四十九日の納骨の時でも
いいのではないかと
いとこからは
言われました。


なるほど…。


自分達で
テーブルや椅子を並べて
お茶を用意すれば、

土瓶や茶碗は客殿に
備え付けられているから
精進落としは
葬儀会社の方に頼まなくても
出来そうです。


後はいつ葬儀をするか、
どなたを何人
お呼びするかだわ…。🤔


葬儀の日程が決まったら
人数と日時を仕出し屋さんに
連絡すればよい訳です。


葬儀のお返しは
母が長年注文している
ふるさとのお茶屋さんの
お茶にしようと
私は思いつきました。


これでなんとなく
葬儀のあらましが
イメージ出来ました。ニコニコ


夫の両親が
冠婚葬祭を全くやらない為
夫を施主として
法事の段取りは何度となく
こなして来ましたが、

私が喪主をするのは
初めてなので
事前に色々決める事や
やることがあるなぁ〜と
あらためて思いました。


大切な人を亡くした
悲しみの最中に
このようにたくさんの事を
考えて段取りするのは
本当に大変な事です。


そんな遺族のかわりに
動いてあげる為に
葬儀会社が
必要なんだなぁ〜とも
実感しました。


母が入院して
やっと少し
時間が出来ました。


心身の余裕があるうちに
いとこと打ち合わせや
確認が出来て、
ちょっと安心しました。