Hさんが経営する工務店は
主にT工務店の下請けを
請け負っていて、
出入りしていたそうです。
Hさんによれば
皇居というところは
入る時は3回も4回も
厳重な検査を
されるけれど、
どこを歩き回ろうが
いつ帰ろうが、
御構いなしだと
いうことでした。
えっ、
それ、
大丈夫なのかしら❔
入ったきりで
隠れて出て来ない人は
今までいないのかしら❔と
私は話を聞いていてドキドキしました。
Hさんによると
皇居はいつもどこかしら
修理したり
改装したりと仕事があって、
呼ばれていたので、
美智子妃殿下(当時)に
顔を覚えられて
「あら、◯◯さん」と
横を通りかかると
よく呼びかけられたそうです。
電話がかかってきて
わかったのですが、
Hさんは自分が喋りたい事だけ
1人でずっと喋り続けて、
相手の話は
全くと言っていいほど
聞かないという
まさにワンマン社長タイプでした。
私も最初は
面食らいました。
きっとHさんは
自分のやりたい事にだけ
興味があって、
人には興味が
全然ないのでしょうね。
Hさんは釣りが趣味で
下田に別荘があるそうです。
同窓会の会場にした事も
あるそうですが
今は古くなって
売っても買い手がつかず、
家族も行かないので
ボロボロなのだそうです。
でも一切直さず
まだ雨漏りしていない部屋で
週末は釣りの為に
寝泊まりしているそうです。
こんな感じで
風来坊だから
奥様もお嬢さんも
好きなようにさせてるんだな〜と
私は聞いていて
思いました。
そして帰りはなぜか
迷って悪かったと言って
HさんはAさんを家まで
送ったそうです。
え、
なんでまた
そんな夏の大三角形のような
遠回りを❔と
私は思いましたが、
お2人が良いのなら
良かった良かったと思い
お話は終わりました。
「母と長い間
仲良くしてくださって
ありがとうございました。」と
お2人に言う時は
ちょっと涙が出たけど、
遠路はるばる
来て下さったお2人の
母への友情に
感謝いたします。