5年前に
初めて高野山に一人で上り
御影堂の前で
不思議な体験をした頃は、

私はまだ
苦しみの海に
溺れていました。


5年たった今は
まるであの頃の事が
嘘のように、
霧が晴れたように
晴れやかな日々を
送れています。


ずっとお礼を申し上げたいと
思い続けてきた事が
やっとやっと叶うのだと
私の胸は高鳴りました。おねがい


5年前に宿泊した
蓮華定院さまは
高野山入口の女人堂近くにあり
壇上伽藍は少し遠く、
夜道を一人で歩いて行くのは
初めての道ですし
少し心細かったです。キョロキョロ


今回宿泊した総持院さまは
壇上伽藍の目の前なので
すぐ着きました。ニコニコ


前回は根本大塔と中門以外
ライトアップがなく、

足元がおぼつかないくらいの
暗闇なので
御影堂も他のお堂も
覗いてみても中はさっぱり
拝見出来ませんでした。


今回はなんと、
弘法大師御誕生1250年記念で
西塔や孔雀堂、御影堂、愛染堂など
非公開のお堂の中にも
灯りが灯っていて、

中が比較的はっきりと
拝見出来たのです❗ラブ


写真撮影禁止なので
撮影していませんが
この上ない幸せを
感じました❤照れ


しかも、やはり夜なので
ほぼ人がいらっしゃらず、
貸し切りで壇上伽藍を
堪能出来ました🎵



根本大塔は
この写真だと小さく見えるかも
しれませんが、
実物は途方もなく大きいです。びっくり






高野四郎と呼ばれる鐘です。
鐘楼が白くて綺麗です。おねがい



前回は御影堂の燈籠は
灯りがついていませんでしたが、
今回は
すべての燈籠に灯りがついていて
御影堂が幻想的に浮かび上がり、
とても感動的な眺めでした。おねがい


私は万感の思いで
御影堂に近づくと、

小さな扉の小窓を覗きこんで
5年前に体の不自由な女性が
長い長い間
いっしんに祈りを捧げていた
その同じ場所で、

お大師様に
語りかけました。



「御大師さま、
○○○○です。


5年ぶりにまた
こちらに参りました。


御大師さまにあの時
お声をかけていただいた事は、

私にとって
本当に大きな希望と
生きる力に
なりました。

ありがとうございました。


お陰様で妹達も
みな幸せに過ごしております。

私の家族もみな健康で
仲良く過ごしております。


心から感謝いたします。


ずっとお礼が申し上げたいと
思っておりましたが
やっとまたここに
罷り越すことが出来ました。


ここに参ります前に
私は根来寺様に立ち寄り
覚鑁上人の御廟にも
ご挨拶する事が
叶いました。


この度は覚鑁上人と共に
高野山に上り、
お祝いを言上する心持ちで
ここに参りました。


御大師さま、
1250年目のお誕生日
誠におめでとうございます。


心からお祝い申し上げます。


御大師さまが世の中の
すべての人が
一人残らず幸せになるようにと
今もお祈り下さって
いるように、

私も生きている限り
御教えを守って
すべての人の幸せを
祈り続けます。


それが御仏のお陰で
救われた私に
出来る事だと
思っています。


私は御大師さまのように
長生きは出来ないけれど、

生まれ変わっても
また御大師さまと
お祈りしたいです。


私はきっとすべて
忘れて生まれて来てしまうと
思うので、

どうかその時は
また私を
おぅいここだよと
お導き下さい。


御大師さま、

いつも私のおそばに
いらっしゃるとは
思いますけれど、

今日はここに来られて
お礼とお祝いとが
申し上げられて、
本当に嬉しいです。


今回は私の夫も
連れて参りました。


明日一緒に
奥の院に参りますから、
どうぞよろしく
お願い致しますね。」


いっぱいお話すると
御大師さまはお優しく
よしよしと微笑んで
喜んで下さっている気がして、
涙がポロポロと
止まりませんでした。



ふかぶかと心身が
安らかになった私は
ゆっくり伽藍を巡って、

経蔵を回したり
あちこちのお堂を参拝したりして
心ゆくまで
念願の高野山の雰囲気を
味わいました。照れ



塔が2柱
建っておりましたので
そっと触れました。



次の1300年のお祝いは
私はもう
この世にいないけれど、
この日の感動はきっと
魂は忘れないでしょう。



奥の院へも本当は
行きたかったけれど
何しろ真っ暗だし
ここから2、3キロは
離れているので
往復したら9時の門限には
間に合わないと思い、
中門を拝見して
総持院さまに戻りました。









下の写真は
西塔です。
根本大塔と中門以外は
このように、
あたりは暗いのです。




明日も夫と参ります、
おやすみなさいと
声をお掛けしました。


念願叶って
高野山御影堂に
5年ぶりにお詣り出来
お礼とお祝いとが
申し上げられて
感無量です。


この幸せに
感謝いたします。