私の母の実家のお寺は
成田家が私のふるさとに
転封してきた際、
祈願寺として興した
お寺です。
成田家が別の地に転封した後
断絶しそうになったお寺を、
曽祖父が成田山からやって来て
再興したという謂れがあります。
祖母が遠路はるばるやって来て
毎月のお詣りを
欠かさなかった成田山は
私にとっては心の拠り所であり
実家のようなもので、
とても大切な場所です。
次に私にとって大切な場所は
東京に来てから通い始めた
高尾山です。
そんな大切な成田山へ
今年初めてのお詣りに
やっと、
やっと行って来ました❗
雨の予報でしたのに
一日もってくれたので
有り難かったです。
昨年工事中だった
参道沿いの昔ながらの
和風建築のお宿が、
近代的なお宿に
変わっていました❗
名前まで変わってます…。
きっと経営者が
変わったのですね
ホームページを調べたら
本社は大阪でした。
前のお宿の長い歴史なんて
全く消し去って
なかったことみたいに
なってしまっていました。
「オーセンティック」なんて
浮ついた俗物的な表現が
使われていまして、
どうも私の好きなタイプの
お宿ではないようです。
時代の流れですから
仕方ない事ですが、
前の建物の時に
泊まれば良かったのに
泊まるには近過ぎたので
機会を逃しました…。
残念です
参道沿いのここも更地になって
何か建ちそうです。
壊されてしまうと
元は何のお店があったのか
途端にわからなくなりますね…。
満遍なく街を盛り上げたいと
思っているので、
成田山に限っては
途中立ち寄る鰻屋さんを
毎回変えております。
今回は駿河屋さんで
お昼をいただきました。
成田山のすぐ隣に建つ
大きなお店です。
お湯呑みもお重箱も
富士山の意匠で
とても良いですね❤
お手拭きを開けてみると
不織布ではなく
ガーゼのような布で
驚きました。
リサイクルするのかしら
駿河屋さんの鰻は
タレを念入りにつけずに
一度だけサッとつけて
焙る焼き方のようでした。
味が薄いという方の為に
タレが別添えでついてきました。
追いタレはなしで
美味しくいただきましたが、
脂がものすごくのっていて
一尾のボリュームが大きいので
夜になっても消化出来ず
もたれてしまいました。
私は旅先でも食べ過ぎると
胃腸の調子が悪くなるので
いつも気をつけているのですが
やってしまいました。
こうなると、
調子を取り戻すのは
少し日にちがかかります。
体が粗食で少食に
出来ています
蒸さずに直に焼いて
あまりタレをつけずに
火を通す方式だと、
脂が焙られて下に落ちないので
身に脂が残るのでしょうね。
どうして蒲焼きは
蒸して焼いたり
よくよくタレをつけて
念入りに焙るのか、
理由がわかりました❗
余分な脂を
落とす為なんですね〜。
昔の人の工夫って
素晴らしいなぁ〜。
胃腸が丈夫で
脂が大丈夫な人には
問題ないのでしょうけれど、
私はおつゆを飲まなくても
お腹を壊すから
豚骨ラーメンが食べられず
サーロインも苦手で、
ステーキはヒレしか
食べられないのです。
(ここだけ贅沢)
次回駿河屋さんに行くなら
半身のうな丼なら大丈夫かも
しれませんが、
私はもう駄目かもです
霊岸嶋南新堀弐丁目の
講中の方が寄進された
狛犬さんが
今も残っているということに、
私はかたじけなさを感じて
いちいち感動して
しまうのです。
こちらの楠さんが
好きです。
山内を一望出来る
ここからの眺めが
大好きなのです。
珍しく釈迦堂から
太鼓が鳴り響いていたので
急いで駆けつけました。
厄除け祈願をされていたので
一緒にご祈祷を拝見出来ました。
初めて拝見出来ました。
とてもラッキーです❤
何度かブログに書いていますが
私は成田山では
釈迦堂が一番心が落ち着いて
一番好きです。
とても不思議なのですが、
こちらのお釈迦様方に
お詣りすると、
なぜかいつも涙がひとりでに
流れてきてしまうのです。
私の中の曽祖父の魂が
そうさせるのでしょうか。
それとも祖母の魂が
そうさせるのでしょうか。
ご真言を唱えて
見つめていると、
胸が熱くなって涙が出て
頬を濡らすのです。
いつまででもいたい場所です。
いつもこちらで御札を買おうか
迷うのですが、
成田山ではお不動様と出世稲荷と
御札を2枚も授かるので
買っていません。
次こそは授かろうかな…。
今年のうちに
絶対また訪れたい、
もし近かったら
もっとしげしげ訪れたいのにと
強く思いました。
それから石段を登って
開山堂に必ずお詣りします。
空海様が開眼したお不動様を
寛朝様が船でここへ運んで
ご祈祷したのが
成田山の成り立ちです。
いつも扉が開いていなくて
そこだけが残念です。
この日は桜がとても綺麗でした。
清瀧権現堂が改修されて
綺麗になっていました。
お披露目前なので
まだ入れません。
私のお向かいに座った
男の子2人が、
「あ〜、ぐるんぱだ〜」
「ぐるんぱだ〜」と
お母さんと嬉しそうに
キョロキョロしているのが
とっても可愛らしくて、
息子達のことを思い出して
じ〜んとしました。
人生ってあっと言う間だけど
命は儚くて
短いものだけど、
私が夫を愛して
息子達を産んで慈しんだ
この素敵な記憶達は、
生まれ変わっても魂の記憶に
ずっと刻まれていてほしいなと
願っています。
明日はお彼岸です。
成田山に今年もお詣り出来た事に
感謝いたします。