夫の母は
どういうつもりなのか
わからないけれど、

怒ると夜叉のように
豹変するので
そのギャップが却って
恐ろしいという
いつものおっとりした
上品な話しぶりで、

「今回は本当に
ありがとうございました。

いつも○さんにばかり
迷惑をかけてしまって
ごめんなさいね。」と
電話で私に
言いました。


私はこれまでの
交流の中で、

夫の家族はみな
癖があるけれど、

夫の母が一番
機嫌を損ねたら
厄介で、
一生根に持つ人だと
重々わかっていました。


十分その事は
わかっていたけれど、

私は
夫の母に次に会った時は
言おうと思っていた事を
言いました。


「お母さん。

私はただのパート勤務だけれど
それでも仕事は
責任を持ってやりたいと
思っています。

今回私は
年末の一番忙しい時に
急に休んだので、
窓口業務に穴を開けて
一緒に働いている人達に
とても迷惑をかけて
しまいました。

家族が困っている時は
助け合うのは
当然の事ですが、

私も都合があるので
次からは
あらかじめ私に
連絡して下さると
非常に有り難いです。」と
夫の母に言いました。


夫の母は
一瞬詰まった後
最初と同じ事を言って
そして電話は終わりました。


私は産まれて初めて
夫の母に苦言を
(しごくもっともな
言い分ですけれど)
呈したのです。


たとえそれがド正論でも
怒らせたら
一生恨んで忘れない人だと
わかっている人に、

妹でもなく
父でもなく
どうして私があえて
言ったのかと言うと、

妹や父にたとえ言っても
人に迷惑をかけても
気にしない質なので
負のループが
なくならないからです。


夫の母はプライドか高く
人に頭を下げるのが
大嫌いな人です。


だから人に(私に)迷惑を
かけるのが
一番嫌な筈です。


それなのに
私が上の妹を預かったり
下の妹の子供を預かったりと
する羽目になったのは、
夫の父や妹が
夫の母が知らない所で
夫に泣きついたからです。


自分が孫の面倒を見るのを
ボイコットした為に
嫁の私が替わりに
面倒を見るのは、
私に迷惑をかけて
借りを作る事になります。


だからもしも
夫の母が事前に
知っていたら
絶対に阻止していたはずです。


だからこそ、
自分で自分のお尻を拭けない性格の
夫の父と妹は
厄介ごとや愚痴をコッソリと
夫の母にわからないように
夫に持ち込んで来るのです。


するとその厄介ごとは
結局私にお鉢が
回って来てしまうのです。


夫に言っても無駄なので
今回はもう二度と
そのループが私に
来ないように
釘を刺したのです。


案の定、
それからは面倒ごとを
2人が持ち込む前に
夫の母が
「○○(夫)には絶対に
迷惑をかけないで❗」と
グサリと楔を打ち込むように
なったらしく、

同じような事は
起こらなくなりました。


これでめでたしめでたしと
なれば、
何も言うことは
ないのですけれどね…。