その頃私は家を買って
住宅ローンが始まったので
家計の足しにする為に
銀行の窓口で
働き始めていました。


証券会社と保険会社で
夫が転勤するまで
働いていたけれど
どちらも本社勤務だったので
私は支店の仕事は
初めてでした。


家のすぐ近くの店舗に
求人が出ていた事から
応募しました。


ちなみにそこは
私の父が勤めていたのと
偶然同じ銀行でした。
親子で同じ会社に
勤めた事になります。


決まった時はなんとなく
嬉しかったです。ほっこり


しかし、銀行というものは
知り合いが座っていると
窓口に人が
来づらいのだそうで、
私は地下鉄で20分かかる
家から離れた店舗に
配属されました。


驚いたのは、
採用が決まった後
戸籍謄本と
夫の健康保険証のコピー
免許証のコピーまで
(パートなのに)
提出させられた事です。


お金を扱う仕事だから
身元保証が
厳しいのでしょうか?えー?
よくわかりません。


もう一つ驚いたのは
ただのパートなのに
(何度も言う爆笑
研修所で新入行員と同じ
お辞儀の仕方や札勘など
(札束をバサバサ数えるアレです)
本格的な研修を何日もかけて
受けた事です。


始まってみると
時給760円なのに
正社員と全く同じ業務なので
3時までの勤務のはずが
毎日残業で
帰宅は夜6時でした。ショック


さらに休める日も
あらかじめ決められていて
学校行事と全然合わないので
とてもやってられんぼけーと思い
一年くらいで見切りをつけて
別の会社の正社員に応募して
転職しました。


今から書くエピソードは
その、
銀行員時代の事です。


銀行はご存知の通り
年末は12月30日まで
営業していて
師走は毎日忙し過ぎて
雰囲気も殺伐としていて、
とてもじゃないけれど
子供が冬休みだから
休みたいなんて
言える雰囲気では
ありませんでした。


私ももちろん
30日まで休まず
仕事が入っていたのに、

それなのに、

夫の父から
夫の母の具合が
悪いと言われて
新幹線で様子を見に行った夫は
なぜか妹の子供達2人を
突然家に
連れ帰って来たのです。


夫の説明によれば
残業だと言って
毎日帰宅が遅かった妹は
実は会社の同僚と
入社してすぐから
つきあっていたそうです。


それがとうとう
夫の母にバレて
大喧嘩になったのです。


当時は2つの訴訟が
二審にもつれ込み、
まだ離婚が成立するどころか
慰謝料ももらっていなければ
養育費がいくらになるかも
決まっていなくて、
妹は夫からお金を一切
もらえていませんでした。


保育園だと保育料がかかるので
幼稚園に入った長男と
まだ入れない次男を
朝から晩まで毎日面倒を見るのは
夫の母でした。


夫の母からすると
勘当してまで
結婚を大反対したのに
それを押し切って結婚して
そして案の定
出戻って来て、

まだ離婚していないのに
親に残業だと嘘をついて
子供達をほっぽらかして
妹が同僚と夜な夜な
逢瀬を重ねていた事は、

プライドの高い夫の母が
妹のせいで
あちこちで頭を下げた
恥をかいた思い出を
思い起こさせて、

嫌な未来への予感と
怒りしか
湧いて来なかった事でしょう。


交際を反対する母と
言う事を聞かない妹は
激しくぶつかって、
怒った母は
子供達の面倒を見るのを
ボイコットしたそうです。


実は、
具合が悪くなったのは
母の替わりに
幼稚園が冬休みの長男と
小さな次男の面倒を見た
夫の父だったのです。


我が家のリビングで
子供達がゲームをして
遊んでいる間、

夫婦の寝室で
一通りの話を聞いてから
私は夫に
「で?

それで、
なんであなたは
子供達をうちに
連れて来たの?ムキー


銀行は今一番
忙しい時期で
私は休めないって、
あなたもわかってるでしょう?


なんで事前に
一本電話を入れて、
連れて来てもいいか
私に聞いてくれないの?


そしたらすぐに
やめてくれって
断わったのに。


お母さんもお父さんも
面倒を見られないなら
○ちゃん(妹)が
会社を休んで
面倒を見たらいいでしょう?


それか、
あなたが会社を休んで
みんなを見たらいいじゃない。


何でうちなの?
何で断ってくれないの?」


下の妹が
生活費を使い込むからと
上の妹を我が家に住まわせた時も
夫の父から頼まれて
夫は突然我が家に
妹を連れて来たのです。


私は今度こそ
泣いて怒りました。


夫は28日が御用納めなので
27日までは
どうしても休めないと
平謝りしたので、

私は仕方なく
銀行に理由を正直に言って、
みんなに疑惑の目を
向けられながら
クリスマス前後に
無理に仕事を休んで
4人の子供達
(全員男の子)の面倒を
見る羽目になりました。


28日から30日は
私は白眼視されながらも
銀行に出勤して、
夫が4人の子供達の
面倒を見ました。


すると31日に
夫の妹が我が家に
子供達を迎えに来て、
お正月三が日を
そのまま我が家で過ごして
帰って行きました。チーン


多分妹は
お正月を夫の両親と過ごすのが
辛かったのでしょう。


夫の両親は
自分の子供と孫だから
仕方ないけれど、
私は全然
今回の揉め事には
関係ないはずです。


私に何も言わずに
突然押し付けて
夫の家族みんな
平気でいるなんて、
いくら何でも
あんまりだと思いました。


憤懣遣る方無い
気持ちでいた私に
夫の母から夜
電話がかかって来ました。