来月、
夫の祖母の十三回忌を
予定しています。


叔父叔母に声をかけた5月は
コロナもだいぶ落ち着いていて
夫の叔父叔母も出席を
快諾してくれたのですが、

7月に出した案内に同封した
出欠はがきの返送が
なかなか来ませんでした。


コロナ感染が増えているので
みな出欠を
迷っているのだろうかと
夫と話していましたら、

上の叔母
(夫の父の上の妹)から
先日電話が来ました。


私の休みの日の
平日の昼間に
電話が来たので、
私が話しました。


5月に私が電話で話した時は
いたって元気だった叔父が
癌で入院していると
いうのです。


叔父は8年前に
胃癌を全摘しましたが
その後寛解となり
いたって元気でした。


今年のゴールデンウィークには
老人会のサイクリング部で
ひたちなか公園に行って、
綺麗なネモフィラを見ながら
サイクリングを楽しんだそうです。


その後叔父は腰が痛いと
整体に通ったり
整形外科に通ったりしたけれど
良くならず、
地元で一番大きな病院で
診察を受けて
末期の肝臓癌だということが
わかったそうです。


今は検査すると
単独の発症か
どこから転移したのかが
わかるのだそうで、
食道癌の転移でした。


叔父は胃癌の時も今回も
末期になるまで自覚症状は
全くなかったそうです。


6月にその病院に入院して
抗がん剤治療をしたけれど
薬が合わず治療は中止になり、
7月に緩和病棟に
移ったそうです。


実は私の祖母も
同じ肝臓癌で
同じ病院の同じ緩和病棟に
入院していました。


当時はホスピスと呼ばれていて
母と私と下の妹は
交代で病室に泊りこんで
母の兄弟も誰でも
いつでも自由にお見舞いが
出来たのですが、

なんと今はコロナ対策で
同居家族であっても二人まで
一週間に一度、
一時間しか
面会出来ないそうです。


叔母からの電話は
叔父の様子が良くないので
気持ちが落ち着かないから
叔母は出席せず、
十三回忌には長男を
かわりに行かせるよう
今調整していますと
いうことでした。


「あんなにお元気だったのに…。」


「そうなのよ…。

だから私以上に
本人が一番ショックを受けて
気落ちしてしまって…。

私はラインもメールも
出来るのだけれど、
本人は何も
出来ないものだから
しきりに電話が
かかって来ていたのに、
それも最近は
しんどいみたいで…。」と
夫婦仲の良い叔母の声は
とても沈んでいました。


叔父は実は偶然
グレまくっていた私の妹の
高校の担任でした。


中学校の同級生で
近所に住んでいた私の家族の
悪い評判は
夫の親族には
全部バレていて、

私は叔父叔母からこぞって
夫との結婚を
反対されました。
結婚してからも
色々されましたし、
言われました。


あのような家族では
普通のご家庭なら
心配しても無理もないと
私は思っていたので
根に持つ事は
ありませんでした。


まともなご家庭なら
反対するのがもっともなので
何も言われても
仕方なかったのです。


いつかはわかってもらえると
私は信じていたので
けして挫けませんでした。


今では私は
叔父叔母から
とても信頼されて
可愛がられています。


私と叔母はしばらくの間
色々と話し込み、
私達がお見舞いに行く事は
残念ながら叶わないので
次の面会の時に叔父さんに
よろしくお伝え下さいと
叔母にお願いをして
電話を終えました。


叔母には3人息子がいて
2人は結婚して家を出て
独り身の長男とは
ずっと同居しています。


叔母は平日の昼間
一人で家にいて、
いてもたっても
いられなくなり
思わず私に
電話をかけたのだろうと
思いました。


夫が帰宅してすぐ
叔父の事を報告すると、
夫はすぐに
叔母に電話して
叔母の話をひとしきり
うんうんと
聞いていました。


夫は叔母に
「叔父さんのことは
僕から父と母に
伝えて構わないかな?」と尋ね、
伝えて構わないと
言われたようでした。


夫は叔母との電話が終わると
すぐに夫の父母に
電話をかけました。


続きます。