韻松亭さんは

上野で一番私がよく行く

お料理屋さんです。



他にも

藪そばさんとか

中華の過門香さんとか

うなぎの伊豆栄さんとか

上野精養軒さんも

もちろん大好きです❤



弁天堂様でご祈祷を終え

外に出ると、

もう3時近くに

なっていました。



神社仏閣巡りあるあるで

かなり長い時間を

ここまで過ごして

いた訳です。



お腹ペコペコなので

私は遅いお昼にしようと

少し歩いて、

韻松亭さんに向かいました。




人がたくさん写ってしまうので
空と桜だけを
撮影していますが、
みな思い思いに
桜の写真を撮りながら
そぞろ歩きをしています。


私が子供の頃から
上野公園は桜の季節は
宴会する人が大挙する為に
(元々いかがわしい施設や人も
多い土地柄でもあり)
普通の人は行くのを
遠慮する場所でした。


京都で地元に住んでいる人が
観光客に辟易して
寺院の桜を見に行けないのと
同じ現象が、
長年続いていた訳です。


私の会社の近くの公園も
コロナ禍前は桜の季節は
カラオケする人、
泥酔して騒ぐ人、
たくさんのゴミで
ひどい有様でした。


江戸時代と同じように
飲食を禁止する事で、
昨年と今年の上野公園は
純粋に桜と春を愛でに
集まる人達で
いっぱいになったのです。


その賑わいは
とても静かで、
誰もかれもが上を向きながら
幸せそうでした。


「外って、
やっぱ最高❗
外に出られるって
最高だよ❗」と
隣の友達に大声で
叫んでいる人がいました。


みんなものすごく
ここまでたくさんの
我慢をしてきて、
今年の春爛漫の
桜の盛りの上野公園に
矢も盾もたまらず
やっと仲良しを誘って
やってきたのだなぁと
思いました。


公園での飲食を禁止したので
公園内外の飲食店は
どこも盛況でした。


どこもかしこも誰もが
桜の木の下で
幸せそうな様子でした。


なんて優しい世界…。おねがい


私も桜でいっぱいの道を
他の人達みんなと
そぞろ歩きながら、

子供の頃の
幸せだった自分の記憶と、

大人になって
またここに来た自分と、

ささやかな日々の生活を
営んでいた昔の人達と、

たくさんの幸せな記憶が
二重三重にも重なって
涙がふっと
わいてきました。


徳川家康公と
天海僧正様とは
このように、
戦もなく民がみんな
のびのびと思い思いに
笑って楽しんでいる、
まさにこの今の光景を
目指したんだなぁ、
そしてそれは
叶ったんだなぁと
感じました。


朝ドラのカムカムエブリバディを
塩原に泊まった朝
母と一緒に見ていたら、
母が證誠寺の狸の英語版を
急に歌い始めたのです。

びっくりして聞くと
「昔ラジオでこの歌が
いつも流れていて、
とても流行っていたから
みんなで歌ったのよ。
懐かしいわぁ。」と
母は言いました。


カムカムエブリバディで
戦争で亡くなった
主人公の父親が
「どんな音楽でも聞ける。
どんな好きな所にも行ける。
そういう幸せな時代を
お前は生きとるよ。」と
主人公に言いました。


私はそんな平和な時代を
生きているし、
その幸せは
お江戸を作った徳川家康公や
天海僧正様や
私達のご先祖様や
父や母や
たくさんの人達の
お陰なのです。


過去の人みんなが
このお花見を楽しむ私達を
今も見守って
くれているんだ、
なんなら今も一緒に
私達のそばにいて
幸せを分かち合って
くれているんだと
思いました。


私も未来の人達の為に
この平和で優しい世界を
守るんだ❗と
思いました。


そしていつか
風になったら、
この上野にもやって来て
孫やひ孫やたくさんの
幸せな人達を
眺める事にしましょうか。



韻松亭さんは
花園神社様の右にあります。
そのさらに右奥には
鐘楼と、
上野精養軒さんがあります。



韻松亭さんです。
間口は狭いけれど
奥は広くて、
お部屋はとても
たくさんあります。

人が並んでいる事も多いけれど
席数が多いので
割合早く入れます。




桜に囲まれたような
韻松亭さんです。



炒り大豆ご飯と赤だし、
お餅入りの茶碗蒸しが
3つ重と一緒に
すぐ出てきました。


カウンターの目の前が
桜の木です。
テラスが奥に見えます。
この席は初めてでした。




トロッとした
生湯葉と桜花のお刺身と
梅漬けの桜大根です。

湯葉刺しは
ピンクの桜の器に入れられて
出てきました。



2の重は
マグロと鯛とブリと海苔の
お刺身と、
蛸と分葱の酢味噌和えです。



3の重の詰め合わせが
本当に本当に
素晴らしかったです。


玉子焼き、
椎茸と蟹の真丈、
酢取り茗荷、
ホタテの酒煮、
鰈の柚庵焼き、
茶筅茄子、
酢蓮、
たけのことかぼちゃの炊き合わせ、
穴子の八幡巻き、
たけのこと烏賊と軸菜の
木の芽白和え桜人参添え、
鴨の燻製、
海老酒煎り、
丸十、
桜麩、
高野豆腐、
赤蒟蒻、
菜の花、
花見団子、

これらすべてが
詰め合わせになっていて、
しかも全部が非常に
美味しいのです。


ものすごい席数で
いつもものすごく混んでいて
それでいて、
このクオリティ…。


韻松亭さんはいつ来ても
素晴らしいです。
この日は色んな会合で
使われていたらしく
あちこちの個室で
楽しそうな談笑の声が
聞こえました。


いいなぁ…。
今度は友達を連れて
来たいです❗チュー




ずっとここで
不忍池と桜を眺めながら
ボーッとしていたい
くらいでしたが
陽が落ちる前に
全部巡りたいので、
デザートを食べたら
すぐにお店を出ました。



お茶はここの名物で
販売もしている
おから茶です。
炒り大豆ご飯用の大豆も
販売しています。

お菓子は
桜よもぎ餅です。

本当に全部が
とっても美味しかった…。
ラブ



誰を連れて行っても

喜んでもらえて

絶品がいただけて、

楽しい時間が過ごせる

韻松亭さんでした。



上野のお山巡り、

まだ続きます。