塩原八幡宮様に参拝した後、
私と夫は
日塩もみじラインという
日光いろは坂のように
もみじに囲まれた
ヘアピンカーブの続く
絶景の山道を走り、
この日のお宿の
渓雲閣に
辿り着きました。


車を降りると
硫黄の匂いが
あたり一面に
漂っていて、
とてもワクワクしました。


私と夫は
無機質でモダンな場所は
落ち着かないので
好きではありません。


コンクリートに囲まれた
小洒落た高層の部屋よりも
床の間のある畳の和室に
浴衣にお布団で寝るのが
断然落ち着きます。


食事も、
霜降り過ぎるステーキや
豪華な美食は
体が受け付けなくて
後で胃腸の調子が
必ず悪くなって
しまうのです。


地元のもので作って
素材の味を活かした
あっさりした和食を
少しだけ頂けたら、
それが一番
幸福を感じます。



突然予約した渓雲閣は
ほぼ満室でした。
人気なんですね❗



蓑笠がお店の前に
飾られていました。


どうして狸がたくさん
飾られているかというと、
渓雲閣の下にある
「むじなの湯」という
共同浴場は
狸がお湯につかって
傷を治しているのを見た
村人によって
発見されたからだそうです。
残念ながら、
今は湯量が減って
むじなの湯には
入れないそうです。



狸さんコーナーです。


おんせんむすめという
ご当地キャラが
全国各地の温泉に
それぞれあるらしいです。
塩原温泉は
塩原八弥ちゃんという
キャラだそうです。
場所によって
色んなバージョンがあり、
探して巡るのを
楽しむそうですよ。
渓雲閣は
たぬきバージョンでした。



塩原八弥グッズが
売られていました。


大浴場は3階にあり
他抜き湯といいます。
入口とロビーは3階で
2階と1階が
客室です。


浴槽は広かったです。
ガラスが曇っていて
わかりにくいけれど
眺めも良かったです。
お湯は白濁しています。
肌に優しい弱酸性で、
体がスベスベになりました。
蛇口から出るお湯も
温泉です。
蛇口は真っ黒に
変色していました。
温泉成分が強い為に
このあたりでは
金属製品はすぐに
駄目になってしまうそうです。



夕食前だったので
一人じめでした。


床の間の掛け軸は
「松風水月足比其精華仙露
明珠(言に巨)能方其朗潤」
と書かれています。
作者は王羲之です。
趣のある詩です。

紫の菊が一輪
益子焼の花筒に
活けられていました。
とても良いです。


掛け軸には
主の教養が表れますし
花には宿の風趣が
表れます。
渓雲閣は湯が素晴らしく
品の感じられる
良いお宿でした。



新鮮なイワナのお刺身に
パリッシャキッとした
菊花とお野菜がのったものも
湯葉と蟹と紅葉麩の炊き合わせも
ヤマイモの揚出しも
コーンスープも
優しいお味で
とても美味しかったです❗😋




デザートは
ほうじ茶プリンでした。
夫がボトルで頼んだ
まるにしという薩摩焼酎も
美味しかったそうです。


夕食が早かったので、
まだ空が明るいうちに
1階の露天風呂に
行ってみました。


貸し切り露天風呂は2つあり
どちらも無料です。
内鍵をかけて入ります。
一晩中入れます。



満月が出ていました。
風が爽やかで
気持ち良かったです。










お布団でゴロゴロしたり
温泉に入ったりと
テレビも見ないで
ただただのんびりと
夜を過ごしました。


この日は気づきませんでしたが
翌朝、朝食前に
外の共同浴場へ出かけると、
ものすごくびっくりした事が
あったのです❗


続きます。