夫の父の、下の妹の配偶者

つまり父の義弟が

何年か前に
亡くなりました。


「お願いだから、
お父さんとお母さんに
出席してくれるように
言ってちょうだい。」と

夫の叔母から

強く頼まれた私は

伝書鳩のように

何回も夫の母と夫の叔母の
間に立って
電話しました。


お互い絶対に
直接電話しないので
私はヘトヘトでした。


結果、
夫の父は足が悪いから
欠席するけれど、
夫の母が出席することに
なりました。


夫の父がいそいそと
法事には出るのに
葬儀に出ない理屈は
よく分かりません。
(夫の父は実際は
この時もまだ
足は悪くありませんでした)


夫の母が一人で
新幹線で来るのを
私と夫は車で駅まで
迎えに行くことになりました。


改札に現れた夫の母を見て
私達は動揺しました。


夫の母は喪服ではなく
黒いタートルネックの
セーターを着ていたのです。


そのセーターは
私達がよく知っている
毛玉だらけの
いつも着ている
普段着のセーターでした。


「またか…。
黒い服を着るのなら、
どうして喪服を
着てくれないのだろう❔」と
私は口には出さないけれど
心底腹が立ちました。


夫も何も
言いませんでした。


喪服を買って着替えるような
時間もなく、
もうどうしようもありません。
三人でそのまま
会場に向かいました。


会場に着くと、
夫はいとこ達の所に
サッサと行ってしまい
葬儀の後の会食も
私達の近くに
全く近寄りませんでした。


喪主の親族の女性は
叔母もお嫁さんもいとこも
全員着物の
喪服でした。


夫の母は叔母と
サッと挨拶を交わした後は
全然親族席には
近づこうとせず
すごく離れた席に
一人でさっさと座ったので、
私は仕方なく
夫の隣には座らずに
夫の母の隣に
座りました。


ふと見ると、
夫の母は大粒の
ダイヤのピアスをしていました。


さらにダイヤとガーネットの
大きなリングを二つも
つけていました。


正直私は
「もう嫌だ…。チーン
なんでダイヤなの❔
なんで宝石のリングを
二つもつけてるの❔
叔母への嫌がらせなの❔」と
うんざりしました。


葬儀の後、
夫の母を駅に送り
車で東京に戻りながら
「お母さん、
宝石つけてたでしょ…❔
どうしてなんだろう❔」と
私は恐る恐る夫に
声をかけました。


夫は吐き捨てるように
「知らないよ❗️ムキー
本当にどうかしてる❗️
だから、
親父もお袋も
かえって来ない方が
いいんだよ❗️」と
怒鳴りました。


それきり二人で
無言で帰りました。


悲しい事に、エピソードは
まだ続きます…。
ショボーンアセアセ