下の妹のサプライズ結婚式で
母とは3ヶ月ぶりに
顔を合わせていましたが、
その時はあまりゆっくりと
話せませんでした。


今回は母の家で
母の話をゆっくりと
聞く事が出来ました。


父が亡くなった後、母は
下の妹家族と暮らしていましたが
前の夫が亡くなって
妹達が家を出てからは
何年も一人暮らしです。


母は元々
豊かな資産があったのに
妹の夫の頼みに応じて
蓄えを失ってしまったので、
今はボランティア活動と
ガールスカウト活動以外は
本当に毎日質素に
暮らしています。


母は結婚祝いが贈れないから…と
お嫁ちゃんと私に
素敵なトートバッグを
色違いで作って、
プレゼントしてくれました。


私は母の日のプレゼントに
母から頼まれていた、
BIRKENSTOCKのボストンを
やっと渡す事が出来ました。

 

 

 

 


アマゾンでも楽天でも
サイズが小さい為に
どこでも在庫切れだったのです。
6月に再開したBIRKENSTOCKに
先週行って、
やっと買うことが出来ました。


「こんなに高いものを、
ありがとう❗️」と
母から感謝されました。


かつて母は、
ブランド物が大好きでした。
私はブランド物に興味がないので
昔はそんな母の事を
冷ややかに見ていました。


かつての母と同世代に
なってみて、
夫を失って一人で働く女性が
友人が夫婦で幸せそうにしているのを
横目で見ながら、
自分の稼ぎの範囲で
たまに素敵な服、
ワクワクするような靴を買って
楽しんだっていいじゃないかと
今は心底思うのです。


私は父を亡くした悲しみに
翻弄されて
溺れるばかりで、
夫を亡くした母への
いたわりの眼差しが
全然ありませんでした。
それでも私達を
育ててくれた母の苦労が
全然わかっていなかったと、
あの頃の幼くて甘えた自分に
今になって、
恥じ入るばかりです。


母は久しぶりにみんなが家に来て
すごく上機嫌でした。
本格的なカレーの作り方や
自作のワンピースの工夫や
近所の人の事など、
いつまでもおしゃべりを
楽しんでいました。


私達はうんうん、そうだねと
ずっと母の話を聞いていました。
相づちを打ってくれる
人がいるって、
嬉しいですよね。


またお盆に母に会いたい、
思う存分話をしてもらって
相づちをたくさん打ってあげたい、
欲しいけれども母には買えない物を
色々買ってあげたい、
父との思い出の場所に
母を連れて行ってあげたいと
心の底から思いました。


母はいつも別れ際
長男とハグするのですが、
ソーシャルディスタンスということで
肘と肘を合わせて
挨拶していました。


「ママはもう歳だから
後何回会えるか
わからないから、
また近いうちに来てね。」と
母に言われました。


命の長さには
みな限りがありますが、
母にはその限りが見えていて、
私達よりも会いたい思いは
切実なのでしょう。


緊急事態宣言が
また出ませんように。
どうかお盆にまた
母に会えますように。