夫の両親は
私と夫が
関西の大学生だった内の
三年間、
本当に偶然、
関西に赴任していました。


私は
夫の妹達の家庭教師として
週末英語を教え、
その後みんなで夕食を摂り、
夫の住む官舎に
泊まっていました。


夫の母は何でも出来る人で、
私はスカートのほつれを
縫ってもらったり、
実の娘のように
面倒を見てもらいました。

お正月や初釜では
夫の母に着付けしてもらい、
髪まで上手にアップに
結ってもらったものです。


夫の母や妹達と一緒に
ケーキを焼いたり、
コロッケや餃子を作ったり、
みんなで旅行に行ったり、

夫の家族とは、
たくさんの楽しい思い出が
いっぱいあります。


夫の父は
本当にお世辞でなく
男前でした。

三つ揃えをパリッと着こなして、
退職までは
仕事をバリバリこなしていました。
明るくおおらかで、
豪快な楽しい人でした。

夫の妹達は
私を好きになってくれて、
よく甘えてくれました。

私も夫の妹達を
可愛がったし、
みんなには
本当に優しく
してもらいました。


私は自分の実の家族と
同じくらい、
今も夫の家族が大好きです。


大きな恩義を感じるだけでなく、
ずっと尊敬しており
大好きな夫の両親ですが、

夫の父が
定年退職した頃からか、
夫と私が
あれ?と思うことが
出てきました。


それは、
夫の母が
夫の父に
結構しつこく、
小言を言うことなのです。


昔はそんなことは
なかったのですが、
ものを出したままにしたとか
夫の父が何かした事についての
小言が長く、
細かく、

横で聞いていると
いたたまれなく
なってしまいます。


例えば、
上記のことなら
短く、端的に
「○○出てるわよ。片付けて」で
良いのではないかと
思うのです。


夫の父母は
私の母よりも若く
まだ70代なのに、
夫の父は最近
耳が遠くなってしまい、
あまり会話が
出来なくなりました。


夫は
「おやじは
あんなに四六時中
おふくろに怒られていて、
聞こえないふりを
しているうちに
本当に耳が
遠くなったんじゃないか?」
と言うのです。


「まさか…
そんなことはないでしょう。」
と言うものの、

精神的に
そんなことがあっても
おかしくないくらい、
帰省する度
母は父の
文句をずっと言っています。


人のあら探しをする事が
どんなによくない事かを
私はいつも
肝に銘じているのに、

普段近くにいないので
両親に対して
何も出来ずにいます。


だから、先週末
夫の妹から夫が
呼び出されたと聞き、
何かしら?と
胸が騒ぎました。


明日夫が帰ってきたら、
よく話を聞いてみようと
思っています。