東京には、
都が管理している庭園がいくつもあります。


私はそうした都立の庭園が好きで、
家族や夫と、
近くを利用するとよく立ち寄ります。


入場料も安く、
自然を感じられるのも大きな魅力ですが、

どれも元は江戸時代に作庭されている為、
日本庭園としても贅沢で、
見応えがあります。


日本庭園なので、
西洋の庭園とは違い、
園を巡るにつれて、
景観がどんどん移り変わる楽しさや、
季節ごとに見どころが変わる楽しさがあります。


また、
施主や作庭家の深い思い入れと渾身の工夫が
贅沢な石組みや木々の選択に感じられます。
そうしたものを、
一介の庶民が利用出来る事に、幸せを感じます。


東京に住んでよく感じるのは、
江戸には庶民が気軽に楽しめる所が
たくさんあったんだなぁということです。


上野の山や、隅田川の堤、神社仏閣も、
京都に較べて、
(霊的に)敷居の高さがありません。

(もっとも、
今の京都は神霊も処置なし、と思うくらいに
人混みですごい事になっていますが)


歴代の為政者の方々の、
特に、徳川家康様の、
「民が皆飢えることなく、
平和で、笑って暮らせる世を作りたい」
という強い思いを感じるのです。


この強い思いに応えるたくさんの人達が、
江戸の町を作り上げ、
その人達の祈りが今も場に残っていて、

江戸から明治大正昭和、
そして平成から令和になっても、
関東大震災や戦災を受けても、
東京を守り、支えていると思います。