ジョーカー・ゲーム 第5話 感想 | あずきのアニメ日和

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第5話「ロビンソン」


第5話あらすじ

体を壊した叔父さんの代わりにロンドンで写真師として活動することになった

伊沢和男(CV:木村良平)はスパイ容疑で拘束されてしまう。

自らがスパイではないことを訴えるも、長時間による尋問で伊沢の体力は徐々に奪われていた。

そんな彼の前に現れた英国諜報機関のスパイ・マスターであるハワード・マークス(CV:大塚芳忠)

和男の正体をいち早く暴こうと自白剤を打ち、外交官・外村均(CV:藤巻大悟)

彼の正体を語った音声を聞かせることで結城中佐(CV:堀内賢雄)が売ったのだと認識させる。

自らの帰る場所を失った和男もとい神永(CV:木村良平)は生き残るために

英国に協力することを承諾するが…





ネタバレ含みます。


今回は偽名である"伊沢和男"というよりも神永として動くエピソードとなりましたね。

情報を探る、事が大きくならないように密かに動くなど

様々な活動を行ってきたD機関ですが、今回はまさかの捕まった時の対応を描いた内容に。


冒頭の捕まったシーンからの尋問でちょっと拷問で痛い目に遭うのでは…

と、だいぶハラハラしたエピソードでした。


さて、冒頭で結城中佐から餞別としてロビンソン・クルーソーの本を渡された神永。

この時点でその本の意味に全く彼は気づいてはいませんでした。


内容は冒険航海に出たロビンソンが大嵐によって難船し、

辿り着いた無人島で一人っきりの生活を送るというもの。

25年目に彼は人食い人種に襲われていた一人の青年を助け、

金曜日だったからという理由で"フライデー"と名づけて共に生活を送ることになりました。


一人きりではなくなったものの、28年を無人島で過ごすという

ある意味では過酷な状況に立たされたロビンソンの話ですが

何の意味もなく結城中佐が本を手渡したとは思えない。


となると、ロビンソン・クルーソーの物語には何か

これからの任務と関係するものがあるのではないかと考えられます。

その中で神永が考えたのは28年間、英国での生活を覚悟しろということだけ。


28年間って結構な年数ですけど、それを「その程度」って言ってしまうところが

さすがはD機関とでも言うのか…

母国を離れて見知らぬ土地で28年過ごせってだいぶ過酷だと思うのですが。


ま、スパイになった時点で母国から離れて生活することは覚悟の上だろうし

何年、何十年そこに居座ることになろうが特に気にもしないのでしょうけど。


しかし、思っていたよりも滞在期間自体は長くはならなかったみたいですよ。


その前にスパイだってバレて捕まっちゃいましたからね。

とはいえ、彼も一応D機関の一員なわけです。

そんなヘマをするようには思えないのですが、2週間前から監視の目は向けられていたらしい。


どういった経緯で彼がスパイとして疑われることに繋がったのか

何はともあれ、相当危険な状況であることは間違いありません。





拷問ってことにこそならなかったものの、ライトを強く当てられて判断を鈍らせるようなことをされたり

さらには自白剤まで打たれて、挙句の果てに自分が売られたことを知らされた神永。


相手が英国諜報機関のスパイ・マスターとして名を馳せるマークスだったこともあるでしょうが

結城中佐が外交官である外村を使って神永を売った。

二人のスパイ・マスターを相手にするのは、いくら訓練を積んだ神永でも荷が重いでしょう。


生き残るために残されている方法はただ一つ。

英国に協力して日本を裏切るしかありません。


まず生き残ることを大前提に教え込まれているD機関の彼であればそうするでしょう。

とはいえ、結城中佐はどういった意図で神永の情報をバラしたのか。

単純に用済みとは思えないし、何かしらの考えはあるはずです。


きっとそれは神永だって朦朧とする意識の中でも考えたと思います。

結城中佐が意味のないことをしない人だってことは彼らが一番よく思い知ってるはずだし。


とりあえず、今は生き残るにしても脱出するにしても

英国側に従うという選択肢以外は残されてませんでしたけどね。

協力すると言えば、相手側には少なからず隙は生まれますし。


けれど、脱出を計ってまさかの非常階段がないパターンは絶望感に打ちひしがれました。

さすがはスパイ・マスターというところでしょうか。

結城中佐のことも知っているようですし、彼が教え子にどんな教育を施すかも把握済み。


一瞬で建物の構造を記憶した神永が脱走のために動くことを想定していたようで

建物の構造が合っているかどうか確認するところまでおそらくは知っていた。

マークスの手の平で踊らされた神永は地図が合っていると確信し、

非常階段から逃げ出そうとしたけど、その場所だけはフェイクだったようです。





けど、その先が決して不正解だったということではなかったらしい。

これはマークスの思惑とは別の意味でですけど。

意外だったのは偽情報を一字一句間違うことなく打電で打ったことでしょうか。


偽情報を打ったところで遅かれ早かれバレてしまうだろうし、

そうせざるを得なかったとも考えられますけど、

どうやらD機関において偽情報を間違うことなく打ち込むってことにはちゃんと意味が存在するらしい。


偽情報を一字一句間違えないということは逆に言えば余裕がない状況っていうこと。

それはD機関員のピンチを知らせるものであり、

自分ひとりでは逃げ出せない状況にあることを意味しているみたい。


どんな行動においても彼らのやることには必ず意味が存在する。

そのことが語られた場面でもありましたね。


そして、どうして結城中佐が神永にロビンソン・クルーソーの本を渡したのか

どうして結城中佐が彼を売ったのかという真相に関しては

おそらく神永も行き止まりで♀を発見するまでは気づかなかったと思います。

むしろ誰だって気づかないと思うけど…


今回の任務は捕まることが前提の任務であり、結城中佐が神永を売ったのもわざとだった模様。


3ヶ月前に外交官が暗号もなしに軍の機密情報を通信したとかで

英国に日本陸軍の情報が洩れていたことが発覚。

当然のことながら、陸軍では外務省側に暗号を用いるように提案しますよね。


けど、無能な外務省はそれを聞き入れることはなかった。

トップはバカなくらいがちょうどいいけど、ここまで無能なのはさすがにヤバいでしょ。

そういったことにはせめて頭を回してほしいものですね。


そこで、あえて情報を洩らし、神永が捕まることで

その責任を陸軍の抗議を聞き入れなかった外務省の責任とした。

結果的に外務省側は陸軍の申し出を受ける以外ないというのが結城中佐のシナリオらしいです。


神永にヒントだけ与えて何も話さなかったのは自白剤が使われることは目に見えていたから。

何も知らなければ話せることは何もない。

まさかスパイ救出用のためだけにスリーパーが用意されていたなんて思いもしなかった。


ロビンソン・クルーソーの本を餞別として手渡したのはスリーパーの存在のヒントとして。

フライデーは金曜日、天文学ではヴィーナスで記号は♀。

そして扉に書かれた♀に気づいた神永はその部屋でスリーパーの助力を受けて脱出成功。


というか、D機関の人たちって一応自白剤の訓練を受けていたんですね…

意識を多層化しろってかなり無茶苦茶ですけど。


話していいことは表層に、ダメなことは深層に置いておく。


フライデーのことは神永にも伝えられていませんでしたから、自白剤を打たれたところで問題はない。

けど、打電による救助要請は彼らが訓練生の時にすでに教え込まれていたことです。

となると、自白剤で話してしまう可能性があるわけですね。


なので、救助要請についてだったり、ほかにも重要なことは多層化された意識の最下層に置かれ、

万が一でもない限り、上に上がってくることはありません。


だから、たとえ自白剤打たれても多層化すれば乗り切れる、大丈夫だ!!

いやいやいやいや無茶だって…

結城中佐曰く「簡単なこと」を実際にやってのけているD機関員たちが改めて化け物だと悟りました。


そしてこの回で何が一番ヤバかったかって言えば次回予告です。

田崎(CV:櫻井孝宏)「操っているのはカードじゃない。お前の心さ」は不意打ちすぎた…!!

神永回なのに、最後の最後に全部を田崎に持っていかれたある意味では伝説回ですね。


どうやら神永は本編でも予告でも不憫な立ち位置らしい…


次回「アジア・エクスプレス」


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