第8話「幻覚ヒーロー」
第8話あらすじ
未だにバレーと真剣に向き合えず、チームの中で温度差を感じる月島蛍(CV:内山昂輝)。
たかが部活にどうしてそこまで熱くなるのか理解できない。
その背景にあったのは兄・月島明光(CV:櫻井孝宏)が嘘までついて
月島の憧れのヒーローであり続けようとしたことにあった。
強豪校のエースになることを諦めず、いつかはそうなれると信じて頑張り続けたものの、
結局、三年間ベンチにすら入ることは叶わず…
最後の大会で弟に全てがバレてしまうという失態を犯してしまった。
そんな兄の姿を見てきたからこそ、誰もが必ずしもエースになれるわけではない
勝って全国に行くことも、その先を勝ち抜いて優勝することも絶対ではないと考えるようになっていた。
かっこ悪いことなんて絶対しない、完璧に出来ることしか手を出さない。
そんな彼を一番近くで見てきた山口忠(CV:斉藤壮馬)は
前に進もうとしない月島に「かっこ悪い」と投げかける。
ようやくツッキーの過去が描かれましたね。
小学生とは思えない身長の高さ…背が高いのは昔っからだったのか!!
お兄さんも背が高いし、遺伝もあるのかな??
昔から皮肉っぽいことを平気で言ったりするタイプだったみたいだけど、
いじめっ子に対して「かっこ悪い」って普通に言える姿は確かに
山口じゃなくてもかっこよく映っちゃいますね。
でも、そんなツッキーが唯一子どもらしい一面を見せたのがお兄さんと一緒にいる時でした。
お兄さんといる時はいつもキラキラと輝いた表情してましたし、言動もとても素直で子どもらしかった。
きっと大好きだったんでしょうね。
そんなお兄さんはツッキーにとって憧れの存在だったみたいです。
中学時代はエースとして活躍していたみたいで、自慢の兄という存在。
だからこそ、当時は強豪校だった烏野に入ってからも
きっとエースになれるって信じていたんだと思います。
ツッキーだけじゃなく、お兄さんの方も。
しかし、現実はそう甘くはなかったということなのでしょう。
どんなに努力してもベンチにすら入ることができない。
一番強かったと言われていただけあって、エースなんて夢のまた夢くらい遠い。
それでも、お兄さんは諦めようとはしなかっただろうし、
ツッキーの憧れのヒーローであり続けるために努力も重ねてきたんだと思います。
ツッキーへの嘘は自分へのプレッシャーでもあったのかな。
でも、結局エースになるどころか、スタメンにも、ベンチに入ることはできなかった。
そんな自分を見られまいと、ツッキーを試合から遠ざけていたみたいですけど、
最後の最後でバレてしまった。
これはツッキーにとってもだけど、お兄さんにとっても相当なショックだったと思います。
弟の夢を壊してしまったことで、幻滅されてしまったのではないかと。
とはいえ、今のツッキーはお兄さんを責めているから捻くれているというよりは
むしろ、お兄さんに不要な嘘をつかせてしまった自分を責めているんですよね。
どれだけ頑張ったって、誰よりも努力したからって必ずしもエースになれるわけじゃない。
当時のツッキーはその現実に直面するまで、
絶対にお兄さんが強豪校でもエースになるって信じていたから
それが逆にお兄さんを追い込んでしまったんじゃないかって思う部分があったんじゃないかと。
お兄さんの努力もそれでもエースになれなかった現実も見てきたからこそ
ツッキーは部活にそこまで一生懸命になる意味なんてないって思うようになってしまったのかも。
でも、ツッキー自体は負けず嫌いだし、完全に冷めているわけじゃない。
だから、ツッキーのどこか諦めてしまっている部分に気づいていながらも、
澤村大地(CV:日野聡)は大丈夫だって思っていたんだろうな~
ま、さすがに部活を辞めるっていう話になったら動かざるを得ないみたいですが。
貴重なチーム一の長身選手ですからね。
彼が本気になったらチームの大きな力になることはみんな感じていたことだと思うし。
そんな彼にやる気を出させたのは一番近くでツッキーを見続けてきた山口と
意外や意外、梟谷学園の主将・木兎光太郎(CV:木村良平)と
音駒の主将・黒尾鉄朗(CV:中村悠一)なんだよね。
ツッキーにとってお兄さんが憧れの存在であったように、
山口にとってはいじめっ子を「かっこ悪い」の一言で片付けてしまったツッキーが憧れの存在だけど
その頃みたいなかっこよさは今の彼には微塵も感じられない。
お兄さんのことが一番大きな理由だと思いますが、
そのことからかっこ悪いと思えるようなことには絶対に手を出さないっていうのが
ツッキーの中で出来上がってしまっていたんでしょうね。
だから、全国に行けるかどうかも優勝できるかどうかも分からない高校バレーに
そこまで熱中する理由が理解できないし、
そこまで真剣にバレーに取り組んでも意味なんてないって思っているのかもしれません。
でも、ぐだぐだ考えてかっこつけてる今のツッキーの方がよっぽどかっこ悪い。
悔しい思いをした、足掻いて強くなるために努力して、次に繋げる姿の方がかっこいいよ。
確かに必ずしも勝てるわけじゃないし、全国に行けるわけでも日本一になれるわけでもないけど
勝ったからかっこいいってわけじゃないでしょ。
一番かっこいいのは負けようが何しようが、それでも一生懸命に戦う姿だと思うな。
山口は青葉城西との試合の大事な場面でサーブを決めることができませんでした。
決まらなかった悔しさもあったろうし、自分がまだ烏野で戦えるだけの強さを持っていないって
思い知った場面だった思います。
悔しくて、だからこそ次は決めてやるって思いで今も頑張ってる。
みんな多分自分の中のプライドがそうさせるんだろうね。
いつの間にやら山口の方がかっこよくなっていましたね。
思わず泣けてしまいました。
山口がここまで言うのもきっとツッキーに憧れの存在でいてほしいって想いもあると思う。
でも、数年の間に出来上がってしまった考えを急に変えることはできません。
だから、3年間バレーに青春を捧げてきた木兎たちに尋ねたのでしょうね。
他校の先輩の方が質問しやすいしね~
意外にも木兎もバレーを本気で楽しいと思えるようになったのは最近とのことでした。
やっぱり一度悔しい思いをしたことが原動力になっているみたい。
木兎の場合は同じ相手の前でスパイクを決めたことが大きかったのかもですね。
その点で言えば、東峰旭(CV:細谷佳正)も伊達工業との試合で過去を乗り越えてからでしたからね。
それまではチームに戻ってもどこか完全復活とは言いにくかったし、
同じ状況とか、同じ相手の前で過去を乗り越えてようやくたどり着ける境地でもあるのかも。
もちろん、それまでバレーが嫌いだったとかっていうわけでもなく、
好きという気持ちに変わりはないでしょうが、
向き合い方が大きく変わったきっかけということですかね。
木兎の話でツッキーの中にどう変化が生まれたのか
それが表れ始めるのは案外早かったかもしれません。
日向翔陽(CV:村瀬歩)に対しても引け目を感じていましたが、
ツッキーにないものを日向が持っているように、日向にないものをツッキーは持ってる。
日向自身はだいぶ前からツッキーをライバルとして見ていましたよ。
ツッキーの日向を見る目も変わり始めてきたら
チームにとっても、より大きな刺激に繋がるかもしれません。
山口に想いをぶつけられ、木兎にバレーにハマるきっかけを聞き、
クロにブロックを教わって間もなくのことでした。
梟谷学園との試合ではツッキーのキルブロックに思わず木兎が逃げるという場面も。
バレー初心者の武田一鉄(CV:神谷浩史)には
目の前で起こっているものしか見えていなかったみたいですが、
ツッキーの威圧感に木兎がフェイントに逃げたのは選手たちには伝わっていたようです。
今までのツッキーなら有り得なかったことだけに、
彼もまた変わり始めていることを周囲は大きく感じていました。
特に、日向はツッキーが自分と本格的に争おうとしていることを一番感じたんじゃないかな??
日向が一方的に向けていたライバル視がツッキーからも感じられるようになってきましたから。
とはいえ、これはまだ一歩を踏み出したにすぎません。
ツッキーが変わり始めるのはここからですからね!!
ま、第2期がどこまで描かれるのかによっても大きく変わってきますけど…
とりあえず、太陽 VS 月は実現の方向に向かっていますね。
音駒の監督・猫又育史(CV:福田信昭)が嬉しそうでした。
これでまた、公式戦でのゴミ捨て場の決戦に一歩近づいたかしら??
それと、明光お兄さんですが、回想だけの登場ではないので、
後々ちゃんと登場する機会があるかと思います。
バレーに本格的に向き合い出したツッキーがお兄さんを通じて得るものもあるようなので
お兄さんの登場回数も増えてくると思いますよ。
そういえば、お兄さんは"小さな巨人"とチームメイトだったわけですが、
今のところ彼に関することはまだ明かされていませんね。
チームメイトとはいえ、学年も違うし、関わる機会もそんなに多くはなかったのかな??
ますます深まる小さな巨人の謎…
というか、田中冴子(CV:小松由佳)と同級生だったなら
卒業アルバムでも見れば本名とか分かりそうなものだけど…
一体いつ明かされるのでしょうね??
次回は日向も第3体育館の練習に参戦するみたいですよ。
日向も戦い方のバリエーションをここで増やしていきますから
どう成長するか楽しみですね。
次回「VS "傘"」
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