[中国:西安・洛陽の旅  2017年3月中旬]

 2日目:西安 

 

兵馬俑・秦の始皇帝陵の見学後、華清池(かせいち)へ。

西安市街から東へ約30km郊外、驪山(リーシャン)の麓にある有名な温泉池。

兵馬俑行きのバスの途中にある。

※「池」という字には温泉という意味がある。

 

 

3000年前に、この山が爆発して温泉が湧き出た為

歴代の皇帝がここを避寒地として、温泉の宮殿を造った。

華清池の敷地面積は東京ドームの6〜7倍の広さ。

その敷地内に建物や庭園などが広がる。

華清池の温泉跡は1982年に偶然発見され

考古学研究者などの協力を得ながら整備し、1990年に公開された。

だから温泉跡以外は新しい。

 

↑ 楊貴妃像

 

ここ華清池が有名なのは、唐代の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの場だったから。

 

楊貴妃は世界三大美人のひとり。

玄宗皇帝を惑わせ、政治を顧みずに酒食に溺れるようになり

遂には内乱まで起こってしまったことから、「傾国の美女」とも言われてる。

元々は玄宗皇帝の息子の妃だったけれど、玄宗に見初められ高級に入り

皇帝の妃という地位に登りつめた女性。

唐の時代は豊満であることが美人の条件だったそう。

そうした肉体を持ち、音楽や舞踊に優れていたとされてる。

そうした魅力が玄宗皇帝を惑わせたのか!?

それにしても息子の嫁、取っちゃったの!? とんでもない父ちゃん!!

※貴妃というのは正式な妃としての称号。

※世界三大美人(楊貴妃、クレオパトラ、小野小町)

 

↑ 楊貴妃/画像はwikipediaから

 

玄宗皇帝は華清宮を作り、毎年冬から春にかけて楊貴妃を伴い、酒楽の日に明け暮れた。

「春寒くして浴を賜う華清の池、温泉の水滑らかに凝脂を洗う。」

中国の詩人、白居易が二人の愛情を歌うと共に、大変贅沢な生活振りを反映してる。

※凝脂(ぎょうし):なめらかで、白く艶のある肌。

 

↑ 楊貴妃が入ったとされる、海棠の花の形をした「海棠の湯」。小さい!!

 

華清池の温泉の源泉温度は43度、沢山のミネラルを含み、美人の湯としても知られてる。

敷地内には足湯があって、無料で利用できる。タイツを履いてて、浸かれなかったよ〜(泣)

 

↑ 楊貴妃が入ったお風呂がある建物

 

華清池は、その後の国共合作のスタートとなった西安事変の舞台で

1936年に蒋介石が張学良などに拉致・監禁された場所でもある。

その時の部屋が展示され、窓ガラスに銃の跡を見たよ。

 

この時、日本語を話す中国人女性のガイドに声をかけられ、断ったけど

日本語を話して勉強したいからと言って、無料で一緒にまわった。

おかげで敷地内をいろいろ案内してくれて、おしゃべりできて楽しかった!

勉強熱心で、間違った日本語を話し私が正すと、毎度、毎度、ノートに書き留めてた。

 

 

売店で買った生地を焼いたもの。5元(85円)

特に味付けもされてなく湿気てて、不味かった!!

...しかし、お店でよく見かけたのよね。10枚入りとかで。

家庭で、何かをのせて食べるのかもね。

 

 

1元=16.589円(17円で計算/2017年3月)

 

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