2021年/日本/115分
監督/松居大悟
映画脚本/ 松居大悟
挿入歌/ナイトオンザプラネット
“ある1日 "で遡る、ふたりの6年間―
松居大悟監督初の完全オリジナルラブストーリー
なんでもない、
だけど 二度と戻れない愛おしい日々を、
“ちょっと思い出しただけ "
STORY
2021年7月26日、この日34回目の誕生日を迎えた佐伯照生(池松壮亮)は、朝起きていつものようにサボテンに水をあげ、ラジオから流れる音楽に合わせて体を動かす。
ステージ照明の仕事をしている彼は、誕生日の今日もダンサーに照明を当てている。
一方、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)は、ミュージシャンの男を乗せてコロナ禍の東京の夜の街を走っていた。
目的地へ向かう途中でトイレに行きたいという男を降ろし、自身もタクシーを降りると、どこからか聴こえてくる足音に吸い込まれるように歩いて行く葉。
すると彼女の視線の先にはステージで踊る照生の姿があった。
時は遡り、2020年7月26日。照生は部屋でリモート会議をし、葉は飛沫シートを付けたタクシーをマスク姿で運転している。照生は誕生日の夜に誰もいない部屋で静かに眠りにつく。
また一年遡り、誕生日を迎えた照生は、昼間は散髪屋で伸びた髪を切り、夜はライブハウスでの仕事を終えたあとに行きつけのバーで常連のフミオ(成田凌)とダンス仲間の泉美(河合優実)と飲んでいた。
同じ頃、居酒屋で合コンをしていた葉は、煙草を吸いに店の外に出たところで見知らぬ男から声をかけられ、話の流れでLINEを交換することに。
葉のアイコンを見た男が「あれ、猫飼ってるんですか?」と尋ねると、葉は「いや…今は飼ってないけど」と返し、続けて「向こうが引き取ったから」と切ない表情でポツリと呟く。
彼女がLINEのアイコンにしていた猫は、いまも照生が飼っているモンジャだった…。
照生の誕生日である7月26日を、別れ・ラブラブ期・告白・出会い…などなどの2人の6年間を1年ずつ遡っていくお話です。
本作は、ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観がジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」をもとに松居監督が書き上げた初の完全オリジナルラブストーリーとなっており、劇中には随所に『ナイト・オン・ザ・プラネット』を想起するようなシーンが登場しています。
すれ違い
ちょっと待って
待ったでしょ、2週間
俺も整理がつかないし、こんな状況で会っても迷惑かけるしさ
かけてよ
私は支えるよ
怪我してる間も治ったあとも
照生くんがどんなに変わっても私の気持ちは変わらないよ、好きなままだよ
いや変わっても好きなら今の俺のこと好きじゃないんじゃない?
今の照生くんが本当に好きだからどんな照生くんでも好きって言えるんじゃないのかなぁ
踊ってない俺知らないじゃん
どんな照生くんもいいけどなぁ
足を怪我して、もうダンスが出来ないかもしれないっていう瀬戸際にいた照生は、2週間葉ちゃんへの連絡を怠っていたようで。
多分余裕がなかったんでしょうね。
なんか私、葉ちゃんの気持ちめちゃめちゃわかる。
自分の中できっちり結論出るまで、音信不通を決め込む彼氏と付き合ったことあるので。
でもその間待ってる方は、不安で不安でたまらなくて。
葉ちゃん的には何でも相談して欲しいし、迷惑もかけて欲しい。
でも照生的には弱いとこ見せるのカッコ悪いし、自分の中で諸々解決してから会いたいって事だったんでしょうね。
ラブラブ期
水族館で魚を見ながら「お寿司食べたい」という葉ちゃんに「それ魚の前で言わないで(^_^;,,,」と楽しそうな二人。
イチャイチャしようとすると、白くまがジーッと見てる…
それに対して(o'3')b シ――――!!とする二人。
このシーン可愛くて大好きですʕ ·ᴥ· ʔ
あなた映画スターにならない?
今はちょっとマズイわ。
いや、うまく言えないんだけど私は人生プランを立てていて、その通りに進んでるから。
私は整備工になるって夢があるし…(≧з≦)ププ
ナイト・オン・ザ・プラネット観たことないんですけどめちゃめちゃ観たくなったので近々観てみようと思います。
告白
思い出の吹き戻し。ピロピロ~꧁꧂
照生の部屋に飾ってありましたね。
その変な声も大好きだし
っていう告白にはふふふって笑っちゃった。
私も沙莉ちゃんの低い声大好きです。
2人の行きつけのバーのマスター・國村隼さんも素敵でした。
愛はすがりつくものなの?
何かをするとかじゃないのよ
もともと相手に見返り求めるもんじゃないし
どのみち愛なんて逃げ道なんだから
だからいいの
みんなそんなに強くないんだから
美男美女という訳でもなく、エモいカップルかと問われたらそんなことはない、どこにでもいるような普通のカップル。
でもその普通のカップルを池松壮亮さんと伊藤沙莉ちゃんがナチュラルに、でも魅力的に演じているところがこの映画の最大の見どころだと私は思います
思い出せないことと、忘れられないこととが、人生そのものをかたどっているように思います。
過去にしがみつくではなく、過去を無かったことにするではなく、全ての地続きに今があると信じています。
あらゆる人の人生の過去が、その人の人生にあったことを感謝出来ますように。
過去と今が、無かったことになりませんように。昔の気持ちを思い出して、色々あったけど今はもう大丈夫。
でも、ちょっと思い出しただけ。
そんな私たち自身についての映画になってくれることを願っています。
と、池松壮亮さんがインタビューで語っておられました。
なんて素敵な人なんだと惚れ惚れ(*°-°*)キュンッ♡
照生の語尾がちょっと上がる優しい喋り方も醸し出てる色気も好きでした。
普段は忘れているのに、ふとした瞬間に過去のことが思い出される。
何年も思い出すことなんてなかったのに、走馬灯のように『ある思い出』が蘇る。
〈あの人は今どうしてるかな…〉ってふと考える。
それも悪い時間じゃない。
でも私の場合は、今一緒に居る大切な人にすぐ思いが戻るので、思い出はまた記憶の片隅に追いやられてしまいますが( ˊᵕˋ ;)
” 終わり ” から ” 始まり ” が描かれていているので、観たあとに晴れやかな気分になれる作品です。
” 始まり ” から ” 終わり ” だと、最後どうしても切なさが強く残っちゃいますからね。
キュンと出来て、でも切なくて、誰にでもあるであろう『ちょっと思い出しただけ』っていう瞬間に共感出来る素敵なお話です。
ラブストーリーってそんなに好きじゃないけどこちらは凄く好きになりました
こちらはワニとサメをこよなく愛するブロガー市佳 さんからのおすすめで鑑賞させて頂きました。
良い映画おすすめありがとうございます♡
今日もお読み頂きありがとうございます。
では股((ヾ( ◍´꒳`◍ )マタネー