赤ちゃん連れフォトグラファーのAzusaです。 

ご覧いただきありがとうございます。 

 

 

投稿四百五十九回目は 

「どうしたら「幸せな子ども」は育てられる!?

松村亜里さん著

「世界に通用する子どもの育て方」!」 

について書きたいと思います。 

 

 

 

(初めてお越しの方は 

こちらの自己紹介をご覧いただけたら 

嬉しいです。)

 

 

 

 

 

一週間に渡る
 
ミッドタームブレイクなる
子どもたちの学校のお休みが
 
 
ようやく終わり
 
 
 
 
 
ほっと一息付きつつ
 
 
休止モードになっていた頭を
少しずつ回転させていかねばと焦る
 
週の始まりですが
 
 
 
 
 
 
今日はそんな3人の子どもたちと
じっくりと過ごすことになった先週でも
 
 
心穏やかに過ごすことを
大いに助けてもらった

 
一冊の本について
 
 
 
書いていきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
その本とは
 
 
臨床心理士で
ウェルビーイングの研究をされている
松村亜里さんによる著書
 
 
「世界に通用する
子どもの育て方」
 
 
 
 
 
 
 
この本は
実は
 
 
去年からずっと気になっていた本
 
でした。
 
 
 
 
 
 
 
それというのも
 
 
 
わたしが去年
 
念願だった
初めてのオンライン講座作成に
挑戦した際に
 
 
 
 
ライフコーチの鶴賀奈穂乃さんに
 
 
自分がオンライン講座を通して
どういうことを伝えていきたいのか

 
深掘りしていただいたのですが

 

 

「念願だったオンライン講座作成への第一歩!

鶴賀奈穂乃さん主宰「UKA」の

コンテンツ動画撮影に挑む!」

 
 
 
 
 
 
 
 
そこで浮かんで来たものが
 
 
 
「夢を諦めない子育て」
 
 
というキーワードだったのです。
 
 
 
 
 
 
 

私が人生の目標としているのは
 
 
 
 
「全ての子どもたちが
環境に依って夢を諦めることなく

 
希望を持って生きられる社会
を実現すること」
 
 
なのですが
 
 
 
 
 

母子家庭で育ち
 
幼少期から学生時代を通して
貧しい生活を送り
 
 
 
一度は
 
「病気を治すことで人を助けたい」
という夢を諦めたものの
 
 
 
 
 
しつこさだけが取り柄の私は
 
 
 
それから10年かけて
試行錯誤を繰り返した結果
 
 
別の形で
その夢を叶えたという経験から
 
 
 
 
 
 
 
「困難な状況をどのように捉え
どう発想を転換して
 
それを実現出来たのか」
 
 
を伝えることによって
 
 
 
 
「夢を諦めない子ども」
を増やすための
 
何らかの活動へと繋げたい
 
 
という思いが
 
 
 
 
自分の中にあることに
気付くことが出来たのです。

 
 
 
 
 
 
 
 
少し切り口は
異なるかもしれませんが
 
 
 
 
この本で松村亜里さんが定義する
世界に通用する子ども
 
 
つまり
 
 
「世界中どこにいても幸せで
 
自分の強みを生かして
人を幸せにする子」
 
 
というのは
 
 
 
 
 
まさに私が
 

「そうした子どもたちが増えてくれれば」
 
と願うようなこども像と
一致するように思えた
ため

 
 
 
是非とも読んでみたいと思っていた
 
という訳だったのです。

 
 
 
 
 
 
このような経緯だったこともあって
 
 
かなりの期待を胸に
ページを捲り始めます。
 
 
 
 
 
 
 
まず驚いたのが
 
 
 
手に取りやすそうな装丁
かつ
読みやすい編集
 
にはなっているものの
 
 
 
 
 
中身はというと
 
 
先行研究と比較しながら
 
 
ご自身の専門分野における
長年の研究と経験を基に
 
裏付けを行ったり
新たな持論や推論を追加し展開したり
 
といった
 
 
 
論文そのものといって良い
 
 
非常に論理的で
科学的根拠に基づいた内容
 
であったこと。
 
 
 
 
 
 
 
つまり
 
 
「幸せな子どもを育てる」
という

定義が難しく思えるテーマ
ではあるのですが
 
 
 
 
 
その内容は

 
汎用性や再現性が高いものである
 
といえるのです。
 
 
 
 
 
 
 
もちろん自称リケジョとしては
益々関心が高まった訳なのですが
 
 
 
 
読了後も
 
その期待を全く裏切らない
 
 
 
これまで経験的に
 
「そうだろうな」
何となく分かっていたことを
 
 
言語化して
科学的に証明してもらえた
ような
 
 
 
非常にすっきりとした感覚を
味わうことができました。
 
 
 
 

 
 
その中でも
最も印象に残っていること
3つについて
 
 
以下に書いていきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 

①ご褒美が子どもをダメにする!?
 
 
 
「アメとムチ」という言葉があるように
 

 
人に何かやる気を引き起こそうとする時に
褒美と罰を与えるというのは

 
 
常套手段だといえます。
 
 
 
 
 
しかし
この本の中では
 
 
 
罰のみならず
ご褒美も
「子どもをダメにしてしまう」
 
 
といいます。
 
 
 
 
 
 
実験では
 
 
報酬を与えると
人の創造性や興味を失わせてしまう
ことが
分かっていて

 
 
 
 
それは
 
 
褒美にフォーカスがいってしまうことによって
 
 
人間が本来持つ
純粋な好奇心や興味を満たしたい
という願望が阻害されてしまう故
 
 
と考えられるかと思います。
 
 
 
 
 
 
 
しかしそればかりか
 
 
「幸せ」という観点からも
 
 
褒美は悪い方に働く
といえそうなのです。

 
 
 
 
 
 
 
「幸福度」に
 
 
 
自分のことや自分の周りの環境を
自分がコントロール出来る
 
「自己決定」が
強く関わってくる
というのは
 
 
しばしば耳にすることですが
 
 
 
 
 
そうした「罰と報酬」という
外的な行動の動機付けというのは
 
 
周囲の環境にコントロールされた状態
を作り出してしまう
が故に
 
 
 
幸せとは相反してしまうのです。
 
 
 
 
 
 
 
また
 
 
そうした「罰や報酬」が助長する
競争
 
 
 
人間の本能的な脳を刺激し

反対に
理性的な脳の働きは抑制されてしまって
 
 
 
 
やはり
 
 
創造性を失わせてしまったり
 
人を思い遣る気持ちを欠如させることにも
なってしまうといいます。
 
 
 
 
 
 
ただし
 
 
親の側に
コントロールしようという気持ちが無い場合
の報酬であれば

問題が無いということも
 
 
本書では述べられていますが
 
 
 
 

いずれにしても
 
 
AIに単純な仕事が取って代わられる
これからの時代には
 
 
 
創造性や人間味
自分自身で考えられる力
といった
 
 
人間だからこその能力
を養っていくことが
不可欠かと思いますが
 
 
 
 
 
 
そうした時に
 
 
「罰や報酬」で
子どもをコントロールするのではなく
 
 
 
内発的な行動の動機付けを
促していくような関わりが重要
 
だといえそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
②私が「成功」に
こだわってしまう理由!?
 
 

子育てにおいて
多くの親が目指すのは
 

「子どもの幸せ」かと思います。
 
 
 
 
 

上述のように
本書のテーマも
 
「幸せな子どもを育てるには」
ということになるかと思うのですが
 
 
 
 
しかし
 
「幸せ」とは何か?
 
 
 
そう聞かれたら
 
どう答えるでしょうか。
 
 
 
 
 
 
先日の

 

「自分トリセツを書いてみよう!」の

質問項目30問の中にあった

 
 
「一生の中で何が何でも欲しいもの」
 
という設問に
 
 
 
 
即答で「成功」と答える程
 
心中は野心だらけの私は
 
 
 
 
 
健康で温かい家庭に恵まれて
やりがいのある仕事が出来ていても
 
 
 
決してそれだけでは満足出来ない
と感じてしまいます。

 
 
 
 
 
 
 
ではその「成功」とは
自分にとってどういうものかというと

 
 
 
上記の
 
 
「全ての子どもたちが
環境に依って夢を諦めることなく

 
希望を持って生きられる社会を
実現すること」

 
 
という目標を
達成すること
なのですが
 
 
 
 
 
 
そこに
 
「誰かに認められたい」
という気持ちが全くないか
 
 
誰にも認められなくても
その目標だけ達成出来れば良いのか

 
と問われたら

 
 
 
やはりそうでは無いだろうなと
 
 
 
 
自分の承認欲求の強さを
感じずにはいられません。
 
 
 
 
 
 
 

今では
 
そうした承認欲求の強さも
自分の一部だ
 
と認める努力が
出来るようになった
ものの
 
 
 

以前は
そうした自分の感情を
 
否定的に見てしまうこともありました。
 
 
 
 
 
 
それはその感情が
何に起因するものか
 
よく分かっていなかったことも
あるかと思うのですが
 
 
 
 
 
今回の本から
 
 
その手掛りとなりそうなものを
得ることが出来ました。
 
 
 
 
 
 
それは
 
 
この本で
 
「条件付きの自尊心」
と呼ばれるもの。
 
 
 
 
 
 
これは
 
 
 
「世の中の平均以上だから優れている」
 
と自分を評価するもので
 
 
 
 
自分より出来る人が現れたり
失敗すると

 
直ぐに崩れてしまう
自己価値観です。
 
 
 
 
 
 
親に虐げられ
 
唯一褒めてもらえるのが
学業の成績だけだったという
私の場合は
 
 
 
正にそうした価値観でしか
自分のことを認められず

 
 
 
 
出来ないことを受け入れられず
 
「完璧」であることを
自分に求めてしまうことも
 
 
 
そうした価値観が強くあったことを
示しているかと思います。

 
 
 
 
 
 
 
そうした自尊心を形成する
学歴や地位や収入といったものは
 
 
「人と比較することで生まれる幸せ
でしかないもの」

 
 
 
これらは
 
幸せとはあまり関係しないことが
分かっているそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
では何が幸せと関係するかというと
 
 
 
上述の「自己決定」や
健康や愛情
良い人間関係ややりがいのある仕事

 
といった
 
 
「そのこと自体が
幸せを与えてくれるもの」
 
だそう。
 
 
 
 
 
 
これらは
 
ドーパミンや
オキシトシン、セロトニンといった
 
神経伝達物質から説明できるといいます。
 
 
 
 
 
 
 
大きな財を為したり
高い地位を築いた人たちが
 
必ずしも幸せではないといった話は
しばしば聞きますが

 
 
 
それらが科学的に裏付けられるとすると
そういうことなのかもしれません。
 
 
 
 
 
 

以上の観点からすると
 
 
 
私にとっての「成功」が
幸せに結び付くようにするためには
 
 
 
「条件付きでない自尊心(=自己受容)」
 
 
つまり
 
 
良いところも
悪いところも含めて
受け入れていく
 
必要がありそうです。
 
 
 
 
 
 
では
 
「条件付きでない自尊心」は
 
どのように育てていけば良いのでしょうか?
 
 
 
 
 
 
 
 
③まずは
親が幸せになる必要がある!?
 
 

「あなたの大切な友達
ひどく落ち込んでいて
心から慰めたい時
 
あなたはどのような言葉をかけ
どのような行動に出ますか。
 
 
そして
 
 
自分がひどく落ち込んでいる時
 
自分にどんな言葉をかけ
どのような行動に出ますか。」
 
 
 
 
 
これは
本書の中にあった問いかけなのですが
 
 
 
大切な友達に対する言葉掛けと行動は

自分に対するものと
一致したでしょうか。
 
 
 
 
 
 
この大切な人を思い遣るように
自分のことを思い遣ることを

 
 
「セルフコンパッション」
 
というそうなのですが
 
 
 
 
 
 
これは子育てにおいて
 
 
非常に良い影響をもたらすだけでなく
 
 
 
 
 
子育てをする側の親にも
必要なもの
だということが
 
本書では説かれています。
 
 
 
 
 
 
 
何故なら
 
 
セルフコンパッションにより
 
 
人との良いつながりを構築したり
 
困った時に人に助けを求めたり出来るから
 
 
 
だというのです。
 
 
 
 
 
 
一方の
 
「条件付きの自尊心」が強い状態では
 
 
 
人に弱いところを見せられず
出来ないと言えず
助けを求められない

 
 
といい状況に陥ってしまうそうです。

 
 
 
 
これまた正しく
自分について言われているかのようで
耳が痛いですが
 
 
 
 
しかしこれでは
 
 
どう考えても
子育てが辛いものになりそうです。

 
 
 
 
 
 
人は圧力を感じると

他の人も管理する
ようになってしまう
 
 
そうです。
 
 
 
 
 
つまり
 
 
親が
心理的なプレッシャーを
感じている状態では
 
 
子どもをコントロールしがちになる
 
 
ということ。

 
 
 
 
それでは上述のような

内発的な行動の動機付けを
促すような子育ては
 
難しくなってしまいます
 
 
 
 
 
 
 
 
まだ海外暮らしを始める前
長女が0歳児だった頃
 
 
 
その当時は
「ワンオペ」という言葉は
知りませんでしたが
 
 
 
 
夫は非常に仕事が忙しく
 
明け方にシャワーだけ浴びに帰って来る
なんてこともざらにあり
 
 
 
 
私は夫の睡眠を邪魔しないようにと
 
 
1、2時間おきに起きる長女と
リビングにベビーベッド用のマットを敷き
 
 
 
そのぺらぺらの布団の上で
身を縮こまらせて寝ていました。

 
 
 
 
 
 
長女が
電気を点けていると良く寝たので
 
 
 
どうにもしんどい明け方には
 
台所を灯りを点けて
明るい中で寝る始末でしたが
 
 
 
 
 
「夫も頑張っているのだから」
 
自分が無理をしているとも思わず
 
 
 
 
 
今考えると
 

かなり自分をないがしろにした
生活をしていました。
 
 
 
 
 
 
 
その当時
長女と毎日通っていた支援センターで
 
 
ある日私が
イライラしてしまったことがあって
 
 
 
 
それを見た職員の方から

「お母さん、疲れているのね」
と声を掛けていただいたのですが
 
 
 
私は瞬時に
その言葉に反発していました。
 
 
 
 
「私は疲れてなんかいない」と。

 
 
 
 
 
その当時は
本気でそう思っていたのです。
 
 
 
 
上記のような
状況だったにもかかわらず。

 
 
 
 
 
 
 

人間関係が
ひと昔前に比べると希薄になった
と言われる
 
なかなか人手も得られにくい昨今
 
 
 
育児とはいかほどのものか
分からない状況で
 
 
 
 
 
 
 
おそらくかつての私のように
 
 
無理していることにすら気付かずに
無理をして
弱音も吐けず
 
 
 
 
その結果として
 
「子育てにゆとりを持てない」
という方も
 
 
いるのではないかと思います。
 
 
 
 
 
 
私のように
 
「条件付きの自尊心」が強ければ
なおさらかと思います。
 
 
 
 
 
 
 
今回この本を読んでいて
 
 
 
そうした人たちにこそ
 
 
 
セルフコンパッションを知り
 
 
親である自分の幸せを
まず考えてもらえたら
 
強く思いました。
 
 
 
 
 

以上
 
 
ご褒美でやる気を引き出すことはNG!
 
自分を認めるのに条件は要らない!
 
親だって幸せになって良い!
 
 
について書いてきました。
 
 
 
 
 
 

子育てについては
やはりついつい熱くなって
 
 
いつも以上の長文になってしまいました。
 
 
 
 
 
本書の内容には
今すぐ実践していきたいことが
盛沢山だったので
 
 
 
何度も読み返して
 
少しずつ落とし込んでいきたいと思います!

 

 

 

 

 

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!