『食事のときはよく噛んで食べてますか?』
食事を満足感感いくものにするには、
味そのものや食事状況ももちろんですが、
身体の影響としては満腹感を得ることが重要ですよね。
満腹感を得るには、
前にも話したとおり、
満腹中枢と呼ばれる箇所が刺激されることが必要です。
満腹中枢は脳の脳視床下部にあり、
刺激を受けることで摂食行動をコントロールします。
つまり、「もう満足感だからこれ以上食べなくても大丈夫」と指示を出します。
満腹中枢をインプットするには、
胃にある程度の重さが入ったり、
血糖を上げる使命があるのです。
食事による血糖の上昇は、
デンプンの消化吸収のスピードによります。
口の中に食べ物が入ると、だえきが分泌され、
だえき中のアミラーゼという酵素がデンプンを糖に分解します。
だえきは、食べ物が舌や口の中の粘膜に触れることで
反射的に分泌されることから、
口の中により長い間食べ物があれば、
それだけ多くのデンプンが糖に細分化されることになります。
つまり、よく噛むと血糖値があがって満腹中枢が早めに刺激され、
食べ過ぎを防止することができます。
今日では食べ物が軟らかくなったせいか弥生時代の6分の1、
第2次世界大戦前の2分の1しか噛んでいないと言われているそうです。
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あまり噛まずに量だけ食べると、
満腹中枢が刺激されるのに時間がかかり、
結果多く食べないと満足ができなくなってしまいます。
また、食事をすると体が熱くなりますが、
これは食事誘発性体熱産生と呼ばれる反応で、
1日の消費エネルギーの約1割をも占めると言われています。
よく噛むことで、この熱産生が大きくなると言われています。
つまり、よく噛むことで、少量でも満腹になり、
代謝も促進される=やせるということです。
他にも、「噛む」ことは脳が刺激されるなど様々な効果が見解されています。
皆さん、食事のときはよく噛んで食べているでしょうか?