秋の彼岸前、義母が他界しました

 

持病があり定期的に複数の病院(義姉が付き添い)にかかっていましたが

抜けない違和感があったそうで、7月中旬総合病院で検査したところ、突然、余命1ヶ月の宣告を突きつけられました

末期のすい臓がん、転移有り。

手術できないそうで(結果的に義姉が全面的に支援して)、自宅で最期の時を迎えることに決めたそうです

 

余命宣告の知らせがあった3日前(正確にはー5日)に帯状疱疹発症(私が)しているので、義母の様子は夫から聞くだけでした

余命宣告を受けた人にすぐに会いに行く勇気を私は持ち合わせていませんし、それもどうかなと思っていました


義姉が外孫に会う機会を設けてくれて、

8月2日、帰省した娘とふたりで義母に会いに行きました

息子は既に夫と見舞っていました

 

私と自分の両親姉弟が過去帯状疱疹を発症していることを知った夫は、予防接種(生ワクチン)をしました

接種後しばらくは実家に行くことを控えていました

そして、仕事していました

本人は自覚していないけど、若くは無いし、この夏の猛暑で体が参っていたと思います

 

9月9日から喉が痛い、鼻水が出る、発熱(この時はまだ37.4度でしたが39度、38度が長く続きます)、咳、の症状があった夫は、今のご時世コロナを疑い、日頃の元気は何処へやら、意気消沈

 

息子が万が一の時にと置いてくれていたキットは古くて心配だったので、(私が)調剤薬局に走り、インフルエンザ検査を兼ねたキット1個とコロナ検査キット何個か買ってきて、検査したところ陰性

夫は病院に行かず、連日キットで検査していました

 

キングカズさん父親訃報の報道で、7月帰国時これが最後かなと握手して別れたとの記事を目にしていたので、夫にさりげなくすすめてみました

夫は、毎回陰性だけど、心の中は不安なわけです(だったら病院行けばいいのに)

 

たまたまになってしまいましたが、亡くなる前日、義姉に連絡した上で(義弟のおくさんは2階から下りてこない人なので)義母に会いに行きました

薬が効いて義母は眠っているように見えました

目が覚めている時はうつだと聞いてましたので、起こさないで下さいとお願いして、お世話になりっぱなしの義姉と少しお話して帰りました

 

同じ日、の午後、夫は義母に会いに行きました

義母が触れようと腕を上げたけど、なにかしらの感染が心配(だったら病院行ってはっきりしたらいいのに)だったので、握手しなかったと

義姉が夫のふりをして握手したそうです

 

夫は連日キットで検査していました

毎回陰性です

症状は続いていますが

腹をくくり次の日の午後に行って握手しようと思っていたそうです

そしたら、亡くなってしまいました

 

亡くなった日の午前中に訪問診療があり、まだ数日大丈夫ですよと診断があったと後日義姉から聞きました

 

数日後、通夜

熱が下がらない夫は出席を控えました

葬儀には参列しました

 

そして、いつまでも熱が下がらないことに不安を覚えた(遅いよ)夫は、ようやく耳鼻咽喉科へ行き、内科にも行って検査しました

原因は不明でした

薬も処方されましたが、微熱がその後数日続きました

夫は帯状疱疹予防接種が関係してるんじゃないかと、それしか心当たりがないという結論になりました

 

長男なのに家を出て、コロナのような症状で通夜にも出られなかった夫を

義姉は「〇さん(夫)は最後まで親不孝だったね」(優しい口調でね)

と。

きっと夫もそう思っているでしょうね・・

何かね、かわいそうだから、そっとしてあげています・・

 



ねこちゃんを撫で撫でできて嬉しそうだったって、おばちゃん言ってたよ



かわいがっていたねこちゃんともお別れできたそうです



おとうさんは握手できなかったんだにゃ

 



義母と夫の最期の夏が終わりました