さてこんにちは。
新年一発目(ブログは二発目)の感想は、舞台ではなく映画です。しかも去年から観てるやつ。
普段は映画を見ても感想書いたりしないんだけど、書いとこうかなと思うので書きます。円盤出るのかどうかも今のところ兆しがないし(出てほしい)、記憶がある間に書き残しておこうといういつも通りの動機です。
見始めたのは2か月以上前だけど(!)、ちょうどすべての上映期間が終わったのでまとめる意味でも書こうと思いまする。
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映画『回廊とデコイ』
2023年11月17日(金) 15時 @池袋HUMAXシネマズ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240128/15/azmah-rocky/73/d0/j/o1080081015394650010.jpg?caw=800)
*舞台挨拶「『 回廊とデコイ 』上映会 出演者と監督による舞台挨拶とメイキングトーク」
2023年11月21日(火) 15時 @池袋HUMAXシネマズ
2023年12月19日(火) 15時 @なんばパークスシネマ
2024年1月23日(火) 15時 @ムービル
2024年1月23日(火) 18時半 @ムービル
はい、合計5回観ました。この2か月強で。普段映画館すらほとんど行くことないのに。推しの力はすごいねぇしかもそのうち4回が舞台挨拶っていうね。
舞台挨拶のチケットは、久々に小林賢太郎本人に会えるチャンスということで、やはり倍率がすごかったらしい。かくいう私もチケット抽選に申し込んだものの当たらなかった。池袋と大阪はリセールでたまたま買えて、横浜はどちらもお譲りいただいたもの。皆さまのお陰です。ありがとうございます。
改めて、この界隈は善良なファンばかりでトラブルが起こらないから本当にありがたいし安心感がすごい。
映画は約90分。去年4月に行われた舞台『回廊』とショートフィルムを編集し、少し追加して短篇集に仕上げたもの。
短篇集というあたりが小林賢太郎らしいなと思うけれども、この類の映画は初めてなので、何とも不思議な感覚で観た。
『回廊とデコイ』というタイトル通り(?)今作品のテーマは「繰り返し」と「ニセモノ」とのこと。回廊が繰り返し、デコイがニセモノのモチーフということですね。短篇のコント集ということだけど、どれもどちらかに当てはまるようになっているとのこと。
本人がこう明言しているというのに、私は少しだけ受け取り方が違うので、ここは私なりの解釈で構成だてしたいと思う。
まずアイスブレイク的な要素として『映画鑑賞』。最初のタイトルからの入りが上手いなと思ったし、ラストからのオチも上手いなと思った。
そこから導入として『もの思う男』。これはパンフレットによると、合計3回に分かれているものをまとめて『もの思う男』とつけているよう。それぞれのテーマのつなぎ的な役割をしている。最初は松本亮さん単体バージョン。
ここから最初のターンとして『くしゃみ』『タイムトラベル』が来る。導入の言葉を借りれば「異端児」のターン。確かに「繰り返し」や「ニセモノ」の要素もあるけれども、私的にはこの構成が一番しっくりくる。
次に『もの思う男』松本亮+加藤啓バージョンから「ニセモノ」のターン。ここでデコイという単語が出てくる。『玉と婦人。』『ダブルブッキング』『ミワケガツカナイ』の3つ。
最後に『もの思う男』舞台回廊バージョンからの「繰り返し」のターン。個人的にはここの松本亮さんめちゃくちゃ輝いてるね。『そばをください』『永久機関』『回廊』の3つ。
最後に『映画鑑賞』のオチで〆。なんかこう、ずっと水中に潜っていたところから地上に出たような感覚。
エンドロールはお洒落。曲が良すぎる。
間に挟まれている『もの思う男』のつなぎから考えても、全体でこのような三部構成になっていると考えるのが自然かなと思う。
初見はとにかく観るのに必死だったし、インパクトが強すぎるものに引きずられたこともあってあんまり全体を把握できなかったけど、2回目でこのような構成を把握できた。私の小さい頭では、これを一度で「なるほどね~」とまで落とし込むのは難しかったな。
2回目以降は間が開いたこともあって、思い出しつつなるほどと思ったり、別のところで笑えたりと余裕をもって観れたかなと思う。
初見の私の感想はこんな感じ。
https://x.com/rive_rocky/status/1725554226435367259?s=20
Xでは書くのを控えたんだけど、もっと直球な感想は「怖かった」です。特に加藤啓が←
いや、彼自身が怖かったんじゃなくてw、特に『もの思う男』の2つめがインパクトが強かったんです。怖がらせるような、不気味な色や音で演出してたから怖かった。あれ、たぶんスマホとかテレビサイズで見てたらそんなに怖くないんだろうけど、映画のスクリーンで真正面から見たら結構怖かったよ。パンフには加藤啓の笑いは怖くないと書いてあったけど、わざとかなと思うくらい私は怖がりました。そこに笑いを入れてくるところがKKらしいといいますか。関係ないけど、デコイを映した時のアングルがなんとも忘れられない。
Xにも書いたけど、オムニバース終えてさほど間もなかったから寒暖差が強かったよ。夏から秋来ず冬、みたいな。特にこのパートは、空で雲がひたすら流れていたり、枝のリースみたいなのが浮いてて回ってたり、そういう奥行きが計れない、空間的な恐怖みたいなのも余計に怖さを増したと思う。子どもだったら怖くて寝れなかったかも←
あんまりこういう感想見かけなくて、皆笑った~とか楽しかった~とか言ってたから、自分の感覚がおかしいのかと思った。いや笑ったけど!楽しかったけど!でもあれ怖いよね?そういう演出してたし‼
まぁとにかく、「寒」を強く感じたんですよ。つまらなかったという意味ではなくてね←
怖さだったり、色味とか温度感のなさ、無機質さ、寂しさみたいな。ピアノのテーマ曲?の効果が大きいと思うけど、たくさんの笑いの根底にそういう空気が流れてる感じの印象だった。
舞台の時みたいな個々の作品への感想はなしにします。舞台は『回廊』から取ってきてるし、ショートフィルム4本はいつでも買って観れるからね。舞台の時も思ったけど、時間が経ってからふらっと観るとまた新しい発見がありそうだなと思ったので、ぜひ円盤をよろしくお願いいたします候。
個人的には、『ミワケガツカナイ』の1万円が死ぬほどツボでした。初見の時、そこで一人だけブルブル震えながら笑ってました。きな子さん好きだなぁ。かわいい。『くしゃみ』との差が素晴らしい。
ちなみに、現行で販売しているショートフィルムの内容とほぼ同じだけど、マイナーチェンジしているものもありましたね。
せっかく舞台挨拶にも行ったので、その感想も記録がてら残そうと思う。
もちろん内容は書きませんよ。
#回廊とデコイ 舞台挨拶昼回
— R (@rive_rocky) 2023年11月21日
私はリセールで行けたのでコントロニカエリートではない代わりに敗者復活戦に勝ち抜いたわけですが笑、とりあえず3年半ぶりに推じさんの生存を直接確認できて良かったです。
思った以上に小林賢太郎でした(?)KKTVのメイキングに出てるような感じ。とても楽しそうだった↓
私が最後に小林賢太郎の姿を見たのがうるう再再演の大千穐楽なので、およそ3年半ぶり。もうそんなに経ったのかという気持ちもあったけど、久しぶりに見る彼はいい意味でいつも通りでした。まあ、作品見てるしnoteも読んでるから分かってるけどね。
分かってても、推しの元気な姿というのは生きる活力になるものなんだなと実感した。彼だけじゃなくて、彼らが共にいて話してる姿もね。
メイキングトークの内容は、もちろん映画のメイキングの話もするんだけど、ゲストにまつわるいろんな話がされてて、私的にはメイキングトークって感じがあんまりしなかったな。途中のメイキング映像が一番メイキング感出てたし収穫多かった笑
メイキング映像は、演技や見せ方について監督が演者に説明する場面とか、そういうのが一番新鮮だったな。舞台やってた頃は、そんなの絶対知るチャンスなかったから。例えば演者さんたちから何かの折に裏話が聞けたりとかはしたけど、作品そのものについてや演出とかの話って実はあんまり聞いたことなかった。舞台挨拶というのはこんなことまで知れるのかと感動したよね。こんな内側を見れる時が来るなんてねぇ。
横浜の夜の回は、なんかいろんな人が増えてコントロニカメンバーほぼ全員みたいな感じになってて、久しぶりにこの「座組」を見たなという感じ。舞台の時は監督は居なかったからね。
前と変わらない空気感が懐かしかった。
そうそう、もしまたこういう機会があったら、イツメン以外のゲスト出演者にも登壇してほしい。今回だと伊勢佳世さんや小林きな子さん。二人とも好きだしお話聞いてみたかったな。
舞台『回廊』の告知からおよそ1年、作品が少しずつ出来上がっていくさまを、1年かけて一緒に追いかけていったのなんて初めてだよね。不思議な1年だったな。
今回初めて小林賢太郎が出演しない小林賢太郎作品を空間ごと体験してみて、改めてイツメンの頼もしさを実感した1年でもあった。アニキは改めてかっこいいし、頼もしさが半端ない。いろんな逆境を突っぱねてくれるだろうと思える強さというか。竹井さんの安心感は今までもあったけど、少し違う安心感も感じたっていうか。どんなことも受け止めてくれる、逃げずに共にいてくれるような。辻兄は相変わらず楽しそうで、前と変わらない楽しさやわくわくを引っ張り出してくれる。変わらないでいてくれるって本当に、本当にありがたいことだよ。
あと個人的には、今回南さんがたくさん活躍してて嬉しかった。クロコでずっと見てきたし、KKTVでも見てたし。今までなんで顔隠してたん?て思うほどの大活躍ぶり。知り合いでもなんでもないのに勝手に誇らしい気持ちになった。
新参の高崎さんや松本さんにも今後もたくさん活躍してほしいし、今までカジャラとかで関わってたメンツも帰ってくるチャンスがあるといいな。特にJPとかなだぎさんとか。あ、そういう意味では伊勢佳世さんは帰ってきてくれたね。嬉しい
この「小林組」が、いつまでも元気で好きなことやって楽しんでてほしいなと切に願う。
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次に何がどんな形で来るのか、なんにも予想だにできないけど、作りたいものが相変わらずもくもく湧いてるようなので、きっとそんなに間は開かないでしょう。
長丁場、お疲れ様でした。次も楽しみにしています。