新年あけましておめでとうございます。

2024年になりました。しかも1月も既に後半に入っております。

 

あれ、2023年にもう一つ宿題があるって言ってなかったっけ?

ええ、ありました。確かにありました。やるつもりでいた宿題が。

はい、やれませんでした。もう無理でした、12月は。

 

あけましておめでとう、と来たら新年一発目の観劇はこれだ!と言いたい気満々ではありましたが、

結局宿題を引きずって始まる2024年となってしまいました。

今年は去年よりはさすがに減らしたいところですが、既に3月に3本予定しており、今から詰んでいます。

書く必要性が全くないのに自分で自分を苦しめている、不思議ですねぇ。

 

はい、そろそろごちゃごちゃ言うのをやめて本題に入りましょう。

 

 

 

 

 

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きむすば劇場旗揚げ公演『オムニバース』

 


2023年10月31日(火) 19時公演

2023年11月1日(水) 19時公演

2023年11月5日(日) 13時公演

@こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ

 

 

去年の宿題のやり残しがまさかの秋の公演ていうね。12月じゃないんかい。

しかも久々のおかわりです。最初は1枚取ってたのに、気付いたら3回行ってたよね。不思議~ニコニコ

しかもこの公演、公演後の11月13日から12月11日(トラブルがあって最終的には18日)まで配信もしてたんです。

いつだったか忘れたけど、気付いたら配信も買ってたよね。不思議~ニコニコ

 

ということで、久々に1つのものをがっつり味わいました。まだ2か月くらい前なのにだいぶ昔のことのようだ…。

公演後に配信も併せて見ることもあるけど、やっぱり現場の感覚は二度は味わえないので、頑張ってXにたくさんメモを残しておりました。

今回はそれらを使って長々と書いていきたいと思います。

次回前には終わらせたい所存。。。。。

 

 

今回の公演は、文字通りきむすばこと木村昴さんが旗揚げした「きむすば劇場」の記念すべき初回公演。

なぜ急にきむすば?という感じなんだけど、なんと作・演が小林賢太郎さんなんですね。

最初にXで通知が来たときは「???」だったよね。前代未聞すぎて。

小林賢太郎といえば、作品はほぼセルフプロデュース。自分が作りたいものを自分でやる。というのが大前提だったので、ここにきて外注の仕事が来るとは。いや今までも外注はあったんだけど、作・演なのに別の人の冠公演というのが今までなかったんじゃないかな?あったのかな?少なくとも私にとっては初めて聞く話で衝撃を受けた。

しかも以前から親交のある人とかでもなく、声優の木村昴。何が起きてるのか分からなかった。

 

でも経緯を聞くといたってシンプルで、きむすばが旗揚げ公演をやるパートナーとして浅沼さんを選び、二人が作・演を依頼したいと一致したのがKK(面倒なので私はいつもそう呼んでる)だったそう。しかも浅沼さんは同じ多摩美術大学出身だとのことで。きむすばはKKと面識はなかったけど、正面オファーで実現したらしい。そんなことあるんだねぇ。

詳細はTBSラジオ『木村昴の聴いてくれないと打ち切り』の10月20日分のポットキャストで話してくれているので、良かったら聴いてみてください。私は保存して何度も聴いてますw

 

これは余談だけど、この公演の先行抽選は二人芝居のパートナーも作・演も解禁していない状態でやっていて、先行の後にパートナーと作・演の情報が解禁されたんだよね。だから私が知った時にはもう先行抽選は終わってて、一般販売しかなかった。

こちらとしては抽選がないのは不安ではあったけど、でもちゃんと木村昴の冠公演として、きむすばファンを最優先にするところはとても良いなと思った。ファンクラブ先行はよく聞くけど課金が必要だし、わざわざプラスでお金払ってっていうのがあまり好きではなかった。でも彼はそうではない方法でやってて、とても好感が持てた。

他にも、学割チケットがあったり、3歳以上OKだったり、早めに売り切れたグッズの再販の対応も早かったり、きむすばのプロデュースはファンに寄り添っててとても好感が持てました。これからずっと観に行きますと約束はできないけど、応援したいなと思えた。それって本当に大事よね。プロデュースや運営が客に寄り添ってないところって本当にあるからね。。。。。

あと、パンフがない代わりにしっかりコメントが書いてあるフライヤーがあったのがとても良かった。3人のお互いへの愛があふれまくってて、あれは500円くらいなら出したいよむしろ。でも無料だったからこそあの愛がお客さん全員に届けられた。素晴らしいことだよ。

 

とまぁこんな感じで、公演の内容以外でも良いところ満載の公演だったのです。

ここまで好感度が高い公演はなかったんじゃないかなぁ。公演の内容やキャストを褒めることはあっても、公演そのもの?を褒めたことって多分なかったと思う。少なくとも私は感心したところが多かったです。

 

 

さて、やっとこさ内容に入っていきます。

先にも触れたけど二人芝居なのでキャストは二人、オムニバス形式。そして作・演が小林賢太郎。この時点で既視感。

お芝居は全部で6本、約100分。舞台両脇にはいろんな衣装と、見たことあるようなサイズの四角い箱がいくつか。

始まってみると、次々と放たれていく笑い、笑い、笑い。

二人芝居って言ってるけど、これもうほぼコントじゃん。ていうかラーメンズじゃん。

いや正直、ラーメンズだという感想はたくさん見かけてたけど、実際は想像の1億倍ラーメンズでした。もう第一声から。

ちなみに私はまんまと、 徒歩なのにも関わらずラーメンズを観ながら帰宅しました。

 

 

当て書きしてるから当然かもしれないが、二人の小林賢太郎作品への親和性の高さに驚いた。演技を通して、二人の小林賢太郎愛を感じた。カテコで演者だけでなく作演の紹介までするあたりもさ。3人だからこそ完成する作品なんだなと。

 

おそらくこの公演の最大の特徴と言えるんだけど、幕間があるようでない。お芝居とお芝居の間はキャスト二人のフリートーク、着替え付き。つまり堂々と客前で着替えながら喋ってるんですね。斬新~

実は私は初日からずっとパブサして感想を追っていて、この形式のネタバレを踏んでしまってたので知ってる状態で観に行った。だからそれほど強めの衝撃は無かったんだけど、最初はどう見ていいのか分からなかったよねw

でもこれは、二人の関係性とか、実体験を踏まえた公演内容にしているからこそできたことだと改めて思う。

フリートークといっても内容は幕間らしいというか、直前の内容を受けつつ、直後の内容に自然に繋げていくような感じ。3回観て、大筋は決めてるけど、ちょこちょこ脱線したりして、決まってる感なくこなしていたなと思った。プロってすげえなと思った(小並感

何気にすごいなと思うのは、無言になる瞬間がないので安心して観られたこと。プロってすげえなと思った(2回目

 


それでは個別に見ていきませう。

 


1.声優×声優

↑これは二人の設定で、暗転の時に出てくる。下手側がきむすば、上手側が浅沼さん。ふたりの着替えスペースもその通り。

最初は今現在の宇宙(バース)、実際のきむすばと浅沼さん。吹き替え映画の収録の場面。二人の衣装の季節感が真逆で、二人のことをほとんど知らない私でもあり得る感が感じられて早速面白かった。

先にも言ったが第一声からラーメンズ。ハリウッド条例だと思うけど他にもあったけな?というか、洋画を見ない私からすると良いニュースと悪いニュースの類は他で聞く機会が全くないw

実際にこうやっているんだろうなというような、ふたりの台本の持ち方とか画面の目配せの仕方とかが細かかった。二人の仕事ぶりを覗いているようなお得感もあり。吹き替えだから初っ端からイケボ爆発してた。声だけ聞いたら誰だか分からないだろうな。

声が切れるところ、そういう設定なんだろうなと思いつつも、アクシデントじゃないかと最初は若干心配したw 2回目の観劇の時に席が近くなって気付いたのは、マイクを切ってるんじゃなくて本当に本人たちが声を切ってる。口パクの音が聞こえてきた。と思う。 タイミングが正確すぎる。

「せつねー」のところ、何度見てもあまりに息がぴったりで感動がすごい。ここと、100円のくだりが一番笑ったかもw 同じ流れだけど。あの台本とDVDの文字、5列目上手からでも全然見えなかったな。分からない文字かどうかさえ分からなかった。あれ写真とかで見せてほしいー。小道具のこだわり。

めっちゃベタだけど、「DVD入ってなーい!!」「デイビッドーー!!」のオチ、一本目としては最高だなと思った。一本目って、やっぱりオチが分かりやすいのが良いのかな。今までのKK作品見ててもそんな感じする。さ~始まりましたよ!っていうスッキリ感。やっぱり上手いなぁ

お見事な導入でございました。

 

 

2.シェフ×雑誌編集者

まず木村昴のシェフ姿が似合いすぎてるし、浅沼さんの編集者が居うる。やっぱり編集者って独特なファッションなんだろうかニコニコ
題材は恋文。おいしそうな名前がちょいちょい出てくるので見るたびにお腹すいてた。そんで実際にクリームパスタ食べた。

この話は6つの中で一番おもしろワードが多かったと思う。手紙を持って第一声「突。」なのおもろすぎる。

木木村村のシェフシェフが個人的MVP王冠1たぶんこの公演で一番笑ったと思う。1ミリも予想できなかった。
ワンルックフォーリンラブがガチめにダサいし、転調とか思いつくのよく分からない。

カタカナパート読む時の宇宙人感が天才。さすが声優という感じで才能発揮してた。これを笑わずに読めるのほんとすごいわ。

すっげ細かいけど、最後の「とうもおをたなあ~」の「あ~」って上がるところは初見が一番面白かった。2回目も3回目もあの上がり方を求めてたけどそこまでしっくり来なかったな~残念!!
途中途中できむすばがする「こいつ何言ってるんだ…?」っていう顔が最高。あの顔ツボだな~。あと全部素直に信じてその通りにする木木村村ほんと面白い。

手紙を読み上げるシーンは、配信で観た回(たぶん10/29の日曜日)よりも私が観に行った2週目の方が面白かった。配信の時は結構盛ってるというか、面白く読んでるんだけど、2週目では比較的淡々と読んでるんだよね。でも淡々と読んでる方が内容の面白さが際立ってめちゃくちゃ笑えた。勉強になりますねぇ
この話の浅沼さんがすごくKKみが強かった気がする。普通のトーンでしゃべる人ポジというか。KKをもっとマイルドに、平たくした感じ?でもKKの雰囲気をすごく感じた。そして普通のしゃべりもイケボ。初見より2回目の方が強くそう思った。

「料理してる時のお前、最高にかっこいいよ」っていう台詞、さりげなく、でも意図的に聞かせてた感じがした。そういうちょっと大事な台詞、さりげなく入れてきがちさんだよね。

とにかく、手紙の内容が最高に面白かったです。今後は「久しぶり~ほんわか」の代わりに「突~ほんわか」って言いたい。
 

後にきむすばがしゃべくりに出てた時があったんだけど、その時にちょうど今まで好きになった人の話をしてて、高校の時かな?実際にラブレターを渡したエピソードが出てきてて、改めて実話なんだなと思って面白かった。思わぬところから裏が取れたなw

 

 

3. 入国審査官×バックパッカー

個人的にこのきむすばかっこよくて好き。衣装が似合いすぎてる。居うる。てゆうか居るな。あんまりあーゆースーツ系来てるの見たことないからかも。もっと言えば英語をもっと流暢な感じで聞きたかったな。配信見たけど、確かに直前までチャックが開(ry

浅沼さんはやっぱりイケボだった。色白を隠す仕草が個人的ツボ。最終的に隠しきれてないあたりも含め。ていうか、実際の設定は分からないけど、浅沼さんのほうがちゃんと若く見えてたのがすごい。何がすごいって、何回か見てやっと気付くくらい自然にそう見せてたのがすごい。きむすばのお芝居ももちろんあると思うけど。

「2泊3日」「野宿」は、31日の時点でははっきりそのまま言ってた気がするんだけど、翌日は「ひはふひっは」みたいなぼかし入れてきてたと思うんだよね。千秋楽は野宿をふざけすぎて最終的にはっきり言っちゃってたなw そのあたりが芸人じゃなくて俳優だな~と思った。辻兄だったら多分もっといってたな。

これはラーメンズによく見られる「どっちがボケかツッコミか分からなくなる」系コントよね。あと「いつの間にか仲良くなってる」系お話。これは5本目もそうだね。KKってそういう話好きなイメージある。オチのパスポートとらせないくだりめちゃくちゃ好き。あれで全て表してたと思う。あのきむすばめちゃくちゃ格好いい。

あとそう、途中の「一人で来てみたものの、寂しいみたいだし?」っていうところ。あの台詞っていうかあのきむすば、とても良かった。なんかとぼけてそうだけどそういうの見抜いちゃう優しさがあるあたり、たぶんきむすばもそういう人なんだろうなと勝手に思った。 あの二人のバランスすごい好きだなぁ

細かいところでいえば「ふりかけ」をいじるあたり、KKだな~って感じ。「せんぬきかよ!」ってね。私も「のりたま」でええやん、って思ってた。

あと印象的だったのは「普通」という言葉。作者の意図はよく分からないけど、何となく、私はその「普通」に作者の理想が詰め込まれてるように受け止められた。大したものはいらない、だけど危なくなくて、平凡で平和で安心できる。物は最低限しかない、人も少ない。けど独りじゃない。みたいな感じ。それが作者の私情なのか、それとも提示というか提案のようなものなのかはもちろん分からないけど、あの演出を見て、それを観客に聞かせているなというのは感じ取った。「普通か」って言った時の浅沼さんの肩の力が抜けた感じがすごく良かった。目立った動きとかをするわけではないけど的確で繊細なお芝居する人なんだな。

 

ちなみに、これを書いているときに『木村昴の聴いてくれないと打ち切り』の1月19日回をradikoで聴いてたんだけど、昔、職質で白い粉(龍角散)を「これは何だ‼」って聞かれたっていう話を聞いて、もしかしてここからきてるのかなと思ったりなどしましたw なんてタイムリーw

 

 

4. 宇宙海賊×客室乗務員

これね。これが噂のほぼラーメンズ。正直、ここまでKKが「THEラーメンズ」なものをぶっこんでくるとは思わなかった。だって、アレンジしてるから台詞とか全然違うけどもうほぼそのまんまじゃん。直球すぎてビビったわ。おそらくだけど理由は単純で、あの二人がコレやってるの見たかったんだろうな。最初の衣装合わせの時どんなリアクションだったんだろうw なんか、ビジュアルもパフォーマンスも全てがぴったりハマってた。ほんとびっくりするくらい。声優と舞台人、どちらとしてもプロだからこそあそこまでハマる。あの一本でフルコースなくらい贅沢な一本だったと思う、改めて。

きむすばは、まずガチすぎるビジュアル。あの顔と体格だから成立するよね。似合いすぎて怖い。あとロボットムーブ?が上手すぎる。あんなに上手いの?ポテンシャル凄いね。一瞬たりとも油断や不自然さがなくて完璧だったんじゃないかな。口の動きや表情も隙がなくて一秒も崩れてなかった。でもさらに凄いのは、あの少ない動きのバリエーションの中でも台詞に対する合わせ方が上手いし、口の動きを素早くしたりして笑いを取ったり、微妙に変えたりして日々新鮮に笑いを取ってて、芸達者としか言いようがなかった。冒頭で少し笑いが減っても後半で取り戻してて流石だったな。

浅沼さんも、とにかくキャラクターの作り方が上手すぎる。「こういう人居る!!」感がすごい。「キャストとしてお芝居してる人」のお芝居が上手すぎた。ほどよく一般人感があって、プロすぎない。塩梅がドンピシャでほんとツボだった。あと多分浅沼さんの可愛さが詰め込まれてた。最後の「しー」の仕草もだし、いろんな動きがいちいち可愛かった。浅沼さん自身が見た目が若いから、声を若めにすることで青年感が出て可愛さが増すんだよね。上着のこと言う時にちょっと小声になるのも良かったね。兎にも角にも可愛さの詰め合わせだった。ファンの人らはきっと鼻血を出しながら観たんだろうな………。

個人的には「僕、自信ないよ」のところのわざとらしすぎる動きが面白すぎて大好き。あと保険の説明し出すところ面白すぎるし、お客さんが帰る時に高速でカチカチカチカチしてるのほんとツボったww あの慣れてる感じ最高だったな~泣き笑い実際もあーゆー風にやってるのかなw 最初から最後まで魅力が詰まりに詰まりすぎてた。傑作。

 

 

5. 教師×教師

やっとここまで来た。一番好きなやつ。

3本目と同じ「いつの間にか仲良くなってる」系お話。仲良くなるのはほんとに最後の最後だけど、その一瞬が最高によい。というか、その一瞬のための丁寧な積み重ね。大きなことが起こらない平坦な会話の中にいろんな素敵が転がってて好きだなぁ。

ここまで来て最初に思ったのは、浅沼さんのキャラクターの振り幅の広さと、大したことをしないのにそのキャラクターの雰囲気を一瞬で変えられる技術。雰囲気を着るのが上手いとでも言おうか。きむすばは基本どれもきむすばって感じなんだけど、浅沼さんは基本どれもキャラが違う。面白いコンビだなと思った。

今回も例外なく浅沼さんのキャラクターの作り方が上手い。真面目で不器用なんだけど時々天然で可愛くて女にモテる感じがドンピシャ。暗すぎない空気が丁度良いんだよね。だし、あのキャラだから最後の「ぜってー負けねえ」の台詞と一瞬だけ見せる笑顔が抜群に引き立つ。特別なことしてないけど的確。あの笑顔もファンにはたまらんかっただろうね。

そんな的確なキャラクター作りと演技をする浅沼さんも凄いけど、こんなに短期間でそこまでの魅力を的確に見抜いただけでなくこの短い短編にもれなく詰め込んだ小林賢太郎ほんと怖い。創造と破壊を死ぬほど繰り返した技がこれか。改めてすげー人の作品見てんだなと思わされた。

この話は、二人の息を合わせるのが大事なシーンがいくつかある。飛行機のシーンで目線を合わせるのはもちろんだけど、ボールが落ちてきた時の目線とタイミングはかなり重要。それが合うとドンピシャに面白いんだけど、合わないと勿体ない感が強い。簡単なようで難しいんだなと観ながら実感した。

あとこれ曖昧なんだけど、きむすばは体育の先生?体育の先生だって分かる台詞とかってあったっけ?何も疑わず体育の先生だと思ってたけど、そういえばそういう台詞とかあったっけ?って思ったんだよね。もしなかったとしたら、あの見た目だけで説得力あって凄すぎるなと思ったりした。なければね。(あとで配信観て、体育館を管理してるから体育の先生だなと理解)

すっげ細かいけど、英雄って壁に書く大吟醸スタイルがここで見れると思わなくてツボったw あとボールが落ちた後文字を誤魔化すような手つきしてたのが地味に好き泣き笑い結構たっぷり間を使ってたけど面白かったなw
初見の時、浅沼さんがチッ‼️の時にスリッパ脱げてたのもおもろかったw わざとかと思ってた←

あとはなんといっても飛行機の時の音響と照明。音量も音の響かせ方も、めちゃくちゃ繊細に計算されてて、小林~~~と思ったしスタッフさんの技術もスゲーよ。初回思わずキョロキョロしちゃったもんね。あそこのきむすばの「すげえ…びっくりびっくりマーク」の台詞も大好きなんだよねぇ。ほんときむすばにぴったりな台詞。一見交わらないような体育教師と理科教師が通じ合った瞬間だったね。

ラスト、飛行機飛ばすところも照明があまりにも美しすぎて。二人の手の下ろし方がゆっくりだったのも良かったし、何より曲が良い。曲がずっと続く流れでそのままトークなしで着替えに入るのも緩急~~~‼️って感じだし、次が最後なんだと気付かされて切なくなるし、その後の静けさが引き立つ。美しすぎて憎い。

やっぱり好きな話は間奏が多いなw

 

 

6. 声優の卵×声優の卵

やっとラストかいな。どんどん書くこと増えてて終わらないわけだ。

やっぱりラストだからか、ラーメンズ節というか、二人だけど何役かやるというのをぶっ込んできた。たった二人と4つの箱でここまでの奥行を表現出来るんだと見せつける。二人の技術が光る。そしてタイトル回収。

初っ端から浅沼さんのイケボ。急だな。そこからのボケ通すきむすば、いやケバブ。あの質疑応答の成り立たなさ、ラーメンズでも見たような気がするけどどれだったか分からない…何かあったかなぁ真顔名前のくだりめちゃくちゃ面白かったなぁ…。

あと「何なんですか」「長男です!」は死ぬほど笑った。傑作。もはやあれを聞きに行ってた← noteによるとこのやりとりはだいぶ長い間あっためてたらしい。抜群のタイミングで投下してくれたので最高に面白かったです。

あと「声を聞かせてください」で「み」をチョイスするあたりが小林だわ。小林だな~~~と思いながら観てた。いや聞いてた。それにしても半ズボン似合いすぎるなケバブ。 そして浅沼ターンでまた突如投下されるイケボ。いやあればもうエロボだろう。なんかほのかに黄色い声聞こえたぞ。保険入るぞ。

そんなおもしろターンからのタイトル回収。ここで今までの全てが繋がる。KKファンが好きなやつね。宇宙旅行だ、っていう感想いくつか見かけたけど、本当にそんな気持ちになる。いろいろ旅したけど、やっぱり帰ってくるのはここなんだと。

ラストにして、過去を懐古するような設定。ボロボロの未完成なパッチワークの中に潜むたくさんの可能性。ここにきてセットとの抜群の親和性。ひとつひとつ思い出すごとに見えてくる丁寧なつくりになんだか感動する。夢を語ってわくわくするきむすばは、きっと小林賢太郎が見た木村昴そのままだ。

noteを読んでから、どういうラストなんだろうと気になってた。あまりにも的確すぎる狙いに、きむすばへの愛を感じまくってこっちまで感情が溢れそうだった。Xでも書いたけど、この作品は小林賢太郎からきむすばへの餞(はなむけ)だ。こんな風に直接背中を押してもらえるなんて、なんて羨ましい男だ。大きく旅立つ彼への愛に溢れてた。 浅沼さんは一緒に飛ぶ手伝いをしてくれた。隣を一緒に歩いてくれたお兄さん。

一番最後、「やったー!!」と叫ぶところ、それまでの静けさを全て受け止めて前にぶっ飛ばすような爽快さが響き渡った。木村昴の門出を誰もが応援したくなるようなラスト、いやスタート。あんなに気持ちよく拍手したのどれくらいぶりか。心から「良かったね」と思った。ほんと太陽みたいな男だね。

暗転からの仁王立ち。あれがもうラーメンズよね。ボロボロのパッチワークが再び輝いて見えた。

 

 

個別にはこんな感じですかね。

 

 

全体的に、2回目より初見の昨日の方が笑った。内容を知ってるからというのもあるけど、ある程度テンポ感も欲する私としては、2回目は若干物足りなく感じた。やっぱり2回目で慣れたからなのかな… 実際、そこまで間必要?と思うこと時折あるんだけど、皆どうなんだろう。私が大雑把に見すぎなんだろうか。

2回目より初見の方が笑ったのは、多分演技やパフォーマンスが面白かったというよりも、言葉や内容そのものが面白かったからかも、とも思う。 木村の繰り返しを木木村村と言うとか、ラストの「なんなんですか」「長男です!」とかも「長男です」と返すこと自体に「そうくるか!」という類のツボなので、「内容を知る」以上の衝撃がもうないから、面白くても、初見ほどは笑えなかったのかも。ラーメンズも、記憶がかなり薄まった状態で久しぶりに見るとかなり面白いけど、ずっと見てると飽きてくる感じがあるのと似てるように思う。今更だけど、2回にするなら1週目と2週目に1回ずつ観るのが賢いんだと学んだ。

対して千穐楽が3回目だったけど、一番楽しかったかも。数日経って、恋しくなってたんだろうな。 配信買ってたけど、特に5本目の話は劇場でしか体験できないものだから、あれをもう一度体験したかった。やっぱりあの瞬間がこの公演で一番好きだったな。悔いはない。

土曜あたりから浅沼さんがきむすばを笑かしに言ってたという感想を散見して、それも見たかったうちの一つ。確かに笑かしにいってたなw バックパッカーのところだったかな。あと卵のところ「人」じゃなくて「犬」になっててもはや何なんだかww あと、きむすばがハイだったのかミス多発してたw 意外~そんなことあるんだねぇ。


そういえば書きながら思ったけど、浅沼さんの演技ってシームレスというか、クッションがあんまりないというか、打ち手が少ないというか。次の演技に入る時に境目があんまりない。急に次に移る。対してきむすばは、ワンクッションあったりする。そのへんも対照的で面白かったな。

あと浅沼さんは年齢の作り方が上手いというか。バックパッカーと客室乗務員、ちゃんときむすばより年下に見える。浅沼さんの見た目が若いのもあるだろうけど、キャラの完成度が何気に高いんだよな。声優の卵では同い年くらいに見えるし。自然すぎてかなり後に気付いたけど、それくらい上手ってことだよね。

 

千穐楽は、カテコがトータル4回だったかな?2回目くらいからスタンディングして、座って、また立ってw 拍手が止まらないのなんのって。 でもこの景色を届けられて良かった。最初に立ってくれる人いつも本当にありがとう←

カテコできむすばがいろいろ言うんだけど、興奮してるのかなんか可笑しいこと言うし、んでツボってるのかと思ったらまさか涙ぐんでて。実は気を張っていたんだなぁと思った。あんなに太陽みたいなきむすばも一人の人間なんだなって思えて愛おしかったな。

3回目?のカテコではなかなか収まらない拍手にきむすばが「小林さんこういう時どうしたらいいの!?教わってないから分からないよ!!」(意訳)ってわたわたしてて、浅沼さんが「ほらちゃんと締めて!」ってめっちゃお兄さんしてて、浅沼さんの機転で二人で飛行機飛ばして締めようとしたのに拍手が止まらなくてまたきむすばだけ出てきたけどやっぱりどうすればいいか分からなくてウェーブやったり何やら語りだし(笑)、最後に浅沼さんの耳打ちの指示により全員で突!で締め。

まさかきむすばが泣いちゃうと思わなかったなー。本当に子供みたいに嬉しそうだった。 浅沼さんがお兄ちゃんしてたのも良かった。千穐楽のカテコが、二人の人格が一番見えたような気がした。本当に行ってよかった。

 

改めて、曲がほんとに良いなと思った。メインの曲も、教師~卵のところの曲も。 今までずっとそうだったか覚えてないけど、カテコのアンコール後もあの曲使ってて、きむすばの旅立ちを応援してるような、背中を押しているような感じがして泣きそうになった。 やっぱり舞台での選曲ってほんと重要ね。

曲だけでも聞きたいなという気持ちもあるけど、あの舞台で聞いたから良かったというのも多分あるよね。

DVDとか出ないのかなぁ。映像はあるから出せるはずだけどね。お願い出してくれよきむすばプロデューサ~ニヤニヤ

 

 

この公演で得た多幸感は、やっぱり小林賢太郎作品だなと思わせてくれた。面白いだけじゃなく、心を前に向かせてくれる。

毎日、会社帰りに寄っていきたい。まるで生活の一部のように、一週間頑張った自分へのご褒美に。それくらい温かくて、そばにいて欲しいもの。

たった15公演しかないなんて。

 

 

 

 

 

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なんとか書けた~びっくりマーク俺がんばったびっくりマーク

きっとまとまっていないし書き逃しがある気がするけどもういいや昇天

とにかく、とてもとても幸せな時間でした。あの場所に居られたことが本当に嬉しい。


改めて、旗揚げ、本当におめでとうございます!!

木村昴がダメ元でも「行動した」ことが、こんなに多くの人に力を与えて、 考えもしなかった、令和のラーメンズを見せてくれた。 ありがとう。あなたのおかげです。

舞台の上で楽しそうにしてるお前、最高に輝いてたよ!!(cv 浅沼さん)

 

 

 

最後に私からお手紙を。

 

 

 

突。


円盤化ヲキボウシマス。
お願いしますよ!
いいじゃないですか!!
1回だけでいいから!!!!


突!!!!