続けておはようございます。申し上げました通り、怒涛の観劇生活を送っておりますよw

4月にも推しの公演がありましたが、今回も(別の)推し劇団。来月も(別の推し劇団の公演が)あるので楽しみです。

一生懸命楽しんで、どうにか食いつないでいきたいと思います。

 

そういえば、先月から来月にかけての推したちの公演は比較的料金が優しい。お財布に優しい推しなんて一生推すわ。

 

 

 

 

 

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た組 『綿子はもつれる』

 


2023年5月21日(日) 18時公演

@東京芸術劇場シアターイースト

 

 

はい。私の中で注目度急上昇中の劇団た組さんです。た組の本公演?は『ドードーが落下する』以来なのかな?その後に加藤さん作・演の『博士の愛した数式』も観てるけど、アレはた組ではないもんね。

最近、加藤さんのシス・カンパニー参加率高いよね。雰囲気合うもんね。

 

そういえば、さっきお財布に優しいと言ってたんだけど、ぎりぎり前半割の日に行ったので、さらにちょっと安く観れてますw

あんなハイクオリティな芝居を4500円で観れるなんてちょっと狂ってるよね← 最近特にチケットが高い世の中なのに、どういうお金まわししてるんだろうか??しかも福利厚生頑張ってるし。偉いなぁ。

 

そうそう、今回は友人を誘って行きました。前回イキウメに誘った人。イキウメを履修したなら次はた組だろ、ということで(?)一緒に行きました。どちらもチケットが安いので誘いやすい。なんてありがたいんだ。皆も見習いなさい()

ちなみに彼女はイキウメの方が好きと言ってました←

 

今回はC列で、しかも下手側のめっちゃ観やすい席だった。先月のコントロニカでも3列目だったけど、何なんだろうこの強運。おっかない。まじで今年しぬ?ニコニコ 来月のイキウメも期待したくなっちゃうね~

なので、お芝居を間近でしっかり堪能できました。特に表情のお芝居がめちゃくちゃ秀逸なので、席が近くて本当に良かったなと改めて思った。逆に上手側とかはどう見えていたのかめっちゃ気になる。人によっては見づらかったのではないかな?そんなことない??

まぁ誰も答えてくれないので、自分ラッキーということで。はい。

 

 

今回の主演は安達祐実さん。た組でもお馴染みになってきましたね。そしてまたもや平原さんと夫婦役。安心感がすごい笑 平原さんと、今回も出てる秋元くんは完全に団員だよねw

加藤さんの作品はいつも何かしらの衝撃や刺激を持って帰れるのだけど、物語の内容然り、それを体現できる人たちがいてこそというのもある。実力ある人たちがひと癖ある作品を提供してくれるた組の作品に、私はもうすっかり虜なのです。

 

今回も、例に違わず会話劇。HPにあるた組の紹介文に「丁寧な言葉とドラマ運びで、底抜けた暴力性と虚無感がねっとりと複雑に立ち上がる物語を上演している」と書かれている。言われてみれば確かにそうで、日常の中の、解決しようのない、逃れようのない苦しさ、痛みのようなものを描き、そこからの希望を少しは描いてくれるんだけど、最終的には救われないというニコニコなんとも希望のない話なんだけどw、でも不思議と飲み込めてしまう。飲み込まざるを得ないほど、リアリティが強いんだと思う。いわゆるバッドエンドに向かっているのではなく、あくまで現実を提示しているというかね。いわゆる悪者が出てこないし、作っている感じやわざとらしさがない。そういう絶妙で繊細な塩梅がたまらないんだろうな。

今回は何と不倫の話だというではないですか。それで会話劇だなんて、果たして観ていられるのかw 期待感と同じくらい怖さもあったけど、でもなんとか信頼して観ましたw

 

 

今回の物語に関して、ステージナタリーの記事にあった加藤さんのコメントがとても印象的だった。もつれたものを元に戻すには、正しい選択を何度もしていかなければならない。途中まで正しくても、そこから間違えたらまたもつれていく。実際の物語も本当にその通りで、一度正しくなりかけたものが、隠れていた間違いによってまたもつれていく。現実ってこうだよなぁと飲み込まざるを得ないわけですw

印象的なのは、平原さん演じる旦那さん(もう名前忘れた)がいい人だっていうこと。綿子がもつれまくっていくのに対し、彼はなんとか元に戻そうと努力する。普通だったら一緒にもつれまくってしまうだろうに、なんて人格者なんだw 悲しいのは、一方が元に戻そうとしても、他方がそのつもりがなければ戻せないということ。この物語の先で二人がもつれたまま切れてしまったのか、それとも何とか元に戻ったのかどうかは分からない。でも、そのことは事実だなと感じさせられた。

 


そして、なんといっても安達祐実さんのお芝居ね。実際の彼女はさておき、女性の、いろんな複雑で繊細な感情を表現するのが上手すぎる。複雑な感情が複雑なままちゃんと伝わってくる。表現力がものすごい。いやそんなことは前から知ってたんだけど。間近でがっつり目の当たりにするとやっぱりすごいとしか言葉が出てこんのですよ。不倫中の女性の感情なんてザ・複雑なのにw、違和感なく表現してるんだよね。脱帽しまくって禿げそう()

 

もちろん彼女だけでなく、対峙する役者さんたちも引けを取らない。対等にやり合ってるのがすごい。

今回好きだったのは田村健太郎さん。やはりけんたろうと名の付く人は才能ある人が多いらしい。調べたらなんと同い年だった。そしてどう家にも青天にも出ていたそうで。舞台ではザ・ウェルキンにも出てたり他にも知ってる作品があったりしてて、知らないだけで何度も見てる人だったらしいw 今後は名前を覚えようと思います。

あの独特でマイペースな、絶妙な塩梅の中学生男子、めっちゃ好きw 台詞がちょこちょこ面白くて、間の取り方が天才だなと思いました笑 加藤さんの書く笑いってザ・笑いっていう感じではないから、笑いとるのに技術いりそうなイメージ。彼は今作の笑いパートを結構担っていたような感じがする。あと、いつもよりも笑いが多いなと感じた。結構好きなキャラクターでした。

 

あと天野はなさん。この人も常連。この人はどこで知ったかもう記憶が定かではない。『RUST RAIN FISH』だったかな?前のブログ見ればわかるかなぁ。とにかく、私が観る作品によく出ているお方。ほんとにしょっちゅう見る。笑

『RUST RAIN FISH』の後に『ザ・ドクター』を観て、あまりの違いにビビったのを覚えている。この人マジすげぇと思いました。笑 今後もよく見かけるんだろうなぁ。さらっと実力発揮する人です。

今回は中学生の役だったけど、全然違和感がなかった。『ザ・ドクター』でも学生の役だったもんね。もともと顔が幼い雰囲気なのもあるけど、話し方とか動きに全く違和感がないんだよね。見とれちゃう。笑 特に追いかけたりはしてないけど、これからも見るのが楽しみな役者さん。


全員は書かないけど、皆さん繊細で絶妙なお芝居で、何ひとつ無駄がなくて、めちゃくちゃ充実した時間をいただけました。満たされた~






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最初にも書いたけど、こんなに安いのにこんなにクオリティの高いものを提供してもらえるの、贅沢の極み。

もうやめられないっすね。


次回の加藤さん作品は秋のシス・カンパニー公演。今年はこれくらいかな?今回の公演終わる頃には次回のた組の大まかな時期は出たりするかなぁ

次の楽しみがあるので生きていける。これめっちゃ大事。


明日の千秋楽まで無事に駆け抜けられますように!

次回作も心待ちにしております。